【SF小説】感想「カンタロ捕獲作戦」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 713巻)(2024年5月22日発売)

カンタロ捕獲作戦 (ハヤカワ文庫SF)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150124450
カンタロ捕獲作戦 (ハヤカワ文庫SF) 文庫 2024/5/22
H・G・フランシス (著), ペーター・グリーゼ (著), 林 啓子 (翻訳)
出版社:早川書房 (2024/5/22)
発売日:2024/5/22
文庫:288ページ

【※以下ネタバレ】
 

フリー・トレーダーズでのクーデターをローダンに阻止されたドレイク組織の一味は、組織上部の者と会うため惑星チョカへ向かった


重要な情報を入手したとの連絡を受けた“ドレーク”のメンバーは、汚名返上のため“ブルージェイ”で情報提供者のいる惑星チョカへと向かう。だが、そこは“道”と呼ばれる犯罪組織が支配する惑星で、通常のアプローチでは情報を入手できない。そのため“道”の頂点に君臨する支配者アルネ・コッセムが熱愛する半知性体バリエーに目をつけた。バリエーの繁殖のために絶対必要なメッゾの取引を名目にチョカに潜入するが…。

 

あらすじ

◇1425話 カンタロ捕獲作戦(H・G・フランシス)(訳者:林 啓子)

 ドレークのメンバーが惑星フェニックスを離れる直前、惑星「チョカ」の情報提供者から重大情報を示唆する通信が届いた。一行は犯罪組織が支配するチョカに乗り込み苦難の末情報を入手するが、その内容は近日中にカンタロが銀河系ハロー部の「バルトロ星系」に現れるというものだった。ドレークはローダンたちに情報を伝え、協力してバルトロ星系に出現したカンタロ船を無人惑星に不時着させた。(時期:~NGZ1143年9月16日)

※初出キーワード=セノテ星系(惑星チョカ)。カオス・ジェネレーター/カオス・コンピュータ。バルトロ星系(惑星ゴビ)。



◇1426話 囚人の名はダアルショル(ペーター・グリーゼ)(訳者:林 啓子)

 ローダンたちは不時着したカンタロ船を包囲し、予想外の抵抗に会いつつも、唯一の乗員だったカンタロ「ダアルショル」を捕虜にすることに成功した。ローダンたちはダアルショルを惑星フェニックスで調べ、彼が体内に機械を埋め込んだ「ドロイド」であることを確認する。ダアルショルはローダンたちに、銀河系に戻れなければ死ぬと訴えてきた。(時期:不明。NGZ1143年9月頃)

※初出キーワード=独立クロノメーター


あとがきにかえて

林 啓子氏
・劇中に出てきた川渡りパズルの話
・高齢者施設への訪問演奏会の話


感想

・前半エピソード「カンタロ捕獲作戦」 原タイトル:EINE FALLE FUR DIE CANTARO(意訳:カンタロへの罠)

 ドレーク組織のメンバーが重要情報を入手してカンタロに罠をしかける話。

 今回は、八割がたが「ドレークのメンバー犯罪組織が仕切る危険な惑星に乗り込み情報を手に入れる話」で占められており、まあこれはこれで面白かったのですが、問題(?)はドレークの構成員の描写。前巻では権力を握るためクーデターをやらかした過激派組織だったのに、こちらの話では一転、きわめて頼りになる精鋭集団のように扱われていてビックリ。さらに前巻では鼻持ちならない嫌なキャラとして描かれていたレノ・ヤンティルやペドラス・フォッホがそういう要素を一切消したプロフェッショナルみたいな感じだし。作者が違うとはいえ、あまりのノリの違いに面くらいました(笑)



・後半エピソード「囚人の名はダアルショル」 原タイトル:DAARSHOL,DER CANTARO(意訳:カンタロのダアルショル)

 ローダンたちが苦労してカンタロを捕虜にする話。

 捕獲作戦ですが、ローダンとブルがいてグッキーもいてドレークのメンバーもいるのに、たった一人のカンタロに良いようにあしらわれてしまいました……、が、調べたらメカの力で思考をごまかし、腕力はハルト人とどっこいどっこい、という怪物だったのでまあ良いかなと思い直しました。今回の任務は(懐かしの)震動守護者を捕虜にしようと頑張っていたようなものだったということで。
 
 
 

700巻~750巻(「カンタロ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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