感想:CGアニメ「サンダーバード ARE GO」第13話「重力の井戸」

サンダーバード ARE GO

NHKアニメワールド サンダーバード ARE GO http://www9.nhk.or.jp/anime/tag/
THUNDERBIRDS ARE GO http://thunderbirds-are-go.jp/
放送:NHK総合(毎週土曜日 17:35〜18:00) 全26話。

【※以下ネタバレ】


※他のエピソード→「サンダーバード ARE GO」あらすじ・感想まとめ

第13話 重力の井戸 (2016年3月5日(土)放送)

あらすじ

ブレインズの大学時代の仲間が研究のチームリーダーをつとめるリサーチセンターをアランはブレインズとともに訪れる。オタク仲間を予想していたアランだったが、驚いたことに現れたモファット教授は魅力的な女性だった。彼女の案内でアランたちは、稼働中のハドロン衝突型加速器を見せてもらう。アランは加速器の原子を衝突させるためのボタンを押すが、期待していたような大きな反応がおきずがっかりする。ところが…

 ブレインズとアランは、ブレインズの知人モファット教授がリーダーを勤めるリサーチセンターを訪問する。この施設ではハドロン衝突型加速器による最先端の実験が行なわれていた。

 同じ頃、サンダーバード5号は宇宙から巨大隕石が大気圏に突入した事を発見、隕石は異常に歪んだコースを辿ってニュージュネーブに落下する。バージルが隕石を調べてみると、なんとそれは世界防衛軍GDFの人工衛星だった。続いてセンターの近くを飛行する旅客機が突然操縦不能になって墜落し始め、急行して牽引しようとしたサンダーバード1号もやはり未知の力で地面に吸いつけられ落下を始める。スコットは急加速の力を利用して、なんとか1号と旅客機を謎の力から引き離す。

 ブレインズたちは、センターの加速器の動作異常によって、センターから上空に向けて『重力の井戸』が発生し、上を通るものを全て地上に吸い寄せている事に気がつく。ブレインズたちは加速器を停止させようとするが、もう手が付けられない状態になっていた。さらに宇宙ステーション「ワールドワイドスペースステーション(WSS)」が井戸に捕まり墜落し始めた。

 ブレインズは巨大な重力に押しつぶされないようにするため、深海の圧力に耐えられるサンダーバード4号を2号から吊り下げ、加速器を停止させようとする。ゴードンは4号からロケット弾を加速器に打ち込み、加速器を破壊、重力の井戸は消滅した。


感想

 評価は○。

 今回は加速器の暴走により大災厄が発生する、という21世紀ならではのエピソードで実にワクワクしました。こういう感じでオリジナルとは違う味わいを出してくれるのは実にいいですね。

 しかし「ハドロン型」とか「重力子」とか「重力の井戸」とかそれっぽい用語を振り撒いてSFっぽくしていますけど、重力が真上にしか働かない、という設定はどうなのよ、みたいな。重力の到達範囲は球形に広がって、横からも下からも物を吸いつけるというのが道理じゃね? とか思ったりして。まあそういう事にすると、設備内にいるブレインズたちは装置に張り付いてペチャンコになってしまわないといけないので、上手く(?)誤魔化したという事でしょうかね。

 さて、今回ブレインズは劇中で「ハイラム」と呼ばれていました。オリジナル版ではブレインズは、偽名で「ハイラム・K・ハッケンバッカー」と名乗っているのですが、21世紀バージョンではハイラムは本名なのかな。ちょっと気になりますね。