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宇宙要塞を制圧せよ! (ハヤカワ文庫SF) 文庫 2025/7/16
ロベルト・フェルトホフ (著), クルト・マール (著), 宮下 潤子 (翻訳)
出版社:早川書房 (2025/7/16)
発売日:2025/7/16
文庫:288ページ
【※以下ネタバレ】
カンタロの宇宙要塞コクタシュを占領するため、アダムスらは解放されたカンタロと協力する。ローダンも加勢し陽動作戦が始まる!
あらすじ
◇1481話 宇宙要塞を制圧せよ!(ロベルト・フェルトホフ)(訳者:宮下 潤子)
惑星ヘレイオスではカンタロの心臓にある自爆用器官「オルトネーター」を切除する方法が考案され、捕虜のカンタロ六人の手術に成功したが、何故が七人目は爆発を起こして死んでしまった。しかし手術を受けたカンタロたちはギャラクティカーの協力者となった。
ヴィッダーは超高周波でカンタロに影響を与える実験に成功したが、銀河系全体に送信するためにはアンドロメダにいる中央プラズマ全てが必要だと判明した。ヴィッダーはクロノパルス壁を発生させている「プロジェクター・ステーション」を調査するため、特殊部隊をわざとカンタロの捕虜にさせる作戦を開始し、そのうちの一つが宇宙要塞コクタシュに捕らえられた。彼らはヴィッダーに協力するカンタロたちの応援でコクタシュを調査後、破壊に成功した(時期:不明:NGZ1146年8月頃)
※初出キーワード=プロジェクター・ステーション。クロノ・モニター。
◇1482話 やっかい者の暴走(クルト・マール)(訳者:宮下 潤子)
NGZ1146年9月。ヴィッダーはカンタロのコントロール通信網に超高周波を送信する作戦に取り掛かった。しかし送信のためには数百名のナックの協力が必要で、さらにクロノパルス壁に穴を開け中央プラズマを銀河系に輸送しなければならない。ブルたちは予行演習として《シマロン》で宇宙要塞ショムラクに攻撃をかけて陥落させ、新乗員のロイデル・シュワルツは独断行動でカンタロのパルス式ハイパートロップ吸引装置の奪取に成功した。(時期:NGZ1146年9月23日とその前後)
※初出キーワード=宇宙学者。パルス式ハイパートロップ吸引装置。
あとがきにかえて
宮下 潤子 氏
ドイツでは釣りに免許がいる話
感想
・前半エピソード「宇宙要塞を制圧せよ!」 原タイトル:KEINE CHANCE FUR RAUMFORT CHOKTASH(意訳:宇宙要塞コクタシュにチャンスなし)
ヴィッダーはクロノパルス壁を発生させている「プロジェクター・ステーション」の偵察を開始したが……、という話。
カンタロの自爆器官オルトネーター切除話からスタートしたあと、話が宇宙要塞攻略になる、盛沢山というより焦点の定まらないエピソード。面白さはイマイチでした。
ちなみに新レギュラーとなりそうなロイデル・シュワルツが初登場です。
・後半エピソード「やっかい者の暴走」 原タイトル:DER ALLEINGANG DES AUsENSEITERS(意訳:アウトサイダーの単独行動)
ヴィッダーの銀河系解放作戦が始まり、まず宇宙要塞攻撃のテストが行われることになったが……、という話。
冒頭のアダムスによる裏切り者狩りが「実は犯人はカンタロでした」という面白くもなんともないオチでガックリ。しかし遥か未来のNGZ1146年(西暦では4733年)に「ポケットベル」を使っている(P161)という描写が……(笑) 遠未来SFであっても、執筆された時代(1990年)という現実からは逃げられないことがよくわかりますね。
ハルト人のリンガム・テンナールは今まで「コスモメーター」という意味不明の肩書で呼ばれていましたが、P212で「宇宙学者」と訳されました。これならよく分かるよね。
