感想:NHK番組「世界史ちゃんTV 〜何となく歴史が学べるVTR〜」2回目(2014年12月10日(水)放送)

 NHK番組「世界史ちゃんTV 〜何となく歴史が学べるVTR〜」(全2話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■世界史ちゃんTV 〜何となく歴史が学べるVTR〜 - NHK
http://www4.nhk.or.jp/P3325/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送日:2014年12月10日(水) 23:15〜23:45)。


■概要

ナポレオン、マリーアントワネット、フビライハーン、ソクラテスガンジー織田信長ビスマルク…。古今東西の世界史に登場する錚々たる英雄たち。名前くらいは知っているけど、どんな人物で何をやったかまでは知らないちょっと遠い存在…。


この番組は、どこかとっつきにくい「世界史」を、「歌」や「コント」でなんとなく気楽に学べてしまう、新感覚の知的教養バラエティー番組です!


【出演者】バカリズム 片桐仁ラーメンズ) ザ・ギース(お笑い芸人) 戸松遥(声優) 津田寛治 池田鉄洋 野間口徹 須賀健太 野波麻帆 清野菜名 茜音 村井良大 近江陽一郎 竹内寿 井上正大 福山翔大 前山剛久 三浦涼介 三上真史 谷佳樹 平田裕一郎

 世界史をネタにしたお笑いコント集。

第2回

内容

1)ミュージックボンバー

 歌謡番組「ミュージックボンバー」。今夜のゲストは日本のアイドル四人組「天正遣欧少年使節」(伊東マンショ千々石ミゲル原マルチノ中浦ジュリアン)。そんな四人を激励するため、サプライズゲストとして、ビッグネームの織田信長森蘭丸が登場。四人の曲は「棚からばてれん」。ローマ教皇とかスペイン王・フェリペ二世に面会したよー、とか歌います。



2)アウトガンジー

 暴力団ドラマ。インド独立を求めるガンジーと、インド総督エドワード・ウッド、そしてウッドの兄貴分チャーチル首相が組事務所(的な場所)で対面。高圧的なウッドに全くひるまないガンジー、そして弟分ウッドの弱腰に激怒するチャーチル、が、「自治を認めるって言っているだろうがっ、バカヤロー!」とか「第一次大戦のときにも同じこと言っていただろうが〜! 聞き飽きているんだよ、バカヤロー!」「ウッド、テメェ舐められてんじゃねえぞ、バカヤロー!」とか荒んだ話し合いを行ないます。



3)知ってると教養があると思われる偉人が来るアロマスパ

 スパに宗教改革で有名なマルチン・ルターが登場。「お金払ったら天国にいけるとかいう話がありましてね、それはおかしいって言ったら破門されちゃいまして」とか「命まで狙われたので9ヶ月も部屋に閉じこもってました」とか苦労話を淡々と。



4)鉄血アイドル宰相・ビスマルク物語 プロダクション・ヨーロッパの内紛 後編・ビスマルク VS ナポレオン三世

 芸能事務所「プロダクション・ヨーロッパ」の派閥の一つ「プロイセン」の宰相になったビスマルクは、巧みな戦略で分裂していたグループ「ドイツ」を纏め上げて、「ドイツ帝国」とし、アイドル暦1890年に引退するまで君臨したのだった。



5)ミュージックボンバー

 歌謡番組「ミュージックボンバー」。織田信長森蘭丸が歌うのは「敦盛2015」。燃える衆道〜、熱い衆道〜、この愛の形を認めて〜、とか歌います。

感想

 思いっきりお笑い番組。キャラの台詞に紛れ込ませて歴史的事実を色々教えてくれるのですが、どう見ても「知識5パーセント、お笑い95パーセント」という比率のバカ番組。1回目で雰囲気が把握できたので、今回は驚きはなかったものの、やはりかなり笑えました。


 個別感想もちょろっと。


・ミュージック ボンバー

 声優の戸松遙が顔出しで登場。「ゲストの信長さん・蘭丸さんです〜」「信長さんは僕たちがヨーロッパに行ったときのプレジデントだったんですよ〜」、信長「オレは四人に屏風絵を持たせてね、日本の建築技術を馬鹿にされたくないから安土城を盛って書かせたんだよ」、とか、意外とためになりました(?)



・アウトガンジー

 もちろん北野武監督の暴力団映画「アウトレイジ」のパロ。映像は薄暗く、ガンジーもウッドもチャーチルもみんなヤ●ザ、というのに腹を抱えて笑いました。今回最高のコント。



・知ってると教養があると思われる偉人が来るアロマスパ

 ルターの書いたドイツ語聖書がドイツ語の書き言葉の元になったとかなんとか。



・鉄血アイドル宰相・ビスマルク物語 プロダクション・ヨーロッパの内紛 後編・ビスマルク VS ナポレオン三世

 芸能界ギャグというのがイマイチ不発でしたが、それなりに歴史の流れがわかりました。



・ミュージックボンバー

 NHKでホモネタ扱うとは思わなかった。


 こんな番組を深夜枠でそろっとほうり込んでくるから、ホントNHKという局は侮れませんなぁ。


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