TVアニメ『THE ビッグオー』official website https://www.the-big-o.net/
放送 AT-X
【※以下ネタバレ】
第8話「Act:08 Missing Cat」
あらすじ
ドロシーが街で子猫を拾ってきた。大半の小動物が絶滅したこの時代において、富める者だけが飼えるペットを捨てるはずがないとロジャーはドロシーを窘めるが、子猫を“ペロ”と呼んで可愛がり、この子は“救いを求めている”と彼女は言う。ほどなくペロの飼い主を名乗るフェリー夫妻が訪ねてきて猫の譲渡交渉をすることになってしまう。
その時突如飛来した武装ヘリが夫妻を惨殺し、その場に居合わせたペロとドロシーを連れ去ってしまう。ヘリに乗っていたのは、かつて、常軌を逸した考えに反発し袂を分けたフェリー夫妻の研究仲間の“ユージーン・グラント”であった。
冒頭。イーストタウン。ダストン少佐指揮する軍警察が殺人事件の現場を調べている。被害者はジェシカ・ウォーレスという金持の宝石商で、生き物の数が激減し資産家しかペットのを飼えないこのご時世に、高価なゴールデン・レトリバーを所有していたらしい。直後、警官たちが庭のプールで奇怪な生き物の死体を見つける。
雨の日。買い物帰りのドロシーは街で子猫を拾ってきて、「ペロ」と呼んで飼い始める。ロジャーはペロの出現以降、ドロシーの行動に何かしら人間らしいところが出てきたような気がする。ロジャーはドロシーに、ペロが首輪をしていることから、そのうち飼い主に返さなくてはならない、と忠告するが、ドロシーはその時はロジャーが飼い主と交渉して欲しいと言う。
やがてロジャーの屋敷に、ペロの飼い主だというフェリー夫妻が現れ、猫を返すように求めてきた。ロジャーはさりげなく自分たちに猫を譲ってほしいと頼むが、きっぱりと拒否される。直後、ロジャーの屋敷上空に武装ヘリが現れ、フェリー夫妻はヘリの操縦者を「ユージーン」と呼んだ。ヘリはフェリー夫妻を銃撃で殺害し、ドロシーとペロを拉致して飛び去った。
ロジャーはすぐさま情報屋ビッグイヤーの元に向かい「ユージーン」について調べる。科学者「ユージーン・グラント」は人工タンパクの研究者で、金持相手に人工ペットを売りつけていたが、イーストタウンの殺人事件はユージーンの売りつけた犬が飼い主をかみ殺したとのうわさがあった。
ロジャーはすぐさまユージーンの研究所に向かうが、その後をエンジェルが尾行していた。ロジャーはエンジェルからさらに詳しい事情を教えらえた。ユージーンはパラダイム社の配下で人工生命の研究を進めていたが、やがて反旗をひるがえし、研究所を武装化し、違法な人体実験に手を染め、暴走すると解っている生き物をペットとして富豪に売りつけ資金稼ぎをしていた。フェリー夫妻はユージーンの元で研究を行っていたが、ついていけなくなり縁を切ろうとしたところ、一人息子を人体実験の素材に使われ、その成れの果てがペロだった。
ユージーンは施設に侵入してきた二人を始末するため、巨大なキメラを差し向ける。ロジャーはビッグオーを呼びキメラと戦うものの大苦戦し、さらにユージーンはドロシーを人質に降伏を迫った。ドロシーはキメラにペロの意識が混ざっている事を知り呼びかけると、キメラは戦闘を止め、ユージーンを殺すと自ら炎上する研究所の中に戻っていき姿を消した。
感想
少女型アンドロイドとネコの交流の物語、最後は予想通りの酷いオチでしたが、まあ悪くない話でした。