感想:アニメ(新番組)「凪のあすから」第1話「海と大地のまんなかに」(2013年10月3日(木)放送)


 アニメ「凪のあすから」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

凪のあすから 公式サイト
http://www.nagiasu.jp/

 CS放送・アニマックスでの視聴です。


■概要

 原作無しのオリジナル作品。2クール予定。ジャンルはファンタジー学園物というかそんな感じ。


■キャスト
先島光:花江夏樹
向井戸まなか:花澤香菜
(他のキャストは後述)

第1話 海と大地のまんなかに


■あらすじ

 舞台は一見日本風の実は異世界。昔人間は海中に住んでいたものの、やがて地上で暮らす者が現れた。そして現在、両者は交流しているもののお互いにあまり良い感情を持っていない。

 海の住人である「先島光」「向井戸まなか」「比良平ちさき」「伊佐木要」の四人は、通っていた中学が廃校になったため、やむなく地上の中学に通うことになった。光は幼なじみでボケ気味のまなかのことを口ではポロクソに言いながら実は大事に思っている。

 地上の学校に初登校の日、まなかはいきなり漁船の網にかかり、船に乗っていたイケメン「木原紡」と出会う。紡は偶然にもまなかの転入先のクラスメートだった。その後、色々あったあと、地上で水不足で倒れたまなかを紡が助ける。心配してまなかを探していた光は、まなかが紡と親しげなのに苛立つ。


■感想

 先行展開している漫画版は未読。情報ゼロで視聴。


 …、なに、この世界観… もうムチャクチャで爆笑ものなんですけど…

 海の中にも地上とそっくり同じ世界があり、家の中を魚が泳ぎ、人は水の抵抗も感じさせずに道路を歩き回り、お茶の間ではテレビがついていて、ちゃぶ台で(多分海水まみれの)ご飯を食べている、とか、光たちがそのまま海から地上にびしょぬれで上陸してくるとか、もはやまともな設定構築を放棄した様なシュールな光景が連発されます…、これは『大バカアニメ』と呼んでもさしつかえないのではなかろうか。「ファンタジーだからそんな世界でもOK」と許可した人は誰なんだ…、変だと思わなかったのかしら。

 地上と海の人間の対立は、単に「新興住宅地の住民と古くから住んでいる人間の対立」をそのままファンタジー世界に置き換えただけです…、なんというか、もうどうしようもなく頭を使っていないので、見ていて哀れになってきます…

 まあ、そういうバカ世界観を頭から追い払えば、「田舎の学校から転入してきた四人と、都会の生徒たちの学園ドラマ」「ボケ娘を間に挟んだイケメンと幼なじみの三角関係」というありふれているものの手堅い話なので、そこそこは面白そうなのですが…、キャラデザも可愛いしね。


 ということで世界観が大バカなのに度肝を抜かれて、いきなり真剣に論じるなんて無理な作品だと解りましたが、花澤ボイスのボケっ娘が可愛いのでもう少し見続けてみようかなぁと思います。



★キャスト情報の続き
比良平ちさき:茅野愛衣
伊佐木要:逢坂良太
木原紡:石川界人
潮留美海:小松未可子
久沼さゆ:石原夏織