雑談:●歳の人にオタコンテンツが理解できるの?という事についての考察


 先日、「80歳の人がラノベを読んでいる」話(http://d.hatena.ne.jp/Perry-R/20141105/p5)で「若い頃からSFとかファンタジーに馴染んでいたのなら、そのまま守備範囲を広げて読んでいるのではないか」と考えたのですが、その流れで、今年(2014年に●歳の人が15歳のころ、どういうオタ的なモノが有ったのか、調べてみました。15歳というのは特に意味は有りませんが、青春真っ盛りというか、一番オタ的なモノにのめりこめる時期じゃいかなと思いまして。


■20歳→15歳だったのは「2009年」
 2009年 咲-Saki-鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
 etc


■30歳→15歳だったのは「1999年」
 1998年 カードキャプターさくら
 1999年 トゥハートベターマンビッグオー
 etc


■40歳→15歳だったのは「1989年」
 1986年 聖闘士星矢
 1989年 パトレイバー
 etc


■50歳→15歳だったのは「1979年」
 1972年 マジンガーZ
 1979年 初代ガンダム
 etc


■60歳→15歳だったのは「1969年」
 1964年 モスラゴジラ 三大怪獣 地球最大の決戦
 1965年 怪獣大戦争
 1969年 緯度0大作戦
 1973年 日本沈没
 etc


■70歳→15歳だったのは「1659年」
 1954年 ゴジラ
 1957年 地球防衛軍
 1959年 モスラ
 1962年 妖星ゴラスキングコング対ゴジラ
 1963年 海底軍艦
 etc


■80歳→15歳だったのは「1949年」
 1949年 手塚治虫の漫画の「ロストワールド



 こう見ると、例えばティーンズが「50歳のおさーんにガンダムのことなんか解るの?」と思っていても、その人たちは15歳に初代ガンダムに直撃され、以後ガンプラとかと共にガンダムにまみれて生きてきた人たちな訳で、「解るのか」どころではありません。逆に「お前たちにガンダムの何が解るのか」とか説教されそう。


 40歳なら、今でも映画とかになっている「パトレイバー」とか「星矢」世代。語らせたら向こうの方がうるさいかも。


 逆に、60歳なら、昭和ゴジラその他特撮映画全盛期を生きてきた人たちで、「お前らが昭和特撮を語るなど50年早いわ!」とか一喝されそう。


 70歳なら、初代ゴジラとか地球防衛軍をリアルタイムで体験した世代です。こう考えると凄い。


 80歳なら手塚漫画とか日本漫画文化の隆盛と共に生きてきた世代、ということになるのでは。


 こういう話で思い出すのが、SF作家の矢野徹氏(1923-2004)が、1980年代に還暦をすぎてからウィザードリィにどハマリしてそれをテーマにした「ウィザードリィ日記」という本を書いた、という話。


 こう考えると「80歳の人にオタコンテンツなんて理解できるの?」とかいうのは失礼な話じゃないかなぁと思うのであります。