【映画】感想：劇場アニメ「劇場版機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」(2010年)

劇場版機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- http://www.gundam00.net/movie/
放送　BS12。2022年1月30日(日)

【※以下ネタバレ】
　

ガンダムシリーズ史上最大のスペクタクルを目撃せよ！
緊迫感に満ちたストーリーと躍動的なMSアクションで話題を呼んだTVシリーズ『機動戦士ガンダム00（ダブルオー）』（07年10月～08年3月、08年10月～09年3月放送）の劇場版！

ガンダムシリーズとしては『機動戦士ガンダムF91』（91年）以来約19年ぶりの完全新作ストーリーとなる本作は、TVシリーズ放映時から2年後の世界を舞台に、ソレスタルビーイング最後の戦いを描く真の完結篇である。
ガンダムの深化を提示する、衝撃の一大スペクタクルがここに。

あらすじ

　西暦2314年。ソレスタルビーイングとアロウズとの決戦から二年後。人類は地球連邦政府の温和な政策の下、多少の問題はありつつも、恒久的和平への道を着実に歩みつつあった。そして人類の中に、刹那以外にもイノベイターとして覚醒する者が現れていた。

　そんな時、地球に向けて130年前に廃船になったはずの木製探査船エウロパが接近してきた。連邦軍は船に生命反応がないことを確認して破壊を実施するが、船体の破片は何故か大気圏で燃え尽きず、幾つかが地球に到達する。破片には金属型の地球外生命体が潜んでおり、その生命体はイノベイターとしての資質を持つ者たちを次々と襲撃し始めた。連邦はその生命体を「エルス」と名付ける。

　事態を知った刹那たちソレスタルビーイングのメンバーは再び活動を開始した。イオリア・シュヘンベルグの立案したイオリア計画とは、人類が外宇宙に進出し、人類以外の存在と接触するときのために、人類をまとめるという物だった。刹那たちは、その事態が想定よりもはるかに早く起きたことに動揺しつつも、エルスへの対応に動き始めた。

　やがてエルスの第二派が襲来し、連邦軍艦隊は対話を試みるものの、エルスによって一方的に侵食され壊滅した。遅れて到達したソレスタルビーイングもエルスの大群には手も足も出ず、刹那はイノベイターの力を使いエルスの真意を理解しようとするものの、情報量に圧倒された末に脳にダメージを負い、意識不明となってしまう。

　さらに木星からは直径3000Kmという衛星規模の巨大なエルスが地球に向かって侵攻を開始した。連邦軍は全戦力を結集してエルスとの最終決戦に挑むが、圧倒的な戦力差の前に絶望的な戦いを強いられる。しかし目覚めた刹那は新ガンダム・ダブルオークアンタを駆ってエルスの本体とコンタクトし、エルスが滅びに瀕した母星から逃れてきたことを知る。エルスの浸食も攻撃ではなく、相手を理解しようとする試みだった。刹那はダブルオークアンタで彼らの故郷へと旅立った。エルスは停船し、エルスの本体は巨大な花の形に変化し、戦いは終わった。

　50年後。2364年。人類の四割がイノベイターへと進化し、そしてイノベイターを乗員とした人類初の外宇宙向け宇宙船スメラギ号が旅立とうとしていた。地球では、マリナ・イスマイールの元に、エルスと融合して若い姿のままの刹那が戻ってきておしまい。

感想

　評価は○（まあまあ）

　史上初の「ガンダム対宇宙人」というストーリーで物議をかもした（かもしれない）映画を視聴しましたが、評価はまーまー。

　テレビシリーズの「誰もかれもが他人を憎んでいる殺伐とした世界」からは脱して雰囲気はマイルドになっており、見ていて鬱になりそうなことも無く、それなりに楽しく見れました。

　まあ、「ガンダム世界が地球外生物とバトル」というシチュエーションに、最初から最後までなんとなしの違和感はぬぐえませんでしたが……、テレビシリーズであれだけの人類同士の戦争をしておいて、続編は思いっきりSFに振った「地球外生物とのファーストコンタクトがテーマ」って、方向性変わり過ぎだし……、まあダメという程では無かったけど……、

　とか言いつつも内容には概ね満足ですが、思わせぶりにでてきたシャーマン大尉が単なるザコキャラなのでずっこけたのと、フェルトが報われなさ過ぎなのが酷いなぁと……、なによりテレビシリーズ＆本映画において殆ど出番のなかったマリナ・イスマイールが最後の最後でメインヒロインみたいな扱いを受けているってどーなん？刹那はフェルト迎えに行ってやれや！
　
　

https://www.twellv.co.jp/program/anime/sunday-animation/archive-sunday-animation/sunday-animation-063/
2022年1月30日放送劇場版機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

【あらすじ】
24世紀初頭、突如として姿を現した私設武装組織・ソレスタルビーイング。
彼らはガンダムによる圧倒的戦力を活かして武力介入を開始、一時は組織壊滅の危機を迎えながらも、争いの絶えなかった世界を急変させた。その結果、武力に頼らない社会を選択するに至った人類だったが、西暦2314年、再び危機が訪れる。
恒久的な平和を目指そうとする世界に、またしても訪れた大きな危機。これまでの戦いで人類を導く革新者（イノベイター）へと進化していたソレスタルビーイングのガンダムマイスター、刹那・F・セイエイは、新たなガンダムでその根源に触れようとする。
そしてついに、人類のイノベイター化を求めてきた「イオリア計画」の全貌が明らかになっていく――。

【キャスト】
刹那・F・セイエイ：宮野真守
 ロックオン・ストラトス：三木眞一郎
 アレルヤ・ハプティズム：吉野裕行
 ティエリア・アーデ：神谷浩史
 デカルト・シャーマン：勝地涼

【スタッフ】
監督：水島精二
副監督：角田一樹・長崎健司・名取孝浩
脚本：黒田洋介
キャラクターデザイン：高河ゆん・千葉道徳
 メカニックデザイン：海老川兼武・柳瀬敬之・寺岡賢司・福地仁・中谷誠一
音楽：川井憲次