感想:NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)『File-02 クリスタル・スカルの謎』(2014年4月19日(土)放送)

 NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」(NHK総合版)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 NHK総合での視聴です。(放送:毎週土曜 22:30〜22:50)


『File-02 クリスタル・スカルの謎』


■内容

>時空を越えた謎のドクロ、クリスタル・スカル。誰がいつ、どうやって作ったのか一切不明。はたして超古代文明か?異星人の超技術か?最新科学がスカルの正体と黒幕に迫る!

>映画「インディ・ジョーンズ」でも取り上げられた謎の超時空工芸品、クリスタル・スカル。硬い水晶を人の頭がい骨そっくりに切り出した神秘の品は、超古代文明の証拠か?異星人の超技術か?アメリカのスカル所有者へ直撃取材!語り継がれた驚きの製造法とは?最新科学が明らかにするスカルの真実。世界各地に残る第2・第3のスカルから浮かぶ謎のネットワーク。その背後にいる人物=黒幕を追って、取材班はヨーロッパを徹底追跡!

・クリスタル・スカルとは古代中南米文明の遺跡から発掘された水晶製のドクロ。イギリス大英博物館には「ブリティッシュ・スカル」が、フランスには「パリ・スカル」が、そしてアメリカには一番精巧で有名な「ヘッジス・スカル」が、それぞれ存在する。

・ヘッジス・スカルの作りは実に精巧で、古代人の技術なら制作に300年はかかったはずで、まずムリ。また制作に無重力が必要とされ、現代の技術をもってしても作ることは不可能である。スカルは古代超文明の遺産なのか?! はたまた宇宙人が関与しているのか?!

・一説によると、13個のクリスタル・スカルが全て集まったとき、人類に英知が語られると言われている。

・ヘッジス・スカルは「アンナ・ヘッジス」という人が1924年に中米ホンジュラス(現ベリーズ)のマヤの遺跡で発見したという。1950年代にスカルが披露され、1970年代の調査では「人の手で加工した形跡が無い」との結論が出た。そのため、古代文明の神秘の遺産云々という事で超有名になった。

・ところが2008年にアメリカ・スミソニアン博物館がヘッジス・スカルを調べなおしてみると、ダイヤモンドで研磨した痕跡が確認された。つまり19世紀末以降の技術で作られたものと判明した。

・イギリスのオークションの記録を調べると、1943年10月にアンナの父ミッチェルがオークションでスカルを購入した記録が残っていた。しかもアンナが1924年に遺跡で見つけた云々もウソだと判明した。

・3つのスカルの売買記録を調べてみると、19世紀末のフランス人「ユージン・ボバン」にたどり着いた。このボバンは、当時メキシコからミイラやらを輸入して売っていたが、売り物の中に偽造品も紛れ込ませていたらしい。当時のヨーロッパは中南米ブームで、博物館ですら怪しげなものでも購入していたという。

・取材班は、ボバンがドイツの宝石加工で有名な町「イーダー・オーバーシュタイン」でスカルを作らせたのではないか、という結論に到達した。(※ちなみにイーダー・オーバーシュタインに行くと、土産物でクリスタル・スカルをふつーに売っているそうです)。


■感想

 相変わらずダイジェスト感覚が全開です。まあ実際ダイジェストなのですけどね……、BS版では最後にスカルの研究者が「スカルの謎を説明するために、さらに謎の古代超文明とか持ち出す必要は無いんですよ」とか語るシーンが有ったのですが、それがカットされていて余韻がねー。