感想:NHK番組(新番組)「ニューヨーク白熱教室 〜最先端物理学が語る驚異の未来〜」第1回「アインシュタインの夢」(2015年4月3日(金)放送)


 NHK番組「ニューヨーク白熱教室 〜最先端物理学が語る驚異の未来〜」(全4回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

NHK ニューヨーク白熱教室
http://www.nhk.or.jp/hakunetsu/newyork/index.html

 NHK Eテレでの視聴です(放送:毎週金曜 23:00〜23:54)(2015年4月3,10.17,24日)



■番組概要

>4月からの「白熱教室」の新シリーズに登場するのは、世界で最も有名な理論物理学者の一人であり未来学者としても知られるニューヨーク市立大学のミチオ・カク教授。日系3世のカク教授の専門分野は超弦理論と呼ばれる最先端の世界であるが、その興味は今、私たちの未来へと向かっている。21世紀に入ってもなお驚異の発展を続けている現代物理学は、これまでSFとしか思われてこなかった異次元や時間旅行などといった奇妙な世界が、私たちの身近に現実に存在することを解き明かしつつある。現代科学がこのまま進歩したとすると、一体私たちはどこへ行き着くのか?
ハイパースペース(異次元空間)を通っての恒星間旅行や、テレパシーでの交信、さらには私たちの意識や心が肉体を離れレーザービームに乗って宇宙を飛び回り、不老不死が実現する可能性までもが見えてきているという。それは決してSFや絵空事ではない、最先端科学が裏打ちする驚異の未来論である!

第1回 アインシュタインの夢


■今回の内容

>科学の歴史は、“創造主の意思”ともいえるたった一つの自然法則を探求する道のりであった。17世紀、ニュートンは地上と天空の現象を統一的に説明する万有引力の法則を発見。19世紀には電気と磁石による現象が実は同一だという発見がなされた。そして21世紀、人類は全ての法則をわずか一行で説明する“万物の理論”へ肉薄しているという。最有力候補超弦理論。異次元の存在を予言する奇妙な最先端理論への道のりをひもといていく。


 この宇宙には4つの力が存在する。

・重力
量子論の力(電磁気力、強い核力、弱い核力)

 何故4つあるのか? 一つにまとめられないのか?



 実は物理学の歴史は力の統一の歴史だった。大昔は「地上の現象を起こす力」と「天空の現象を起こす力」の二種類があると考えられていた。ニュートンは月や彗星の動きを観察し「ニュートン力学」を編み出した。これで地上の物体でも星でも同じ力学で説明できることがわかった。

 ファラデーは電気と磁力が同じものであることを発見した。電気で磁場が起こり、磁石を動かせば電気が起きる。二つは統一された。またマクスウェルは光が電磁波であることを発見した。



 アインシュタインは、

重力   =相対性理論で説明される
量子論の力=量子論(標準理論)で説明される

を統一して説明する「万物の理論」を作ろうとして果たせなかった。現状どちらの理論も不完全。相対性理論ブラックホールやビッグバンについて説明できない。標準理論は素粒子毎に説明が必要でやたら複雑でゴチャゴチャしている。学者は、両者をまとめあげ、しかもシンプルな、「万物の理論」を目指している。その最有力候補が「超弦理論」。多数の素粒子とは「弦の響き方」の違いで生まれる、という考え方。しかしまだ「メンブレン」という概念をうまく説明できないので、研究中です。



■感想

 うーん、期待とおり面白い。複雑な式とかが必要な話には踏み込まず、「科学トーク」程度の内容ですが、これはこれで楽しい。