【時事】野口悠紀雄先生が大激怒→「国民の恐怖に全く無関心…コロナが暴いた安倍首相のヤバい資質」

「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)

国民の恐怖に全く無関心…コロナが暴いた安倍首相のヤバい資質(野口 悠紀雄) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
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 経済学者……、というより未だに「「超」整理法」の人と言ってしまう野口悠紀雄先生が、最近のコロナウイルスの件で政府にお怒りの模様です。
 

●権力者は病気にかかっても何も心配ない

それに比べて、我が国の首相は何をしたか? 

4月12日、「私は犬を抱いて自宅で寛いでいるよ」という動画が、「うちで踊ろう」という音楽とともに、SNSに流された。

しかし、これは本当に首相が流したものだった。ありえないことではないか?
我々は、いま極限の恐怖の中にいる。医療が崩壊しつつあるので、コロナに感染したらどう扱われるか分からない。これは、底知れぬ恐怖だ。
持病が悪化しても、恐くて病院に行けない。
医療関係者たちは、医療崩壊寸前の現場で必死の努力を続けている。
在宅勤務せよと政府は言っているが、満員電車で通勤しなくてはならない人が沢山いる。
収入が激減したので、これから生活を維持できるかどうか分からない。

そうした中で、最高権力者とその周りの人々だけが、この恐怖から逃れている。

コロナは誰にも平等というが、感染した場合の扱われ方は違う。彼らは、熱が出ても、保健所に連絡して指示を受ける必要はないだろう。そうしなくとも手厚く看護される。そして、所得減少は、歳費削減2割だけだ。
国民が極限の恐怖に直面する中で、恐怖を全く感じていない人たちがいるということがよく分かった。

 
 

●政府に捨てられた日本国民

この首相が率いる政府は、コロナ感染に対して何をしてくれたか?

そして、休業要請は自治体にまかせるが、政府は範囲拡大には反対した。さらに、「強制でなく要請だから補償しない」としている。


営業自粛しても、家賃、光熱費、維持費は払う必要がある。もちろん、従業員の給与もある。関係者まで含めれば、収入減少者の範囲はきわめて大きくなる。


マスクは配ったし、これから30万円配る。営業自粛要請や協力手当は自治体がやってくれる。政府は補償金を出さない。首相は自宅で寛ぐ。


これが、日本政府が発している明確なメッセージだ。要するに、国民は捨てられたのだ。こうしたメッセージを明確に出している国は、他にない。

 
 

●財政健全化……とか今言っている場合じゃない

財政健全化は、平時において重要な目標だ。これと緊急時の対応を混同してはならない。財政の健全性は、中長期的な観点から必要とされることだ。現在のような異常時にそれにこだわり、納税猶予や休業補償 を中途半端なものにすれば、経済が立ちゆかなくなる。


いまは、すべてに優先して感染拡大を防止しなくてはならない。

  
 野口先生、色々と怒り爆発ですな。
 
 
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