【コミック】感想「月刊コミック電撃大王 2015年12月号」

電撃大王 2015年 12月号 [雑誌]

公式サイト http://daioh.dengeki.com
発売日:2015年10月27日(毎月27日発売) 

【※以下、ネタバレ】


[最終回]カイダンにっき 晴十ナツメグ

 まゆみはついに京一と再会し、異界からの脱出を試みるが、妖怪たちに追跡される。「華壱」人形は京一たちを逃がすため犠牲になろうとするが、京一は姉を置いていくことを拒否し、自分も異界に残った。まゆみと「クロエ」人形だけが現世に戻ってくるが、役目を果たした「クロエ」人形も姿を消した。時は流れ、まゆみは自身が妖怪ハンターになり、二冊目の「カイダンにっき」をつけていた。まゆみの望みはいつの日にか京一が死神となって自分の前に現われることだった。



 2014年9月号スタートの連載が最終回。趣味にドンピシャの絵柄と、人が結構バサバサ死んでいく狂気に満ちた世界観がストライクゾーン直撃で、毎回楽しみに読んでいただけに、お別れは寂しい。しかしやるべき事は全てやっての結末では有るし、〆方がまた好みにぴったり合うので、大満足のラストでした。



エロマンガ先生 原作:伏見つかさ 作画:rin キャラクターデザイン:かんざきひろ

 すっかりラノベ大好きに洗脳されためぐみが和泉家を訪問。しかし紗霧はとても直接でなんか話せない、というので、正宗は紗霧の希望通り、めぐみを目隠しして手を縛り上げて紗霧の部屋に送り込む。紗霧は大興奮して、緊縛状態のめぐみをスケッチしながらパンツを引き下ろしたりしたものの、結局イイ感じに仲良くなれました。


 一歩間違えたら犯罪ですよこれ。



新米姉妹のふたりごはん 柊ゆたか

 今回は姉サチの友だちが家にやってきて、妹あやりは超緊張。しかしラクレットチーズを溶かしてジャガイモとかにかけて食べる料理をみんなで美味しく頂きました。


 クッソ〜、こんなの見ているだけで口の中にヨダレが出てくるよ。こういう料理を一度思いっきり食べてみたいものです。



やがて君になる 仲谷鳰

 新章スタート。燈子が生徒会長になり、侑も役員に就任。燈子はかつて学園祭では生徒会が劇を演じていたという伝統を復活させたいと提案する。最後燈子と侑が生徒会室でキスしていたら、窓から役員に見られてました。


 今まで生徒会長の選挙活動の描写ばかりで、「百合漫画」と言われても「ハァ? これ学園物でしょ」としか言い様の無い展開でしたが、新展開になっていきなりアクセルを吹かしてきました。今後に期待したい。



ちゅうふれ。 きあま紀一

 佐幸は学校の美術の授業でみのり様をスケッチする予定ですが、リンゴとか石像とかは綺麗に描けても、みのり様だけは落書きレベルでしか絵に出来ません。そこで姉をモデルに絵を練習しようとしますが、姉はとにかく服を着ない裸族でした。


 いつもは「まあ悪くないんじゃない?」程度ですが、今回は裸族姉のキャラがやたらと面白くて、楽しい話に仕上がっていました。



[新連載]その姉妹はたぶん恋する葦なのだ 紺矢ユキオ

 ラノベを書いているうだつの上がらない男が居て、書いている小説の内容が「女子高生&女子中学生と一緒に暮らしている」という話で、純愛ストーリーが大人気。一方、中学生の主人公がクラスメートの女の子の家に出かけたら、お姉さんとおっさんと一緒に暮らしていました。


 2014年9月号で壮絶に納得のいかないラストを迎えた「魔法少女管理官・半村久雪」から一年3ヶ月ぶりの新連載。今度はSFとかファンタジーは止めて、ふつーの(いかにも電撃大王っぽい)一般生活漫画にした模様。絵もちょっと変わったみたいで、作者名を見てびっくりしました。今後どう転ぶかまだ予断を許さないというイメージ。