百合漫画の専門誌で、おそらく、アニメ化された「ゆるゆり」の掲載誌として一番有名と思われる「コミック百合姫」。過去数年は「尖った」というかかなり先鋭的な百合漫画ばっかり載せて、男性読者は完全にお断りという空気でしたが、今年(2018年)になってから、編集方針を変更したのか、かなりとっつきやすい百合漫画が多くなりました。嬉しいね。ヽ(´▽`)ノ
ということで、お気に入り作品を列挙してみます。
■玉崎たま[行進子犬に恋文を]
大正~昭和初期頃をイメージする世界で、主人公は良く理解しないまま、軍人を育成する陸軍女子幼年学校に入学します。そして厳しい先輩にに出会うのですが、この先輩、普段はめちゃくちゃきつい事を言うのに、時折妙に優しくて……
うぶな主人公を、先輩が普段は厳しくしつけつつも内心では可愛く思っていて、みたいな感じで大変よろしいです。新生百合姫(?)でのおススメランキング第一位。
■くもすずめ[しおりを探すページたち]
最新号で連載終了。主人公が中学生3年の時、図書館で優しいアルバイトのお姉さんに出会います。しかしお姉さんは突然バイトに来なくなってしまいました。そのため、再会を夢見てそのお姉さんと同じ高校に入学を果たしますが、再会した彼女は別人のように冷たくて……
絵がちょっと弱いのですが、話はなかなか。
■しろし[Roid-ロイド-]
SF物。学生たちが普通にアンドロイドを開発している世界で、トラブルから主人公の一人(車椅子)は開発中のロボットに自分の意識をコピーしてしまいます。かくして同じ心を持つ「もう一人の自分」が誕生してしまい……、というお話。
正直、百合ではなく女子高生が主役のSFロボット物。百合姫にこういうのが載るようになったのかと感慨深くて……
■ひそな[グッバイ・ディストピア]
深窓のお嬢様っぽい主人公が家出したところに、廃墟巡りが趣味の結構ワイルドっぽい女性と知り合い、二人で旅をする、という漫画。二人の背景が全く描かれないまま、ただ淡々と旅をしているだけなので、超面白いという事はないのですが、百合姫にこういうのが載るようになったのかと(以下略)
■大沢やよい[2DK、Gペン、目覚まし時計。]
これは随分前から連載しているものですが……、バリバリのキャリアウーマンである主人公は、漫画家の卵と同居していて密かに好意を抱いているのですが、相手は全然そういう趣味嗜好は無いので想いは口に出せずにいて……、という作品。百合姫には珍しい社会人物ですが、女子高生物とは別の味わいがあっていいです。
あと、ウェブの
で連載している作品にも注目作多し。