感想:アニメ「凪のあすから」第2話「ひやっこい薄膜」(2013年10月10日(木)放送)


 アニメ「凪のあすから」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

凪のあすから 公式サイト
http://www.nagiasu.jp/

 CS放送・アニマックスでの視聴です。

第2話 ひやっこい薄膜


■あらすじ

 まなかは紡のことが気になって仕方ないが、光はそれが気に食わずイライラ続き。しかしまなかには光が怒っている理由がわからない。光とまなかは要から、海の中の住民は地上の人間と結ばれると村から追放されると聞き驚く。その直後、光は姉のあかりが地上の男と付き合っているらしいシーンを目撃する。後日、その事が海の村の人間にばれ、あかりはつるし上げられるが、宮司である父親が村人を説得してその場を納める。


■感想

※以下、辛口の感想になっておりますので、本作品が好きな方はご注意ください。

 このアニメ、いきなり世界設定に失敗しているよね…、

 割と良くある「人間の町と、山の奥にある妖精/人外のものの村の間の交流」的な設定を、ひねって「普通の人間の町と、海の人間の町」という設定にしてみたものの、そのおかげで、

・水の中で布団を敷いて寝る
・水の中で食事
・下校するといって学生服で海の中に飛び込む

 などなど、もはやギャグとしか思えない超現実的な光景が頻出するアニメになってしまいました。水の中で会話するシーンなんか、互いに「ゴボゴボゴボッ!」「ゴボコボッ?」とか口から泡を吹きながら行うしかないと思うんですけど。「磯臭い!」って罵倒、比喩じゃなくそのままの悪口じゃないのか。


 お話自体は、

《妖精の国の出身的な娘が、親から「もう人間なんかと会うんじゃない、しばらくここで頭を冷やしていろ!」的なことをいわれつつ、それを乗り越えて結ばれる的な話》

 になると思われ、その方向性は嫌いじゃ有りません。現在でも、光の嫉妬やら、ちさきの「まなかがいなくなったら光と大手を振って付き合えるのに…、いやいや、そんなこと考えちゃダメダメ」みたいな葛藤とかが描かれ、そこそこ面白いのですが…、いかんせんあの世界観が…


 ヘンテコ世界観に負けてついていけなくなるか、お話の面白さに世界設定が気にならなくなるか、どっちが先か勝負ですね…、絵は可愛いのにね。もったいないなぁ。もっと素直な世界観にしておけば良かったのに。