感想:アニメ「この美術部には問題がある!」第12話(最終回)「これからさきも」

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www.tbs.co.jp

この美術部には問題がある! 公式ホームページ http://www.tbs.co.jp/anime/konobi/
放送 BS-TBS。全12話。

【※以下ネタバレ】

第12話(最終回) これからさきも

 

あらすじ

 ある雨の日。宇佐美さんは内巻と相合い傘で下校できることが出来て大喜び。さらに翌日、内巻が伊万莉に「宇佐美さんが好き」と話しているのを聞いてしまい舞い上がる。その後、内巻が話しかけてきたので告白されるのかと歓喜していたが、実は内巻が話題にしてきたのはアニメキャラ「ウサミさん」の話だった。そしてウサミさんと混同するとややこしいので、今後は下の名前で「みずきさん」と呼びたいと言い出す。

 宇佐美さんは名前で呼んでもらえるのは嬉しいけど、そのきっかけが二次元キャラだと思うと釈然としない。そして翌日、内巻にはNOというが、内巻も「ウサミさん」には恋人キャラがいる事を知って醒めてしまっていたのでした。おしまい。


感想

 最終回だからスペシャルな話になってしまいましたが、原作はこんなに恋愛要素に踏み込んだりしない、もっと軽い口当たりの話ばかりなので、なんか違うなぁという感じが拭えず。まあ最終回だから、何らかの決着めいたものをつけないといけないから仕方ないのかな。


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。


 電撃マオウで連載している漫画が原作で、まあそれなりには面白かったのですが、ところどころ原作と乖離している部分があって、ちょっとなぁという部分も有り、ちょっと微妙な評価のアニメでした。全体的には悪くなかったけど、絶賛するほどでも無し、というところでしょうか。


 とある中学校。美術部員の宇佐美みずきさんは部員の内巻すばるが好きなのですが、内巻は三次元の女性には全く興味が無く、ひたすら理想の二次元嫁を描く事に力を注ぐダメ部員。そして残りの部員は、部室で寝ているところしか見たことが無い部長と、自由奔放すぎる言動が困りものの一年生コレットだけ。そんな部員が集う美術室では毎回なにかしら問題が起きているのでした……


 基本的に日常系アニメで、みずきの内巻への好き好き好き~な態度をメインに、毎回毎回たわいないストーリーが展開するだけの内容。要するに中身が全く無いのですが、原作もそういう軽いノリが面白い作品なので、特に気にはなりませんでした。またみずきのかわいさが原作の1.1倍にくらいになっている上に、小澤亜李の演技が良いので、それなりには楽しかったのですけど……、


 アニメの独自性というか、やたら恋愛恋愛しているのがやっぱり違和感有りましたね。原作はコレットさん関係のバカ話とか、夢子先生系のドジッ子話とかが一定間隔で繰り返されるのですが、アニメは一回に数パターンの話を放送するし、さらに週刊だから、もう「毎週毎週宇佐美さんが内巻好き好きサインを出している作品」になっちゃているし、最終回はさらにそれをダメ押しするような感じの話だったし……、原作はもっと違う印象なのですけどねぇ。ということで、原作好きとしては、ちょっとね……


 まあ悪くは無かったのですが、キャラに入れ込んでのぼせるほどには熱中はしませんでした。でもまあそれなりには評価してますよ、ホント。


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スタッフ情報
【原作】いみぎむるこの美術部には問題がある!」(「電撃マオウKADOKAWA刊)
【監督】及川啓
【シリーズ構成】荒川稔久
【脚本】荒川稔久
【キャラクターデザイン】大塚舞
【音響監督】本山哲
【音楽】吟(BUSTED ROSE)
【音楽制作】キングレコード
【アニメーション制作】feel.



音楽
【OP】水樹奈々「STARTING NOW!」
【ED】上坂すみれ「恋する図形(cubic futurismo)」


キャスト
宇佐美みずき:小澤亜李
内巻すばる:小林裕介
コレット上坂すみれ
伊万莉まりあ:東山奈央
部長:利根健太朗
立花夢子:水樹奈々
綾瀬かおり:徳井青空
本多さやか:しもがまちあき
国川涼子:丸塚香奈
萌香:田中あいみ
静香:小松未可子
小山先生:掛川裕彦
マジカルリボン:佐倉綾音