【SF小説】「新キャプテン・フューチャー」のレビュー記事:「コレジャナイ」感が凄い……「キャプテン・フューチャー最初の事件」

キャプテン・フューチャー最初の事件 (新キャプテン・フューチャー) (創元SF文庫)

【今週はこれを読め! SF編】ヤング・カーティス・ニュートン青二才からヒーローへ - 牧眞司|WEB本の雑誌
2020年5月5日11:46
http://www.webdoku.jp/newshz/maki/2020/05/05/114600.html

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 さる4/30(木)に発売された
 

http://www.amazon.co.jp/dp/448863723X
キャプテン・フューチャー最初の事件 (新キャプテン・フューチャー) (創元SF文庫) (日本語) 文庫 2020/4/30
アレン・スティール (著), 中村 融 (翻訳)
文庫: 464ページ
出版社: 東京創元社 (2020/4/30)
発売日: 2020/4/30

カーティス・ニュートンキャプテン・フューチャーと呼ばれるようになる以前の、最初の事件。カーティスの幼年期に天才科学者の両親を殺した張本人は、月共和国の有力議員となっていた。ヒューゴー賞星雲賞受賞「キャプテン・フューチャーの死」の著者が、正典を読み込み21世紀に完全にリブート! カバーイラスト=鶴田謙二

 
 のレビュー記事。まあ予想はしていたけど、「コレは僕の好きなキャプテンフューチャーじゃない」感が凄そう……

●記事内容

細かい設定が現代風にアレンジされている。たとえば、宇宙開発の歴史がアポロ宇宙船の月着陸の延長線上にあり、太陽系諸惑星への植民はテラフォーミングと人間のゲノム改造によって成されたといった具合だ。

「最初の事件」とあるように、カーティス・ニュートンはまだ若く、経験もまったくない。

そんなカーティスでも「キャプテン・フューチャー」なる呼称はさすがにバカっぽいと思っていて、そう呼ばないでほしいという場面が幾度となくある。もともとは子どものころに遊びでなりきっていた架空ヒーローの名前なのだ。

かくして若きカーティスの復讐としてはじまった物語が、政治的謀略、さらには月や火星に隠された太陽系外種族の痕跡(超科学)までに広がっていく。カーティスの成長物語でもあるが、彼が主体的にヒーローを目ざしているのではなく、半ばなりゆきのように重要な役を引き受けていく展開が面白い。

 
 まあSF小説としては面白いのかもしれませんけど、あのハミルトンの荒唐無稽極まりない世界観のオリジナル版が好きすぎて、新シリーズは「コレジャナイ」感が、ね? クリス・パインスタートレックを知った時と同じ感覚ですね…… うーん。
 
 
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