【OVA】感想:アニメ(OVA)「真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日」(1998年)第13話(最終話)「閃光!! 進化の果て!」

真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日 Blu-ray BOX

真ゲッターロボ「世界最後の日」 公式サイト https://v-storage.bnarts.jp/sp-site/getter-robo-armageddon/
バンダイチャンネル https://www.b-ch.com/titles/211/001
全13話。

【※以下ネタバレ】
 

第13話(最終話) 閃光!! 進化の果て!

 

あらすじ

木星をゲッター太陽化してしまったコーウェンとスティンガー。木星の軌道を離れた小惑星・ガニメデは、インベーダーの大群と共に地球に落ち始める。出撃する初代Gチームだが、強力なインベーダーに苦戦を強いられてしまう。その時、復活したゴウと共に超巨大な真ドラゴンが現われ、真ゲッターとタッグを組んだ!

 
 真ゲッターロボはガニメデ内部に突入し、中からストナーサンシャインで破壊を試みるが、内部に巣くっていたインベーダーに吹き飛ばされ地球に墜落する。しかし、地球から浮上してきた真ドラゴンが真ゲッターロボを救い、真ドラゴンは一撃でガニメデを破壊した。渓・剴とは改めて真ドラゴンに乗り込んだ。

 直後、木星赤色巨星化しつつあることが確認され、このままではブラックホールとなり太陽系が消滅することが解る。真ゲッターロボと真ドラゴンはワープし木星に到着するが、インベーダーの大群に加え、巨大化したコーウェンとスティンガーが待ち構えていた。

 コーウェンとスティンガーは、ゲッター線は単なるエネルギーではなく進化を司る存在であり、人間はゲッター線の力で進化したこと、またインベーダーは人間と起源を同じくする生物であることを明かす。そして六人に共に進化しようと提案するが、竜馬たちは拒否する。そして真ゲッターロボと真ドラゴン/真ライガー/真ポセイドンは死闘の末インベーダーを壊滅させた。

 ところが直後冥王星外縁に時空の穴が開き、そこから超巨大インベーダーが出現すると、一瞬で冥王星を飲み込んでしまった。真ゲッターロボと真ドラゴンは一体となりインベーダーの中に突入すると、内部で超巨大なゲッターロボの大群と遭遇する。これを見て未来を知った竜馬・隼人・弁慶は真ドラゴンを切り離し、自分たちはそのまま消えた。

 最後。時空の穴が閉じて真ドラゴンの残骸が宇宙を漂流しており、號・渓・剴がなんかいい表情をしているところで〆。


感想

 いやもう笑った。「真ドラゴン」が巨大な龍の上にゲッタードラゴンの上半身がくっついているだけという姿が妙におかしいのに、さらに「真ライガー」とか「真ポセイドン」とか言いながら早変わりでクルクルクルクル姿を変えちゃうのってもう笑わずにいられますかっての(笑)

 しかも、最後時空の穴的な物に突入したら、中にはゲッターエンペラーとかの巨大ゲッター軍団が浮かんでいて、どうやら仕切っているのは竜馬らしい、とか、もう吹いた吹いた(笑) ここにきて漫画「真ゲッターロボ」と融合させてきたし(笑) しかもオリジナルゲッターチームがどうなったのか全く分からんし。

 とにかく整合性とかを気にしなければ、勢いだけはあるアニメでした(笑)


総括

 評価は○(勢いは凄いアニメ)。

 初代ゲッターロボゲッターロボGとかとは完全に独立した世界観で、とにかくゲッターロボを暴れまわらせるそれだけに作られたアニメ。


 初代ゲッターが何故かパイロット毎に一機ずつあるのを皮切りに、ゲッターロボGが無数に登場するとか、さらに本命真ゲッターロボに加えて、ブラックゲッターに、とどめで真ドラゴン/真ライガー/真ポセイドンまで登場するという、まさにゲッターロボ尽くし。ロボットバトルシーン大好きの人間には嬉しい作り。


 ただし、その代償として(?)ストーリーの細かい説明とかそういうのは一切気にしていないようで、最初のインベーダーの侵略云々という前提からしてまともに説明しないうえ、

・コーウェンとスティンガーって何なの?
・早乙女が悪の権化になった理由は?
・1~3話辺りで、隼人は早乙女と組んで何をしようとしていたの?
・1~3話で竜馬と隼人のクローンがゴールとブライに化けた理由は?
・3話で真ゲッター1がゲッタービームをぶっ放すと外界が恐竜の徘徊する古代になってしまった理由は?
・早乙女は真ドラゴンで何がしたかったの?
・最終回のゲッターの大群はなんなの?
 
 
 等々、もう穴だらけ(笑) 完全に勢いだけで乗り切って誤魔化そうとしております。このあたりも1990年代OVA風ではあります(笑)


 まあ、ダメかというとそういうことはなく、ロボットバトルアニメとしては合体変形バトルシーン満載で売るべきところに最大限に注力しているのは良いとは思いましたが、話は「訳解らん」としか言いようがない(笑) まあ戦闘シーンが良かったし、竜馬とか隼人が石川賢風の悪い顔をしまくるし、とか、ゲッターらしさは120%だったので「良し」ということにしておきましょう。
 
 

スタッフ
原作:永井 豪、石川 賢/企画:ダイナミック企画/キャラクターデザイン:羽山賢二/メカニカルデザイン山田起生/美術:荒井和浩/音響監督:鶴岡陽太/シリーズ構成:藤田伸三/絵コンテ:川越 淳/脚本:藤田伸三/演出:川越 淳/作画監督:羽山賢二、田村一彦、山田起生/音楽制作:エアーズ/音楽:岩﨑文紀/監督:川越 淳/制作協力:ブレインズ・ベース、ビーメディア、ダイナミック企画/制作:早乙女研究所 他


キャスト
號(ゴウ):関 智一/渓(ケイ):日高奈留美/剴(ガイ):松本保典/流 竜馬(リョウマ):石川英郎/神 隼人(ハヤト):内田直哉/車 弁慶(ベンケイ):飯塚昭三/シュワルツ:安井邦彦/秘書:吉岡久仁子/コーウェン:郷里大輔/スティンガー:広瀬正志 他

 

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