●インターネットは都市部と地方の格差を縮めたか - グダちゃん日報
http://gudachan.hatenablog.com/entry/2013/06/28/133844>地方出身の友人によれば「子どもの親にホワイトカラーが少ないことが原因」
>地方でもamazon.jpなどのECを使いこなしたり、PC型のインターネット文化に長けている若者は中にはいるが、いたとしてその多くはいわゆる「オタク層」なのだという。
恐ろしいばかりの地方人蔑視。ろくに実地検証をしてもいないくせに、頭の中でデータをこねくり回して、三大都市圏以外の人間はインターネットを使えない原始人類扱い。
>自分が大学に入って知り合ったとある地方県の県庁所在地出身の友人によれば、「高校時代(2007年以前)に地元ではYoutubeを知っている同級生は誰もいなかった」そうだった。TwitterやFacebookはおろか、彼は上京後にmixiを知り、加入したのだという。
>地方の県にいくと、国道沿いの宮脇書店のような小規模書店に、棚の端から端までケータイ小説が並んでいる。
>なんにせよ、地方はガラケー文化と親和性が高いのである。
>地方出身の友人によれば「子どもの親にホワイトカラーが少ないことが原因」という。
>そういうことを知る術としてのインターネットというものは地方にはありえないのだ。
>地方でもamazon.jpなどのECを使いこなしたり、PC型のインターネット文化に長けている若者は中にはいるが、いたとしてその多くはいわゆる「オタク層」なのだという。
>都市部と地方で「まったく異なる情報環境」を築いている。
>全国の似たり寄ったりの田舎の人間がそれを楽しみにしているのかもしれない。
無知と妄想を元に作り上げた架空の「哀れな地方の人間」を相手に優越感を丸出しにしている、という、なんというか、ある意味素敵な文章です。これを書いた人は、おそらく「都心部」以外の地域を訪れた経験が殆ど無いんでしょうね。そして数少ない経験といえば、旅行の最中か何かに国道沿いの書店に入って中を覗いた程度に違いないでしょうね。だからこんなトンチンカンな文章を「どうだぁ!」とばかりに披露できるということだと思います。仕事とかで地方と東京を行き来きしているとかの経験があれば、こんなトンデモ文章を書く気にもなれないと思うのです。
まずは、たまたま「地方出身の知り合い」数人がネットに弱かったからといって、即座に「地方の人間は全員ネットに弱いんだ」と決め付けるその姿勢。たまたまその数人の知人が揃ってネットに弱かったんだということは思いつかないんでしょうか? 都心部以外の出身者100人分のデータを集めたら、また違う結果が出たのではないでしょうか。
また「本屋でケータイ小説」云々もまたしかり。たまたま見た本屋以外にも他の本屋を多数調べれば、その意見が正しいのかどうか良く解ると思いますよ。少なくとも私の周りではケータイ小説なんて流行どころかほぼ絶滅してます。
都心部以外にはホワイトカラーの仕事が少ないってもう凄い差別意識むき出しだとしか思えないんですけど…、そりゃ場所にもよりましょうが、県庁所在地の市にでも行けばホワイトカラー系の会社がいくらでも見つかると思いますよ。
地方でネット通販を使う人間はオタクでヒエラルキーの下層云々という意見にいたっては腹を抱えて笑いました。ネット通販なんてもう「電気」や「水道」とかと同じ「当たり前」のものですよ。どこからこんな情報が出てきたのでしょうか。
先の文章、都心部以外に住んでいる人を殆ど「自分たちとは別の劣等人種」とみなしていて、もう苦笑したくなります。別に住んでいる場所が違うだけで、話している言語も文化も知的レベルも同じですよ。流行り物だって同じです。都心で流行っているものがあれば、(良くも悪くも)すぐに追いかけますしね。
それに家電店に行けばパソコンやタブレット端末が山のように置いてあり、ご丁寧に「インターネット接続サービス申し込み」とかいうコーナーもあります。携帯電話のショップに行けば、スマートフォンが山盛りです。雑誌売り場には「スマホ/タブレットの使い方」とかIT系の雑誌が溢れています。これらの商品を扱う店の規模とか数は都心には負けますが、少なくとも使っているものは都心と変わりないんですよね。だからやっていることも一緒です。「地方の人間だから未だにXX」なんてことはありませんから。
書き手は都心に住んでいることで(根拠の無い)優越感を得たいのかもしれませんが、ちょっと乱暴すぎるご意見でしたね。