【第4特集】
謎めいたヒット現象をひもとく
FGO経済圏
2019年11月2日発売の日経トレンディ12月号では、特集の一つとしてスマホゲーム「Fate/Grand Order」が取り上げられていました。ゲーム誌・アニメ誌での特集とは違い、キャラやストーリー云々ではなく、「FGOは商売としていかに成功しているか」という切り口での紹介なので、ちょっと目先が変わっていて面白かったですね。
まず出だしは、安室奈美恵が引退した2018年9月に、何故かツイッターのトレンド一位は「安室奈美恵」ではなく「マーリン」という意味不明の単語がかっさらっていた事で、この「マーリン」こそFGOというゲームのキャラなのです、というところからスタート。
そして、基礎の基礎、FGOがエロゲのFateをルーツに持つ作品で云々というところをさらっと紹介してから、
・FGOにはサーヴァントという偉人がモデルのキャラが登場する。そのため「坂本龍馬がゲームに出るよ」とかいう感じで、偉人は知っているけどゲームを知らない、という人を引き込んでいく
・FGOはゲーム内での他のプレイヤーとの繋がりという物は殆ど無い。だからこそゲーム外のツイッターなどでゲームの事を他のプレイヤーと語りたくなって、それが話題になる
・岡田以蔵というキャラが出てくるイベントが始まった途端、突然歴史書の岡田以蔵物が爆発的に売れて出版社がビックリ。
・東京創元社はFGOとのコラボ企画で、シャーロック・ホームズ他の作品にFGOキャラの帯をつけた
・ホテルがFGOをテーマにした部屋を限定で企画したところ、稼働率が95パーセント越え。20代の若い女性がめちゃくちゃ泊りに来た
など、いかにヒットしていて、FGOと絡めるとなんでもかんでももう濡れ手に粟状態で儲けられる、というところを細かく紹介していました。
しかしちょっと笑ったのが、FGOとはつまり「偉人を集めて戦わせる、つまりポケモンみたいなゲーム」云々と紹介されていたこと。私はFGOは未プレイなので、FGOって壮大な(?)シナリオがウケているノベルゲーム(?)みたいなイメージだったのですが、そーか、FGOってつまるところ、ポケモンと同じだったのかぁ(笑)