【ゲーム特番】感想:NHK番組「歴史秘話ファイナルファンタジーヒストリア」(2020年1月27日(月)放送)

ファイナルファンタジー

ファイナルファンタジー大投票|NHK https://www.nhk.or.jp/anime/ff/
放送 NHK BSプレミアム。2020年1月27日(月) 22:30~23:20。

【※以下ネタバレ】
 

https://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2020-01-27&ch=10&eid=24047&f=6161
歴史秘話ファイナルファンタジーヒストリア
[BSプレミアム] 2020年1月27日(月) 午後10:30~午後11:20(50分)


世界的に人気のゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズ。魅力の秘密を、感動の物語、革新的ゲームシステム、グラフィック、音楽から解き明かす。人気投票の中間結果も!


全世界で累計販売数1.49億本以上、タイトル数の多さでギネス世界記録にも認定されたロールプレイングゲームファイナルファンタジー」。NHKで実施中の人気投票・気になる中間結果を発表!さらにその人気の秘密を、制作の中心となった3人のクリエイターへのインタビューを元に、革新的ゲームシステム、映画のようなグラフィックと音楽、感動的な物語の3ポイントから、解き明かす!懐かしいあの名場面、名曲も登場!?


出演者ほか
【司会】渡邊あゆみ,【出演】天野喜孝植松伸夫坂口博信

 

内容

 シリーズ売上累計一億五千万本の大ヒットシリーズ「ファイナルファンタジー」シリーズの歴史を紹介。

●epispde 1 大人も感動させる物語

ファイナルファンタジー - PSP

1)どんでん返しの連続

 一作目「ファイナルファンタジー」(1987)は、勇者たちが誘拐された姫を助け出すまでが単なるプロローグで、そこから本筋の「クリスタルの輝きを取り戻す」という物語がようやくスタート。ところが四大ボスを倒したと思ったら、真の敵は2000年前にいる云々となり、過去に行くとさらにそこで出会ったラスボスは意外な相手で……、と、どんでん返しの連発。
 

2)命を投げ出す仲間たち

 二作目「ファイナルファンタジーII」(1988)では、仲間たちが主人公を助けるためにどんどん死んでしまう、という展開に大人も引き込まれた。イメージイラストを担当した天野喜孝は、子供向けのゲームといった意識はなく、ファンタジー小説のイラストと同じ意識で描いていたという。
 

3)苦悩と葛藤

 「ファイナルファンタジーIV」(1991)では 暗黒騎士が主人公。殺戮だらけの人生が嫌になって祖国を捨てるものの、過去が付きまとって周囲から疎外される。しかし最終的に過去の自分自身と対決し、という展開。
 

4)自分探し

 「ファイナルファンタジーIX」(2000)では 黒魔導士ビビが自分探しをする的展開が有り、それが物語に深みを出していた。
 

5)愛

 「ファイナルファンタジーXIII」(2009)では、キャラクターのいちずな愛を表現。
 
 
 

●epispde 2 映画に負けない表現

PS one Books ファイナルファンタジーVIIインターナショナル

1)イベントシーン

 「ファイナルファンタジーVII」(1997)はシリーズ初の3DCG作品。作品中に挿入されるイベントシーンが映画顔負けと大評判となり、累計売り上げ1200万本の大ヒットに。


2)立体的に見えるドット絵

 「ファイナルファンタジーVI」(1994)は二次元のドット絵にも関わらず、立体的に見えるという美しさ。


3)モーションキャプチャー

 「ファイナルファンタジーVIII」(1999)は、キャラの動きにモーションキャプチャーを取り入れてリアルさを表現。


4)音響

 音楽担当の植松伸夫によると、ゲームの曲ではなく映画を意識して曲を作ったとのこと。

 「ファイナルファンタジーX」(2001)は、キャラの台詞が音声になり、最初は賛否両論あったものの、今ではゲームに有名声優を起用するのは当たり前となった。


5)一緒に旅をしているような没入感

 「ファイナルファンタジーXV」(2016)では、キャラクターがメインストーリーに関係無い会話をしまくるため、キャラクターたちと一緒に旅をしているような気持ちになれる。
 
 
 

●epispde 3 ゲームシステムの革新

ファイナルファンタジーIII

1)召喚獣

 「ファイナルファンタジーIII」(1990)では「召喚獣」というキャラを呼び出して戦うシステムが初めて導入された。


2)ATB(アクティブ・タイム・バトル)

 「ファイナルファンタジーV」(1992)では「ATB」というリアルタイム要素を持つバトルシステムを採用。戦闘のハラハラドキドキが増した。


 シリーズの生みの親・坂口博信によると、常に新鮮さを出していきたいのでシステムに新しい物を導入していった。また召喚獣を戦わせるというアイデアは、子供の頃に楽しんだ怪獣映画に影響を受けたという。


3)シームレスバトル

 「ファイナルファンタジーXII」(2006)では、それまでの様に移動モードと戦闘モードを切り替えるのではなく、移動中に敵の姿が見えていて、移動とバトルのモードの切り替えが無い、というシームレスなシステムになっている。また仲間の攻撃時の行動をあらかじめ指定しておく「ガンビット」というシステムも導入。


 さらに2002年にはオンラインゲーム「ファイナルファンタジーXI」(2002~)がスタート。複数のプレイヤーと同時に遊ぶという新しいゲーム。2010年には「ファイナルファンタジーXIV」(2010~)も開始。
 
 
 

●epispde 4 広がるファイナルファンタジーの世界

ディシディア ファイナルファンタジー NT - PS4

 ファイナルファンタジーシリーズは、2017年には関連作品が87作品となり、ギネス世界記録「最もタイトル数の多いRPGシリーズ」となった。


ディシディア ファイナルファンタジーNT(2018~)
 →対戦型アクションゲーム


ファイナルファンタジータクティクス(1997)
 →シミュレーションゲーム


ファイナルファンタジー零式(2011)
 →アクションRPG


ファイナルファンタジークリスタルクロニクル(2003)
 →アクションRPG


シアトリズム ファイナルファンタジーオールスターカーニバル(2016~)
 →リズムゲーム


ファイナルファンタジーX-2(2003)
 →「X」の続編


クライシスコア ファイナルファンタジーVII(2007)
 →「VIIの七年前を描く前日談


・ワールド・オブ・ファイナルファンタジー(2016)

等。
 
 

感想

ファイナルファンタジー タクティクス PS one Books

 NHKサブカルネタを対象にやっている「ヒストリア」シリーズ。今回は超有名ゲームシリーズ・ファイナルファンタジーがお題。

 年齢的には直撃世代なのですが、何故か興味が出なくて、シリーズ全作品ともほぼ内容を知らなかったので、新鮮に楽しめました。しかし作品を時系列純に紹介してくれたわけではないので、頭の中がごっちゃごちゃになって、「これでもうファイナルファンタジーは極めたぜ!とはならなかったです……(涙)
 
 

https://www.nhk.or.jp/anime/ff/
歴史秘話
ファイナルファンタジーヒストリア
2020年1月27日(月) [BSプレミアム] 午後10時30分~11時19分


ファイナルファンタジー32年の歴史を映像で振り返りながら、その魅力の秘密を探ります。投票の中間結果も発表!

 
ファイナルファンタジーXV ロイヤルエディション - PS4
 
 
 
 

【ゲーム】プレイ日記「Ever17 the out of infinity Premium Edition」(2009年/PSP)【3】

BEST HIT セレクション EVER17  ~the out of infinity~ Premium Edition - PSP

Ever17 ~the out of infinity~ Premium Edition 限定版 | ソフトウェアカタログ | プレイステーション オフィシャルサイト
https://www.jp.playstation.com/software/title/cf0020011.html

【以下ネタバレ】
 
 

前回までのプレイ内容

perry-r.hatenablog.com

 
 

今回のプレイ内容

 今回のプレイ時間:6時間45分(累計17時間15分)

 2回目終了。沙羅編をクリア。


 5月1日昼。「LeMU(レミュウ)」に何らかの突発事態が発生し、六人の男女がレミュウ内に閉じ込められてしまう。脱出の手段は皆無で、外部との連絡もつかず、さらに施設は5月7日早朝頃に崩壊する見込みだった。それでも六人は救助が来ることに望みを託し、待ち続けることにした。

 六人のうちの一人の少年は、トラブル直前より前の記憶が無く名前も何も分からないため、とりあえず『少年』と呼ばれることになった。

 「少年」は年齢が近そうな松永沙羅と打ち解けていく。沙羅は優の高校の後輩で、コンピューターの天才的な才能を持っていたが、早くに両親を亡くした上、兄とも生き別れになってしまった、という過酷な人生を歩んでいた。

 「少年」自身も、かろうじて思い出せるのは、どこかに監禁されていた事や、幼い女の子を見捨てて逃げ出した、という暗いことばかりだった。さらに、「少年」はレミュウ内にいるはずのない少女を何度も目撃するが、周囲の人間からは全く信じてもらえない。

 やがて沙羅が施設内への浸水で死にかけ、それをきっかけに「少年」は自分の名前以外の全ての記憶を取り戻す。実は「少年」は沙羅の実の兄だった。「少年」と沙羅は両親の死後施設で暮らしていたが、レミュウの親会社であるライプリヒ製薬は二人が赤外線を見る特殊能力を持っていることを知り、二人を引き取る。しかしそこで二人は実験動物の様な過酷な扱いを受けた上、離れ離れにされてしまったのだった。


 5月6日。レミュウの圧壊が始まるが、同じ頃外部との連絡が付き、非常階段から脱出できることになった。しかし「少年」は沙羅がいないことに気が付き、助けに戻ったため、脱出は不可能になる。実は沙羅は現在もライプリヒ製薬の監視下に置かれており、例え外部に脱出できても自由が無い事を嘆き、あえてレミュウに残ったのだった。

 5月7日。レミュウ崩壊の直前、「少年」と沙羅は決死の脱出を敢行し、なんとか海面まで泳ぎ着く。「少年」はレミュウの事故で二人は死んだと思われているだろうと予測し、沙羅と二人でどこかへ逃げようという。

 レミュウ崩壊前、レミュウの機器には何故か「生体反応1」と表示されていた。


コメント

 二回目クリア。初回に「空編」をクリアした時には、もう目茶苦茶辛い評価を付けましたが、今回のプレイでちょっと見直しました。

 空編はもうとにかく中身が無くて、「起床→洗顔→朝食にタツタサンドを食べる→休憩→昼食にタツタサンドを食べる→休憩→夕食にタツタサンドを食べる→休憩→寝る」の繰り返しで、あまりの単調さにブチキレそうになりましたが……

 沙羅編は、毎日それなりにまんべんなくイベントが有ったうえ、イベントが無い時間帯は飛ばして先に進める、という当たり前の事が出来ており、まだまだかったるい感は有ったものの、それでも空編の三倍はマシな内容でした。というか、このゲーム、シナリオごとのクオリティのばらつきがあまりに酷過ぎね?


 今度のプレイは「沙羅が出てきた代わりに、何故かココはいなくて幻覚扱いになっている」とか「何故か少年が最後まで自分の名前を思い出せない」とか、今後の伏線ぽいところが有り、なかなかに先が気になってきました。

 とりあえず多分「主人公=少年」展開のシナリオの分岐点らしいところのセーブデータを残してあるので、今度は優のシナリオに挑戦することにします。沙羅編並みにまともな話だと良いのですが……
 
 
Ever17 -the out of infinity-(限定版) Premium Edition - PSP
Ever17 ~the out of infinity~限定版
 
 

【テーブルゲーム】新作ゲーム「アウェイクニング」(グループSNE)はゲームブック風ボードゲーム?

アウェイクニング

Group SNE | 製品情報 | ストーリードリブン脱出ゲーム:アウェイクニング
http://www.groupsne.co.jp/products/bg/awakening/index.html

www.groupsne.co.jp

作:Jahub Caban、Bortsz Idzikowski
監修=安田均   翻訳=ゼサン、笠竜海
発売日:2020/1/24 制作・販売=グループSNE
プレイ時間:180~360分 プレイ人数:1~4人 年齢12歳以上
定価:3,500円(税別) JANコード:4580552550230

 ポーランド発、まるでゲームブックのような、まったく新しい謎解きストーリーゲームの登場です!


 妻に先立たれたサミュエルは、一人娘のリジーと穏やかな日々を送っていました。しかしその娘が原因不明の昏睡状態に陥ってしまいます。絶望の淵にあったサミュエルがすがったのは一冊の魔導書でした……。


 プレイヤーたちはサミュエルの立場になり、娘を救うために記憶の世界の冒険へと旅立ちます。
 マップ上で気になる場所を見つけたら、ストーリーブックの指定されたパラグラフを読みましょう。そこには「謎」が待ち受けています。謎を解くことで新たな手掛かりやアイテムを得たら、次の場面へと進みます。
 ただし、気をつけて。探索できる場所の数には限りがあり、無理をすると時間が経過してしまいます。


 謎解きに使用するのは専用のアプリ。みんなで知恵を絞って答えが出たら入力。行き詰まったときのためにヒントも用意されていますよ。


 複数のエンディングの中で、あなたたちがたどり着くのはどのような結末でしょうか!?

 
 本日1月24日発売の新作ゲーム。『まるでゲームブックのような』などという売り文句についビクッと反応してしまいました。

昔からある「ゲームブックボードゲーム

Ambush! (Victory Game Military Simulations, Game No. 30001)
 ゲームボードとパラグラフブックの組み合わせという構成がなんとも懐かしい。

 大昔(?)、1970~80年代頃には、そういうゲームの最初期のものとして、『マップの特定の場所にコマを進めると、その場所に該当するパラグラフを読んで、何があったか判定する』というような作品がありましたね。


 SF惑星探査ゲーム「BSMパンドラ号の航海」(SPI)
 ↓

B級SFゲーム分科会 BSMパンドラ号の航海
http://www.os.rim.or.jp/~bqsfgame/sub238.htm

 
とか
 
 第二次大戦中の陸戦をテーマにした「アンブッシュ!」シリーズ
 ↓

アンブッシュ!(日本語版) - 第二次世界大戦 | MUUSEO
https://muuseo.com/simulationgame/items/66

わたる世間はクラウツばかり アンブッシュ!! ムーヴアウト! パープルハート バトルヒム(VG/HJ)
http://www.puni.net/~anyo/game/ambush.html

 
とか。
 

このゲームのシステムは……?

テンプレート式 脱出ゲームの作り方

 このゲームのシステムは、想像をたくましくすれば、コンピューターゲームの脱出ゲームと同じで、マップ上にアイテムが置いてあり、そのアイテムに触れると宣言すると、指定のパラグラフを読んで「●●が起きた」みたいに反応が返ってくる、みたいなものなんじゃないでしょうか?

 多分、80年代の頃のゲームとは全然違って洗練されてはいるのでしょうけど、「パラグラフを読んで」云々というところが、昔を思い出してなんとも懐かしくなりましたねぇ。
 
 
Ambush Modules: Purple Heart (Victory Games Military Similations, Game No. 30010)
Ambush Modules: Move on (Victory Games Military Simulations, Game No. 30007)
 
 
 

【時事】Yahoo!ブログが2019年12月でサービス終了していた……【Yahoo!ジオシティーズに続き】

ヤフー・ブログ公式ガイド 2005-2006

Yahoo!ブログ終了のお知らせ
https://blogs.yahoo.co.jp/close/index.html

2019年12月15日をもちまして、Yahoo!ブログのサービスを終了いたしました。
終了に伴いまして、これまで投稿いただいたブログ記事や画像は削除いたします。
13年間、Yahoo!ブログをご利用・ご愛顧いただき誠にありがとうございました。

 
 先日、ちょっとお気に入りのサイトにアクセスしようとしたら上記のような表示が……、ひぃぃ。


 こんなことが起きていたようです。
 ↓

2019年12月16日 12時23分 公開
Yahoo!ブログ」がサービス終了 「ネット上の遺産が消えて悲しい」「黒歴史が消えて安心した」などさまざまな声 - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/16/news077.html

www.itmedia.co.jp

ヤフーが運営するブログサービス「Yahoo!ブログ」が12月15日に提供を終了した。16日以降は閲覧できなくなった。Twitter上では「ネット上の遺産が消えて悲しい」「黒歴史が消えて安心した」など、元利用者からさまざまな声が上がっている。


 Yahoo!ブログは2005年1月にβ版サービスの提供を始めた。2007年にはブログ開設数が100万を突破。アフィリエイトや携帯電話向けの表示機能などを展開してきたが、現在の市場環境や技術的な運用課題、今後の事業方針などを検討した結果、「これ以上の継続が難しい」と判断し、サービス終了に至ったという。

 
 なんてこったい!! 2019年の3月にも「Yahoo!ジオシティーズ」が終了して、馴染みのサイトが読めなくなったと嘆いたばかりだったのに!!

perry-r.hatenablog.com

 
 一昔前は「ネットの情報はずっと残る」みたいなことが言われていましたが、とてもそんなことにはなりそうにない……、例えば雑誌なら休刊しても捨てない限りは手元に残って何年後にでも読み返すことができますが、ブログ情報は消えたらそれっきり……、我々が楽しんでいるものはこんな脆いインフラの上に作られているなんて……
 
 25年後くらいに「25年前のあの頃はどんなことが有ったのかなぁ」とかネットを検索しても、もう何も残っていないとかいうことになりかねないのでは……? 個人の曖昧な記憶とかしかでしか回顧できないとか……、怖っ!
 
 
Yahoo!JAPAN公認 世界で一番カンタンなブログ入門
 
 
 

【SF小説】感想「永遠の奉仕者」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 564巻)(2018年3月6日発売)

永遠の奉仕者 (宇宙英雄ローダン・シリーズ564)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121710
永遠の奉仕者 (宇宙英雄ローダン・シリーズ564) (日本語) 文庫 2018/3/6
マリアンネ・シドウ (著), クルト・マール (著), 稲田 久美 (翻訳)
文庫: 254ページ
出版社: 早川書房 (2018/3/6)
発売日: 2018/3/6

【※以下ネタバレ】
 

命令を与える主君を待ちつづけるロボットのファミリーが、宇宙をさまよっている。ヴィシュナの具象ベリーセは彼らに目をつけた!


どこか遠い銀河間の虚無空間に、シャット=アルマロングという名のロボット文明があった。ロボットたちはその用途別にファミリーという単位でグループ分けされ、"永遠の従者"と自称している。自分たちに命令をあたえる"指令コード"を持つ主君を、長年待ちつづけているのだ。あるとき、ロボット文明から追放されて宇宙をさまよっていたクロングとパルスフの両ファミリーが、ヴィシュナの具象ベリーセの目にとまった!

 

あらすじ

◇1127話 永遠の奉仕者(マリアンネ・シドウ)(訳者:稲田 久美)

 宇宙のどこかの銀河間空間に、ロボット文明「シャット=アルマロング」が存在し、ロボットたちは自分たちを作った「主君」が戻ってくる日を待ち続けていた。長い間にロボットは十のグループに分裂して対立し、その挙句に「パルスフ」「クロング」の二グループは故郷を追放されるが、それ以後も両グループは主君探しを続けていた。やがてロボットの前にベリーセが現れて、自分を主君だと認めさせると、ロボットたちに地球侵攻を命令した。(時期:不明。NGZ426年8月頃)

※初出キーワード=シャット=アルマロング、永遠の従者、パルスフ、クロング、指令コード、パルスフォン、クロングヘイム



◇1128話 宇宙の巨大構造物(クルト・マール)(訳者:稲田 久美)

 NGZ426年9月。地球では、ついにプシオニカーたちが時間ダムを常時維持できる体制が構築されていた。直後、太陽系にサイズが数光月という超巨大物体二個が接近し攻撃を開始した。テラナーの兵器は相手に全く通用せず、テラナーは地球と月を時間ダムに退避させるが、ヴィシュナはすぐにその偽装を見破ってしまう。そして地球に猛烈な攻撃を仕掛け、一瞬時間ダムは崩壊するものの、何故かヴィシュナは攻撃を取りやめた。(時期:NGZ426年9月16日~)

※初出キーワード=凝固エネルギー、冷覆バリア、真空稲妻


あとがきにかえて

 稲田久美氏が、ローダン世界がまだ良く理解できていないという話。特に気になる「細胞活性装置」について調べたことを読者向けに説明。


感想

 前半。ロボットたち「シャット=アルマロング」たちのお話で、テラナーは一切出てきません。内容は一言で言えば「ベリーセがロボットたちを騙して地球攻撃の手駒にした」で済むのですが、実際の内容は、ロボットたちの歴史、二グループの対立関係、謀略合戦、など、別にここまで綿密に話を作らなくても、というぐらいの書き込みがされています。さすが凝り性(?)のシドウの作品。


 後半。ロボットたちの太陽系侵攻が開始されるのですが、ロボットの母船というか宇宙要塞というかのサイズが、なんと七光月から八光月(!)だという……、ちなみに太陽系の直径が十光時くらいの筈ですので、砂粒に向かって巨大な岩が突き進んでくるようなイメージで、もう侵攻とかいう前に抵抗不可能の大災害の様な感覚です。

 それだけでも絶望感が凄いのですが、さらに苦労して構築した時間ダムのトリックが、ヴィシュナの鋭い推理力であっさり看破されてしまうという……、3430年に発動したATGフィールドの方がよほどうまく敵を騙せていたような……
 
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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【SF小説】感想「時間ダム構築」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 563巻)(2018年2月20日発売)

時間ダム構築 (宇宙英雄ローダン・シリーズ563)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121672
時間ダム構築 (宇宙英雄ローダン・シリーズ563) (日本語) 文庫 2018/2/20
H・G・フランシス (著), H・G・エーヴェルス (著), 若松 宣子 (翻訳)
文庫: 271ページ
出版社: 早川書房 (2018/2/20)
発売日: 2018/2/20

【※以下ネタバレ】
 

"プロジェクション地球"が完成する。ヴィシュナの攻撃からオリジナルの地球を守るため、時間の壁"時間ダム"をつくることに!


ペリー・ローダンは自分とロナルド・テケナーのシンクロニトを破壊するため、テーベ級戦艦《サンダーワード》を旗艦とする艦隊を編成し、アルマダ工兵がシンクロニトを製造・保管しているシンクロドローム“ムルクチャヴォル"へ向かった。シンクロドロームの強力な防御バリアをスペース=ジェットの小部隊が攻撃する隙に、大型艦が侵入する作戦だ。ところが、バリアを突破できたのはスペース=ジェット二機だけだった!

 

あらすじ

◇1125話 シンクロドローム突撃作戦(H・G・フランシス)(訳者:若松 宣子)

 ローダンは自分の細胞サンプルとシンクロニトを消滅させるため、艦隊を率いてシンクロドロームへの攻撃を開始した。しかし、シンクロドロームの攻略には成功するものの、細胞サンプルを持ったアルマダ工兵は取り逃がしてしまった。(時期:不明。NGZ426年8月頃)

※初出キーワード=なし



◇1126話 時間ダム構築(H・G・エーヴェルス)(訳者:若松 宣子)

 地球。“それ”が立案した、地球をヴィシュナからから守る作戦の次の段階は、地球住民の精神力を利用し、地球と月を「時間堤防/時間ダム」という歪曲空間に退避させるというものだった。そのために地球住人から優れた精神力を持つ「プシオニカー」一万人が選抜され、「プシ・トラスト」という共同体を構築して訓練を開始するものの、成果が上がらない。しかしダライモク・ロルヴィクに似た幻影の導きで、ようやく時間ダム構築は成功した。(時期:NGZ426年8月頃)

※初出キーワード=時間ダム/時間堤防、プシオニカー、プシ・トラスト


あとがきにかえて

 後半エピソード「時間ダム構築」の内容に関連して、マラトンの兵士エウクレスについて。


感想

 前半。ゲストキャラとして、コマンド部隊二チーム分、合計八人が登場して入り乱れるので、内容の把握に苦労しました。一回しか登場しないキャラをこんなに大量に出されても……、それはともかく、アルマダ工兵同士の妙に気取った感じの会話は何度読んでも魅力的です。


 後半。こちらも話のあらすじを追うのも苦労するような妙なエピソード。脈絡もなくダライモク・ロルヴィクの幻影的なキャラが登場したり、三億年前の地層から現代(新銀河歴426年)人の遺体が発見されたり、ロルヴィクの懐かしの護符「バーヴァッカ・クラ」が唐突に再登場したり、と、作者のエーヴェルスは執筆当時どうかしていたのかと思われるような混乱した話でした。まあ、とりあえず「時間ダムは上手く作れる見込み」という結論だけ理解しておけばいいのかもしれませんが……
 
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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【SF小説】感想「シンクロニト育成所」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 562巻)(2018年2月6日発売)

シンクロニト育成所 (宇宙英雄ローダン・シリーズ562)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121664
シンクロニト育成所 (宇宙英雄ローダン・シリーズ562) (日本語) 文庫 2018/2/6
エルンスト・ヴルチェク (著), トーマス・ツィーグラー (著), 林 啓子 (翻訳)
文庫: 287ページ
出版社: 早川書房 (2018/2/6)
発売日: 2018/2/6

【※以下ネタバレ】
 

アルマダ工兵はドッペルゲンガー"シンクロニト"によりアルマダ部隊の有力者を操ろうとしていた。ローダンが次の標的になるが!


無限アルマダに所属する戦闘種族スレイカーの司令官ヴランバルはある日、部下から驚愕の事実を知らされた。自分の細胞組織がいつのまにかアルマダ工兵の手にわたり、シンクロニトがつくりだされているというのだ。どうやらアルマダ工兵は、諸種族の重要メンバーのシンクロニトを使って無限アルマダを支配しようとたくらんでいるらしい。ヴランバルはそれを阻止するため、シンクロニト育成施設ムルクチャヴォルに向かう!

 

あらすじ

◇1123話 シンクロニト育成所(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:林 啓子)

 アルマダ工兵は、各アルマダ種族の重要人物の「シンクロニト」を「シンクロドローム」で作成しており、いつの日にか無限アルマダを支配するつもりだった。しかしローダンの細胞は何故かシンクロニトが上手く作成できずにいた。アルマダ種族の一つ「スレイカー」の司令官は、自分のシンクロニトを破壊するためシンクロドロームの一つに潜入し、その結果ローダンのシンクロニトは死亡するが、アルマダ工兵の攻撃でスレイカー部隊は全滅した。(時期:不明。NGZ426年8月頃)

※初出キーワード=スレイカー、忍び足、一倍体、ヴァレイラー(全て種族名)、アルマダ筏、筏乗り



◇1124話 アルマダ筏(トーマス・ツィーグラー(新))(訳者:林 啓子)

 ロワ・ダントンが惑星ナンドで入手したデータから、シンクロドローム一つの位置と、アルマダ工廠に資源を運ぶ輸送船「アルマダ筏」のコースが判明した。ローダンたちは、シンクロドローム攻撃と、アルマダ工廠発見の二作戦を同時に実施することにした。(時期:不明。NGZ426年8月頃)

※初出キーワード=ヒルクト(種族名)


あとがきにかえて

・2018年の新年にアニメ映画「君の名は」のテレビ放送を見た話(ネタバレ)
・この巻から参加した新作家トーマス・ツィーグラーの紹介


感想

 前半。アルマダ種族の一つ・スレイカーのコマンド隊が、シンクロドロームに潜入して大暴れするものの、結局壊滅してしまうお話。強化外骨格「スレイカー強化装置」は、一回きりの使い捨てにするには惜しいくらい魅力的な設定でした。またスレイカーたちがロボット「アルマダ作業工」の胴体の中身に空間を作ってそこに潜り込んで敵基地に潜入するところなど、往年のテラナーがやっていたような作戦が展開されて、なかなかに面白い話でした。終盤、アルマダ工兵たちが映像で一堂に会して会議をするシーンも結構しびれました。

 ちなみに、今回ロナルド・テケナーもアルマダ工兵に捕まって細胞を取られた、という事が遠回しに語られます。なんとも懐かしい名前ですが、テケナーも銀河系船団に参加していたんですね。後から出てくるのでしょうか?


 後半。新作家トーマス・ツィーグラーのデビュー作。内容はほぼ本編とは関係が無く、「アルマダ筏」という宇宙船の船長的な立場の「クルドゥーン」と、クルドゥーンの退屈しのぎのために拉致されて来たテラナー一人を含む三体の生物との対立話。結局テラナーも含めて三人ともが死んでおしまい、という結末は結構意表を突かれました。

 それにしても、こういう「ローダン世界の話ではあるが、ほぼ本編と関係ない話でデビュー」というのは、ウィリアム・フォルツの時とそっくりです。今後もこういう有っても無くても良いような話でお茶を濁していくのでしょうか……?
 
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

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【SF小説】感想「恒星ハンマー」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 561巻)(2018年1月24日発売)

恒星ハンマー (宇宙英雄ローダン・シリーズ561)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121621
恒星ハンマー (宇宙英雄ローダン・シリーズ561) (日本語) 文庫 2018/1/24
クルト・マール (著), 嶋田 洋一 (翻訳)
文庫: 248ページ
出版社: 早川書房 (2018/1/24)
発売日: 2018/1/24

【※以下ネタバレ】
 

ローダンはM-82内のある惑星で基地建設にとりかかった。しかし、その惑星の恒星近くに不審なアルマダ牽引機の部隊が出現した!


ペリー・ローダンはまだらの白いカラスにだまされ、自分の細胞組織をわたしてしまった。アルマダ工兵がそこからドッペルゲンガー“シンクロニト”をつくりだせば意のままに操られることになる。ローダンはその事態を防ごうと、シンクロニトの追跡につとめる一方、M-82内に《バジス》の拠点に適した惑星を見つけて基地建設にとりかかった。ところが、惑星の母星である恒星近くに不審なアルマダ牽引機の部隊が出現した!

 

あらすじ

◇1121話 恒星ハンマー(クルト・マール)(訳者:嶋田 洋一)

 ローダンたちは拠点に適した惑星を見つけ、「バジス=1」と命名して基地の建設を開始し、またローダンはゲシールと結婚した。しかしローダンの周囲は、ローダンがシンクロニトに操られていないか疑っていた。アルマダ工兵はテラナーが出現しそうな星系に自動兵器「恒星ハンマー」を送り込み、そのうちの一つがバジス=1の太陽に出現した。バジス=1は恒星ハンマーからの砲撃で大損害を受けるが、テラナーは恒星ハンマーを破壊した。(時期:不明。NGZ426年8月頃)

※初出キーワード=惑星バジス=1、惑星ナンド



◇1122話 アルマダ工兵侵攻(クルト・マール)(訳者:嶋田 洋一)

 ロワ・ダントンは、ローダンのシンクロニトを破壊するため、アルマダ工兵から情報を得ようと、白いカラスから教えられた、アルマダ工兵がいる惑星「ナンド」へ向かった。ナンドでは、アルマダ工兵が巨大採鉱ロボットを使用して惑星の資源を略奪していた。ダントンたちはアルマダ工兵を撃退し、また貴重なデータを持ち帰った。(時期:不明。NGZ426年8月頃)

※初出キーワード=ナンディル(種族名)


あとがきにかえて

・新潟のSF大会「GATACON」に参加した話。
・故・松谷健二氏の息子さんがSF作家「七佳弁京」としてデビューしている、という話

感想

 表紙の折り返しに誤植あり。後半のエピソードのタイトルは「アルマダ工兵侵攻」ですが、折り返しの登場人物欄では「アルマダ工兵の略奪行」になっています。「~略奪行」は仮題として発表されていたタイトルなので、変更の際のチェック漏れでしょう。毎月二冊も出していれば、こういう事もあるのでしょう……


 前半。アルマダ工兵の秘密兵器・恒星ハンマーを巡るエピソード。太陽の中に潜み、(多分)太陽のエネルギーを利用して、惑星上を猛烈なビームで攻撃する自動兵器、という設定は中々に燃えるものがありました。

 ただ、太陽の中に隠れている人工物体、という設定は、カビンサイクルで地球が巡る太陽の中に潜んでいた「太陽衛星」に似ているのですが、のみならず外観までが「ダンベル型で両端が尖っている」というのは……、太陽衛星も「紬型」でしたから、もうこれそっくりですよ。シリーズに長いこと付き合っている読者向けのサービス的な何かなのか、それとも何も考えずに適当に書き飛ばしただけなのでしょうか……?

 P48で、ローダンは、ゴードンという人物のニックネームが「フラッシュ」だと聞いてすぐに納得します。これはもちろんアメコミヒーロー「フラッシュ・ゴードン」から来ている訳ですが……、西暦4000年代に不死者たち以外にフラッシュ・ゴードンを知っている人間がいるとは思えませんが……、


 後半。未開惑星を好き勝手に蹂躙するアルマダ工兵に対し、ロワ・ダントンたちが華麗に立ち向かって撃退するという痛快エピソード。

 P134で旧暦20世紀の文学ネタとして、「スパイス」「惑星アラキス」といった単語が出てきます。西暦4000年代の人間も「砂の惑星」を読んでいるのか……
 
 

550巻~600巻(「無限アルマダ」サイクル)の他の巻の内容・感想は以下へどうぞ

perry-r.hatenablog.com
 

2020年の読書の感想の一覧は以下のページでどうぞ

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恒星ハンマー (宇宙英雄ローダン・シリーズ561)

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