感想:アニメ「スカーレッドライダーゼクス」第9話「Away From The Number」


TVアニメ「 スカーレッドライダーゼクス 」オープニングテーマ「 青と紅のフォルツァート 」

TVアニメ「スカーレッドライダーゼクス」公式サイト http://scared-rider-xechs.com/
放送 AT-X。全12話。

【※以下ネタバレ】

第9話 『Track.09 Away From The Number』

あらすじ

 アキラは東京LAGに拉致され、岡崎の前に連れて来られた。ハコは岡崎との約束通り、アキラを自分の手で殺し自分がアキラに成り代わろうとするが、兵士たちに拘束される。岡崎はハコに人形との約束などは成立しないとあざ笑うが、アキラは目的のためだけに生きる岡崎より感情を露にしたハコ方がよほど人間だと反論する。岡崎はアキラの記憶を消し、本能だけになったアキラがもう一人の自分のハコと愛し合うようになれば、これで戦いは勝ちだと考えていた。一方、琉球LAGでは石寺長官の死が確認され動揺が広がっていたが、ライダーたちはアキラ奪還のため東京に向かうことを決意する。

 東京LAGにはグランバッハ率いるナイトフライオノートの大軍が襲来し、岡崎は自信満々で新兵器を投入するものの、グランバッハには傷一つ付けられなかった。グランバッハの攻撃で東京LAGは壊滅し、牢を逃げ出したハコによってアキラは救出された。ハコはアキラを逃がして、自分は岡崎と相討ちになって死んだ。

 ライダーはグランバッハとの戦闘に突入し、タクトは自分がグランバッハの動きを止めている間に、ヴォックスのアンカーで自分ごとグランバッハを撃つように指示する。アキラは苦悩の末にアンカーを発射し、グランバッハは倒された。


脚本:熊谷純 絵コンテ:永居慎平 演出:鈴木薫 作画監督:長坂寛治/鯉川慎平



感想

 評価は◎。

 ありがちなタイプのシチュエーションの組み合わせという感じはしますが、話としてはすんごく盛り上がってしまって面白いことこの上なしでした。序盤にはハコは憎しみでアキラを殺す気満々だったのに、終盤ではアキラをかばって岡崎と対決する流れになって、しかもこの短期間での変心が全く不自然ではない、というのが実に上手い。また、序盤のタクトとヨウスケの会話で、二人がアキラの取り合いをする恋のバトルが開幕かと思ったら、ラストにはもうタクトが死んでしまうという展開も衝撃気味。いやー、30分で目一杯走り抜けました。

 しかし、主要キャラがかなり死んでしまったのに、話はまだ三回も残っている……、今後なにをするのかしら? まあアキラの正体とか、「ディリゲント」とは何ぞやとか、岡崎が何をするつもりだったのかとか、謎はまだ沢山残ってますからね。もう一山来るか。


スカーレッドライダーゼクス(通常版)