NHK番組「NHKスペシャル 生命大躍進」(全３回)の感想です。
（※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください）
■NHKスペシャル | ＮＨＫ 生命大躍進
http://www.nhk.or.jp/seimei/special.html
NHK総合での視聴です(放送日：2015年5月10日(日) 21:00〜22:00)。
■番組概要
＞40億年前の地球最初の生命から私たち人間にまで、一度も途切れることなくつながっている命の記録、ＤＮＡ。
＞その中には私たちの祖先にあたる古代生物たちの確かな“痕跡”が残されている。
＞想像を絶する大絶滅を乗り越えて、進化の大躍進を遂げてきた“私たちの物語”とは？
＞はるかな時を超えた進化の物語を４Ｋの高精細なＣＧで描き出す。
第１集 そして"目"が生まれた
■内容
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0510/index.html
＞生命大躍進 第１集 そして"目"が生まれた
＞2015年5月10日(日) 午後9時00分〜9時58分
＞４０億年前の地球最初の生命から私たち人間まで、一度も途切れることなく繋がっている命の記録、ＤＮＡ。その中には私たちの祖先に当たる古代生物たちの“痕跡”が残されている。信じがたい幸運や、想像を絶する大絶滅といった波乱万丈のドラマの末、進化の大躍進を成し遂げてきた“私たちの物語”とは？「生命大躍進」では、遙かな時を超えた壮大な進化のドラマを３回シリーズで描く。
＞第１集は「目の誕生」の物語。今からおよそ５億年前、それまで目を持たなかった祖先が、突如として精巧な目を持つようになった。いったいなぜ、急に目を持つように進化できたのか？私たちの「目の誕生」に秘められた驚きのドラマに迫る。
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2015-05-10&ch=21&eid=32972&f=46
＞ なぜ人は今ここにいるのか？この壮大な謎を解く鍵が、命と共に受け継がれたＤＮＡの中にある。古代生物の「命のドラマ」をタイムトラベルＣＧで体感！新垣結衣がナビゲート＞なぜ人は今のような姿形で生きるようになったのか？壮大な進化の謎が、２１世紀、私たち誰もがもつＤＮＡの最新研究から解明され始めた！ＤＮＡ、それは生命誕生の４０億年前から途切れることなく受け継がれてきた「命の記録」。そこに記された古代生物たちの驚きのドラマを、臨場感あふれるタイムトラベルＣＧで体感！新垣結衣がナビゲートする。第１集は、５億年前の私たちの祖先に、なぜか「目」が突如現れた謎の大事件に迫る。
生物の目は徐々に進化したわけでは無く、５億年前の「カンブリア紀」にいきなり目を持つ生物たちがドッと出現した。どうやら最初に目を持ったのは当時のクラゲ。クラゲが植物プランクトンを食べ、その時プランクトンが持っていた「光を感じる遺伝子」（ロドプシン遺伝子）がたまたまクラゲの卵の中に取り込まれて、クラゲが目を持つようになったらしい。しかし最初期の目は明暗を感じる程度だった。
動物は大別して背骨を持つ「脊椎動物」と、殻を持つ「節足動物」に分けられる。前者はカメラのような目を持ち、くっきりはっきり見える。後者は複眼を持ち広い範囲が見えるがあまり精度は良くない。ところで私たち脊椎動物の祖先は「ピカイア」という紐みたいな生き物で、目はやはり明暗を感じる程度のものだった。その目が何故高性能になったのか？
それはピカイア時代から人間に進化する間に遺伝子が４倍になったため。生殖は父親と母親から遺伝子を半分ずつもらうが、何かの異変で両親から一セットずつもらう、つまり遺伝子を親の二倍持つ子供が出来た。さらにその二倍子供に同じ異変が起きて四倍子供が生まれて、という感じで、ピカイア時代から遺伝子が４倍になった。遺伝子が増えると体内の構造を複雑に出来る。そこで単純だった目を、カメラ眼と呼ばれる精巧な目にすることが出来た。そして目がいいので生き残ることが出来るようになり、脊椎動物は節足動物を上回る存在になった。
■感想
進化の流れを「遺伝子」の観点で見せてくれる興味深い番組ですんごく面白い。太古の生き物を実にリアルなCGで生きているように見せてくれるのもすごい。この分野は本当に進歩したなぁと感心することしきり。海外の学者は「化石が突然生き返って動き出すCG」に「おっとビックリ」みたいなリアクションを取ってくれてサービス精神旺盛だなぁと思う（日本人なら絶対やってくれないはずだ）。あとガッキーが一人二役で姉妹を演じてコントを見せてくれるのもイイね。
ということが今後の放送が楽しみですよっと。
