感想:アニメ(新番組)「THE REFLECTION(ザ・リフレクション)」第1話「セレモニー」

THE REFLECTION WAVE ONE - Original Sound Track

THE REFLECTION ザ・リフレクション http://thereflection-anime.net/
放送 NHK総合。23:00~23:25。全12話。

【※以下ネタバレ】
 

全世界を襲った謎の大災害。『リフレクション』と名づけられたこの現象は、夥しい数の命を奪ったが、生き残った者たちに、ある特別な『力』を与えた--。

あれから3年。ニューヨークで行われた追悼セレモニーで、その『力』がテロという形で人類の前に突きつけられた。闇に染まった能力者に立ちはだかったのは、正体不明のマスクの男エクスオン、メタリックスーツを身に纏ったアイガイ、エクスオンを追って、自ら戦いに身を投じてゆく少女、エレノア

何故、リフレクションは起こったのか? 何故、彼らは人類に牙を剥いたのか。その謎が今明かされる--

 

第1話 セレモニー (2017年7月22日(土)放送)

 

あらすじ

 世界的に多数の犠牲者を出した怪現象「リフレクション」から3年。ニューヨークで犠牲者を悼む追悼セレモニーが行われていたところに、ロボットのような物と、コウモリ・カエルの姿をした怪物が出現し暴れだした。その「ロボット」は、二体を取り押さえた後、自らを「アイガイ」と名乗って立ち去る。

 また、別の場所では「エクスオン」がやはり謎の相手二人と戦い、どちらも取り押さえる。その様子を一人の女性カメラマンが撮影していた。彼女は短距離瞬間移動を持つ超能力者だった。カメラマンは自宅に帰って一息つくが、そこにエクスオンが現れる。

感想

 評価は△。

 アメコミ界の大巨人スタン・リーが原作を買って出たというオリジナルアニメで、期待も高かったのですが、ふたを開けるとあちゃーっという感じ……、

 絵が日本のアニメとは思えない独特さなのは、アメコミの世界を醸し出すための特殊効果だと思えはそれはそれで良いのですが、妙な間とか、無意味に流れているBGMとか、どうにもなじめない……、1970年代頃まで良く有った、外国のアニメを買い付けてきて日本でアテレコした作品みたいな感じ……

 アメコミのアニメ化なら、2010年から2011年にかけて、マッドハウスが「アイアンマン」「ウルヴァリン」「X-MEN」「ブレイド」を1クールずつアニメ化していたのですが、設定はアメコミでも絵とかテンポとかは日本風味でとっても好きでした。アレを知っていると、このアニメはちょっとなぁとしか思えない……

 次回もこんな残念さだと、視聴は考えざるを得ないわなぁ……

THE REFLECTION


STAFF
原作:スタン・リー 長濵博史
監督:長濵博史
脚本:鈴木やすゆき
音楽:トレヴァー・ホーン
キャラクターデザイン:馬越嘉彦
音楽ディレクター:野崎圭一
シリーズディレクター:そ~とめこういちろう
動画チェック:佐藤可奈子
色彩監督:梅崎ひろこ
美術監督:飯島寿治
総作画監督:山田正樹
エフェクト作画監督:戸倉紀元
EDテーマ:9nine
アニメーション制作:スタジオディーン
制作・著作:THE REFLECTION製作委員会


CAST
エクスオン:三木眞一郎
イアン・イゼット/アイガイ:三上哲
エレノアエヴァーツ:伊瀬茉莉也
リサ・リビングストン:花村怜美
カナエ:吉井香奈恵9nine
ヒロナ:村田寛奈9nine
ウキ:佐武宇綺9nine
サヤカ:西脇彩華9nine
デッド・ウィング:樫井笙人
フレイミング・フューリー:三瓶由布子
スティール・ルーラー:日笠陽子
ミスターミスティック:西村知道
レイス:宮田幸季



音楽
【ED】9nine「SunSunSunrise」

 

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第84話(シーズン4 第6話)「神父の正体」


スパイ大作戦 シーズン4<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
スパイ大作戦 パラマウント http://paramount.nbcuni.co.jp/spy-daisakusen/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン4(79~104話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のページでどうぞ
海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン4」あらすじ・感想まとめ
 

第84話 神父の正体 Commandante (シーズン4 第6話)

 

あらすじ

捕らわれ中の神父を再び指導者にするため、まずは神父を解放させるべく計画を進めるIMFチーム。バーニー(グレッグ・モリス)のヘリ作戦は見事成功するか。

※DVD版のタイトルは「自爆」。


【今回の指令】
 某独裁国家では、神父ドミンゲン(Father Paolo Dominguin)が、独裁に反対する民主革命運動の中心的指導者として活躍していた。ところが最近になり、極東の敵性国家(our far Eastern enemies)がその運動に介入し乗っ取ってしまった。その国家の手先は、神父を裏切ったカルロス・マテオ(Carlos Martillo)と、国際的革命屋ホアン・アセロ(Juan Acero)の二人である。IMFは神父ドミンゲンを救出し、再び彼が民主化運動の指導者になるようにしなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、パリス、バーニー、ウィリー
 ゲスト:無し


【作戦の舞台】
 某独裁国家


【作戦】
 現在、革命運動はアセロが司令官となり、山奥の村に本部を構えている。アセロ司令官とマテオは犬猿の中でいがみ合っており、ドミンゲン神父をどうするのかについても対立していた。単純なマテオはさっさと処刑すれば良いと考えているが、アセロ司令官は民衆に慕われているドミンゲン神父を殺せば、自分たちの身が危ないと危惧していた。アセロ司令官は、民衆には「神父はアメリカの手先で革命の敵だ」と熱弁していたが、民衆は全く信じようとしていなかった

 やがてフェルプスは宗教組織「信仰の友の会」の一員に扮して革命勢力の基地に現れ、神父の解放を要請した。アセロ司令官は、その代償として生活物資や武器弾薬を要求し、フェルプスは嫌々ながらそれに従う。やがて物資や武器を積んだトラックがやってくるが、その中には分解されたヘリコプターの部品が入っており、バーニーは空き地でこっそりヘリを組み立て始める。

 やがてアセロ司令官は、バーニーやヘリに気が付き、フェルプスたちはヘリで逃走するつもりだと気が付く。そしてヘリに細工をして墜落させ、墜落現場にはドミンゲン神父がアメリカの手先だというニセの証拠を残しておけば、民衆の怒りも買わずに済む、と計算する。

 やがて、パリスが「極東人民共和国」(Far Eastern People's Republic)の「シェン少佐」として基地にやってくる。パリスはアセロ司令官がドミンゲン神父を殺さないのは命令違反だと非難し、またマテオにはアセロが司令官として相応しくない、と話す。元々アセロ司令官が嫌いなマテオは大喜びする。

 ついにアセロ司令官は、ドミンゲン神父やフェルプスたちを開放し、一行はヘリに乗って飛び立つが、アセロたちに細工されていたヘリは墜落、爆発炎上する。ところが墜落現場では死体が見つからなかった。パリスはアセロ司令官やマテオたちを連れて現場に向かい、神父たちは即席の地下壕に隠れていたこと、ヘリは無線操縦で飛んでいただけだったこと、を推理する。さらにフェルプスたちが運び込んだ弾薬を無線で爆発させる。

 弾薬庫が吹き飛んだ音を聞き、アセロ司令官やマテオは動揺する。パリスは、アセロ司令官に、失敗の責任をとらせて司令官を解任し、後任はマテオにすると告げる。怒ったアセロ司令官は銃を抜くがマテオに射殺される。マテオは今後は自分が革命を率いると言うが、人望の無いマテオは部下から無視される。最後、フェルプスたちが神父を連れて車で逃げ出すシーンで〆。


監督: バリー・クレーン
脚本: ローレンス・ヒース


感想

 評価は○。

 今回のエピソードは、IMFチームの複雑な策略は無かったものの、そこそこには楽しめるエピソードではあった。

 今回は黒幕として「極東の敵性国家」、正式名「極東人民共和国」(Far Eastern People's Republic)が登場する。今まではIMFチームは、鉄のカーテンの向こう側の国(明らかにモデルはソ連東ドイツなど)を相手にしていたが、今回はどうやらモデルは中国らしい。史実には明るくないのだが、中国はこの頃(放送は1969年)から他の国に共産革命を輸出していたりするのだろうか。

 今回の話のキーとなるのが、IMFがこっそり(?)運んできたヘリコプターである。ウィリーが運転してきたトラックの荷台に部品状態で隠して輸送してきた、という設定だが、どうみても部品の箱がトラックの荷台並みかそれ以上に長く、絶対隠して持ち込めるはずが無かったと突っ込みたくなる。まあ、そこは目をつぶって、知らないふりをしてあげるべきなのだろう。

 ターゲットの関係者内で上手く疑心暗鬼を起こさせ、仲たがいさせて共倒れに持ち込む、というのがIMFの得意技だが、今回もパリスがアセロ司令官とマテオの対立を上手く拡大させて、自らは手を下さずにアセロを消してしまう、というのが実にダーティであった。さすがはIMFである。

 今回のサブタイトルの原題「Commandante」とは、フランス語で「指揮官」の意味。アセロは欧州から追い出された云々というセリフが有ったので、彼はフランス人だったのかもしれない。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスがボーリング場に入り、倉庫の箱の中から大きめの封筒とオープンリール式テープレコーダーを取り出す。フェルプスはテープを再生して指令を聞きつつ、封筒の中の写真を確認する。指令は最後に「なお、このテープは自動的に消滅する」といい、テープから煙が吹き上がる。


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。神父ドミンゲンは、その国の独裁政権に反対、民主革命の主導的役割を果たしてきたが、最近極東の敵性国家が神父にとってかわって革命運動をリードするに至った。彼らの手先は神父を裏切ったカルロス・マテオと、そして国際的革命屋ホアン・アセロである。

 そこで君の使命だが、神父ドミンゲンを救出、ふたたび革命運動をリードさせることにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。成功を祈る。
 

シーズン4(79~104話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のページでどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン4」あらすじ・感想まとめ
 
 

【SF小説】「ローダンNEO 1 スターダスト」入手!


スターダスト (ローダンNEO 1)

http://www.amazon.co.jp/dp/4150121354
スターダスト (ローダンNEO 1) 文庫 2017/7/20
フランク・ボルシュ (著), toi8 (イラスト), 柴田さとみ (翻訳)


2036年、NASAペリー・ローダン少佐は、連絡の途絶えた月のアームストロング基地を調査するため、《スターダスト》で月面に向かった。彼らは月で驚くべき光景を目にする。そこには巨大宇宙船が着陸していたのだ。一方地球では、異星人との接触の報に米中露をはじめとする国際社会が激しく動揺する……世界最長SF〈宇宙英雄ローダン〉を現代の創造力で語りなおす新プロジェクト、遂に日本刊行開始。解説/嶋田洋一 カバーイラスト/toi8


〈ローダンNEO〉は、世界最長のSFシリーズで今も刊行が続く〈宇宙英雄ローダン〉の50周年企画として、本国ドイツで2011年にスタートしたリブート・シリーズ。 一新された世界観の元で、ローダン・シリーズのストーリーを、2036年の近未来を舞台に語り直す形で始まりますが、その後の展開は大きく異なり、新たなローダンの歴史を刻んでいきます。 〈ローダンNEO〉は、従来のローダン・シリーズとは異なり、文庫1冊に原書1話を収録します。

 ということで、ついに本日《新ローダン》とでもいうべき「ローダンNEO」シリーズの1巻「スターダスト」を入手してきました。

 正直リアルの店舗で入手できるかどうか、かなり心配だったんですよね。というのも本家ローダンは発売日に5冊くらいはまとめて入ってきますが、非ローダンという事は、つまり単なるハヤカワSFの新刊に過ぎないわけで、もしかすると店舗での入荷はゼロ冊で、アマゾンで注文しなきゃいけないんじゃないかと……

 とビクビクしながら出かけてみたら、なんと! 本家ローダンよりまだ大量に入荷してました! え、なんで? もしかして早川はこのシリーズに結構力を入れていて、営業の人が「これは売れますよ」とか言って大量に仕入れさせたのか? 物凄い謎ですが、店頭で入手できるならそれに越したことはありません。

 それにしても登場人物欄が懐かしい……、ローダン・ブル・マノリ・フリッパーのスターダスト四人衆に加えて、トーラにクレスト、アダムス、ジョン・マーシャル、パウンダー、マーカントといった名前がずらずらと……、え、ジェネラル・コスミック・カンパニーがいきなりあるの? 


 ウン十年前に初めてローダンシリーズに触れた時の気持ちをちょっと思い出しましたよ。あとは、21世紀ノリのローダンが肌に合うかどうかですなぁ。
 
 

感想:アニメ「メイドインアビス」第3話「出発」

TVアニメ「 メイドインアビス 」オープニングテーマ「 Deep in Abyss 」

TVアニメ「メイドインアビス」公式サイト http://miabyss.com/
放送 BS11。全13話。

【※以下ネタバレ】
 

第3話 出発 (2017年7月21日(金)深夜放送)

 

あらすじ

 リコは母ライザが残した「奈落の底で待つ」と文字を見て、アビスの底に母親を探しに行くことを決意する。ナットはそんな奥に行けば、もう生きては帰れないからやめろと忠告し、リコとけんかになる。一方、レグもまた自分が何者なのかを求めて、リコに同行することを決めていた。出発の日、リコとナットは和解し、リコ&レグはアビスの底へ旅立った。


脚本:倉田英之/絵コンテ:小島正幸/演出:孫 承希/作画監督:樋口香里

感想

 30分間、特にドラマがあったわけではないのに、見ていて充実感あり。意外にも今期アニメの当たり枠だった。


TVアニメ「 メイドインアビス 」エンディングテーマ「 旅の左手、最果ての右手 」
メイドインアビス(1) (バンブーコミックス)

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第83話(シーズン4 第5話)「にせ札を見破れ」

スパイ大作戦 シーズン4<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
スパイ大作戦 パラマウント http://paramount.nbcuni.co.jp/spy-daisakusen/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン4(79~104話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のページでどうぞ
海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン4」あらすじ・感想まとめ
 

第83話 にせ札を見破れ Fool's Gold (シーズン4 第5話)

 

あらすじ

連邦人民共和国がバカーン王国に1億分の紙幣と黄金との交換を要求。しかしこれはニセ札で、この取引を食い止めないと王国は破産してしまう。札鑑定士に扮して共和国大蔵省に潜入したパリス(レナード・ニモイ)は、超音波が防御する金庫から無事生還できるか…。


連邦人民共和国がバカーン王国に1億分の紙幣と黄金との交換を要求。しかしこれはニセ札で、この取り引きを食い止めないと、王国は破産してしまう。札鑑定士に扮して共和国の大蔵省に潜入したパリス(レナード・ニモイ)は、超音波が防御する金庫から無事生還できるのか…。

※DVD版のタイトルは「札束廃棄作戦」。


【今回の指令】
 連邦人民共和国(The Federated People's Republic)の大蔵大臣イゴール・ストラボス(Igor Stravos)は、バカーン王国(The Kingdom of Bahkan)の政府を転覆させるため、偽札を使用した計画を進めている。ストラボスは王国の100ドローナ紙幣(100-drona notes)の精巧な偽札を一億ドローナ分用意したうえで、王国に金との交換を要求している。もし要求に従えば、王国の金の保有量はゼロとなり、西側に友好的な政府は転覆する。IMFは、偽札とその原板を奪い、さらにストラボスが二度とこのような事を企まないようにしなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、パリス、バーニー、ウィリー
 ゲスト:ベス


【作戦の舞台】
 連邦人民共和国


【作戦】
 フェルプスはバカーン王国の特使の男爵、パリスはその随行で偽札鑑定の専門家、という設定で連邦人民共和国に乗りこむ。パリスはストラボスに、自分は実は偽札作りのプロだと名乗ったうえで゛ストラボスが用意した金は偽札だと解っているが、300万ドローナくれたら黙っている、と申し出る。パリスはさらに、実は王国の保有している金は2億ドローナ分あるので、今のままではストラボスの「王国の金を根こそぎ奪う」という企みは上手くいかない、とも忠告する。

 ストラボスはパリスの提案に乗り、偽札をもう一億ドローナ分印刷しておいて、フェルプスを脅して金を二億ドローナ分交換させることにする。

 パリスは夜中に金庫室に忍び込み、偽札の原板をIMFが用意したものにすり替える。翌日、パリスは偽札印刷の仲間だと言って大蔵省にバーニーとウィリーを呼び込む。バーニーはスプリンクラーの配管に細工して酸のような液体を流したうえで、ストラボスが既に印刷している一億ドローナ分の偽札が保管している部屋で火を発生させ、液体で偽札を炭に変えてしまう。

 その間に、バーニーたちは、IMFが用意した欠陥のある原版を使って偽札を印刷するが、パリスがストラボスには本物の紙幣を見せて、精巧な偽札を印刷しているように思い込ませる。

 やがて金と紙幣の交換の立ち合いのため、世界通貨委員会の委員が大蔵省にやって来る。ストラボスは部下から、以前印刷しておいた偽札の束が炭になっていると聞かされ仰天するが、さらに今刷ったばかりのお札も委員に偽札だと鑑定され、進退窮まる。フェルプスはこれでは交換はできないと言って帰ってしまい、ストラボスは首相から責任をとれと言われて銃を渡される。最後、IMFチームが車で立ち去るシーンで〆。


監督: ムレイ・ゴールデン
脚本: ケン・ペットス


感想

 評価は○。

 偽札を用いた陰謀を企てる悪党に対し、IMFがやはり偽札でやり返す、という面白いエピソード。スパイ大作戦は、悪党を騙してやっつけてしまうという点で詐欺もの「コンゲーム」に近い物があるが、今回は偽札というアイテムを使った話だけに、よりその印象が強かった。

 ところで、今回のエピソードは、最初視聴した時は話がよく呑み込めなかった。大国「連邦人民共和国」が偽札を用意して、小国の「バカーン王国」から無理やり金を取り上げようとしている、という話かと思いきや、ストラボスとバカーン特使のフェルプスは和やかに話しているし、また「世界通貨委員会」の人たちが取引をチェックしに来ました、というなど、野蛮な行為をしているようにはとても見え無かった。

 その後じっくり考えてようやく背景が理解できたのだが、要するにこれは「金本位制」のシステムをテーマとしたエピソードだったのである。金本位制は、国が金を保有し、その金の価値と同じだけの紙幣を印刷する。国は求められれば紙幣と同等の価値の金を交換しなければならない。つまり、ストラボスがやろうとしていたことは、紙幣の偽造そのものはダーティーな行為だが、金を手に入れる手段については合法だったのである。

 金本位制は1970年代には消滅してしまい、国が金と紙幣の交換を保証する、などという事も半世紀前の歴史的な話になってしまったので、21世紀感覚で視聴していると全く訳が分からなかったが、放送当時(1969年10月)はまだアメリカでは金本位制だったので、当時の視聴者にはすんなり受け入れられたと思われる。ちなみに、アメリカが金本位制を廃止するのは1971年、いわゆるニクソンショックの時である。


 今回の女性エージェントはベス(サリー・アン・ハウス)だが、フェルプスの妻役としてわがままにふるまってストラボスを騙す程度で、特に特別な仕事には関わらなかったので、存在感はイマイチであった。


 今回のIMFのミッションは、具体的なゴールを示さずに、各人が仕事を淡々とこなしていくので、着地点がなかなか見えなかった。しかし

・パリスが偽一億ドローナの束の中に何かを仕込んでおく
・パリスが偽札の原板をすり替える
・バーニーが大蔵省のスプリンクラーのパイプに細工をする
・バーニーがスイッチを入れると、偽一億ドローナの束の中からパイプが上に伸びて、真上に火を噴く
・その火でスプリンクラーが作動する
スプリンクラーからバーニーが仕込んだ謎の液体(酸?)が降ってくる
・その液体を浴びて、偽札の束は炭になってしまう
IMFの原板で刷った札はすぐに偽物と見抜かれる
・ストラボスは前に作った偽札も今作った偽札も使えなくなり、打つ手なし


という流れを見て、ようやくすっきりした。かなり細部まで作りこまれたシナリオでなかなかの出来栄えだったと感心した。まあ、バーニーがスプリンクラーを作動させた際、何故非常ベルが鳴らなかったのか、という点は気になったが、細かいツッコミは野暮という物かもしれない。


 今回のサブタイトルの原題「Fool's Gold」とは、「黄鉄鉱、黄銅鉱」のことで、金によく似ていることから、転じて「見かけだけのニセモノ」といった意味とのことである。本物そっくりだが価値のない偽札、という意味合いだろうか。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスが動物園で、道端に止めている園の車に乗り、シートの下から大きめの封筒とオープンリール式テープレコーダーを取り出す。フェルプスはテープを再生して指令を聞きつつ、封筒の中の写真を確認する。指令は最後に「なお、このテープは自動的に消滅する」といい、テープから煙が吹き上がる。


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。それは、バカーン王国発行の100ドローナ紙幣であるが、一枚は本物であり、もう一枚は偽物である。ところで、連邦人民共和国の大蔵大臣イゴール・ストラボスは、100ドローナ紙幣で一億ドローナを偽造、これを金をもって回収するようにバカーン王国に要求してきた。もしそれが偽札であることを立証できず要求に応じた場合、バカーン王国の金の保有はゼロとなり、西側に友好的な同国政権が覆ることをストラボスは見越しているのだ。

 そこで君の使命だが、偽ドローナを葬り、その原版を奪い、二度と他国にこのような脅威を与えることのないようストラボスを処理することにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは自動的に消滅する。成功を祈る。
 

シーズン4(79~104話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のページでどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン4」あらすじ・感想まとめ
 
 

【ゲームブック】「火吹き山の魔法使い」他の世界をベースにしたCRPG「ファイティング・ファンタジー レジェンズ」が登場!!

ファイティング・ファンタジー「火吹山の魔法使い」 (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)


 ゲームブック好き、なかんずくファイティングファンタジー好きには朗報です。なんとコンピューターRPGで「火吹山の魔法使い」「盗賊都市」「バルサスの要塞」のあの世界を舞台にしたゲームが発売されるとのこと。マジか!?
 

火吹山、バルサスが蘇る! 「ファイティング・ファンタジー レジェンズ」 - GAME Watch
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1071734.html

Nomad Gamesは、Android/iOS/Windows向けRPGファイティング・ファンタジー レジェンズ」を7月28日に配信する。価格は来週に正式発表される。


 「ファイティング・ファンタジー レジェンズ」は、1980年代にテーブルトークRPGの著名な作家として知られるスティーブ・ジャクソンとイアン・リヴィングストンによって生み出されたゲームブックファイティング・ファンタジー」シリーズの物語をベースにしている。


 「ファイティング・ファンタジー レジェンズ」は、シリーズの初期作「火吹山の魔法使い」、「盗賊都市」、「バルサスの要塞」の3作をベースにしており、アランシア大陸を舞台に、プレーヤーは、シルバートンの街に呪いをかけた闇の王者ザンバー・ボーンや、火吹山に住む悪の魔法使いザゴール、要塞と妖しく危険なモンスターに守られた妖術使いバルサス・ダイアを倒す冒険に旅立つこととなる。


 本作は日本語版制作およびプロモーション支援でコーラス・ワールドワイドがパートナーを務めている。

 いやー、懐かしや、FFことファイティングファンタジー。1980年代半ばに大ブームを巻き起こした後、日本ではもうすっかり忘却された存在と化していますが、本場(?)ではまだ忘れられていないというか根強い人気があるみたいですね。


 宣伝ムービーを見ると、
・フィールド見下ろし型
・戦闘シーンでは多数のサイコロをゴロゴロ転がすエフェクト入り


 で、全体的に和製RPGとはノリが違うことがうかがえます。面白いかどうかは正直怪しい感じですが、FF原作というだけでも興味がそそられますなぁ。
 
 
バルサスの要塞―ファイティング・ファンタジーシリーズ (〈ファイティング・ファンタジー〉シリーズ)
盗賊都市-アドベンチャーゲームブック (5)
 
 

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第80話(シーズン4 第2話)「第三次世界大戦」


スパイ大作戦 シーズン4<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
スパイ大作戦 パラマウント http://paramount.nbcuni.co.jp/spy-daisakusen/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン4(79~104話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のページでどうぞ
海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン4」あらすじ・感想まとめ
 

第80話 第三次世界大戦 The Numbers Game (シーズン4 第2話)

 

あらすじ

5年前に失脚した元独裁者。彼の復権のカギを握る軍資金を押さえるため、IMFチームは第三次世界大戦勃発を装い、スイスの口座番号を聞き出そうとする。

【今回の指令】
 ラグザニア(Luxania)の独裁者だったラドス・ゴーラン将軍は、5年前公職を追放されたが、現在権力奪回のための反乱を企てている。IMFはゴーラン将軍の意図を粉砕しなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、パリス、バーニー、ウィリー
 ゲスト:トレーシー、ゼグラー(医師)、無名の劇団員たち(「ハートフォード劇団」所属)


【作戦の舞台】
 ラグザニア


【作戦】
 IMFはゴーラン将軍がスイスの銀行に預けてある莫大な財産を全て盗み取ることで、将軍の反乱計画を叩き潰すことにした。そのためには、将軍から銀行の口座番号を聞き出す必要があった。

 ゴーラン将軍の若い妻エバと、ゴーラン将軍の副官デネシュは、それぞれ将軍の莫大な財産を欲しがっており、互いに憎み合っていた。

 ゼグラー医師は、ゴーラン将軍に肺炎そっくりの症状が起きるように仕組んでおいて、往診という名目で看護師役のトレーシーと共に屋敷を訪問する。そして、ゴーラン将軍に、ラジオに偽装したテープレコーダーで、戦争が起きそうだという偽ニュースを聞かせた後、麻酔で眠らせて、ゼグラーは一旦屋敷を離れる。

 その後、フェルプス・パリス・ゼグラー・劇団員二人は、ゴーランの屋敷の地下にある地下壕に忍び込み、さらにゴーランを運び込んでから目を覚まさせる。ゼグラーはゴーランに「各国とヨーロッパ人民共和国との間で第三次世界大戦が始まった」と説明し、首都は原爆で破壊され、エバたちは既に死に、地表は放射線で汚染されていて出られない、と大嘘を吹き込む。

 一方、屋敷では、トレーシーたちがエバやデネシュにコーラン将軍は病気で死んだと説明し、二人は財産を手に入れようと暗闘を始める。

 フェルプスやパリスたちは、命からがら地下壕に逃げこんで来た兵士という設定で、パリス演じる軍曹はフェルプス演じる大尉の命令に辟易している、という態度を見せる。ゼグラー医師は、ゴーランに対し、ペニシリンを打たないともう助からないと宣告するが、ペニシリンフェルプスが持っていて渡そうとしない。

 ゴーランはパリスに対し、金をやるのでフェルプスを殺してペニシリンを奪ってくれ、と依頼する。パリスはフェルプスを射殺したふりをしたあと、報酬を要求するが、ゴーランからラグザニア紙幣を差し出されて、もうこの国の金など意味が無いと怒り出す。

 狼狽したゴーランは、スイスの銀行には金塊などの財産を預けてあるので、その口座番号を教える代わりにペニシリンをくれと頼む。パリスがその番号(49743)を確認したその瞬間、地上から地下壕にエバやデネシュたちが降りてくる。ゴーランはエバたちが生きていることに仰天するが、さらに死んだはずのフェルプスたちが突然起き上がって壁の穴から出て行くのを見て唖然とする。最後、ゴーラン・エバ・デネシュが地下壕で呆然としているシーンのあと、IMF一行が車で立ち去るシーンで〆。


監督: レザ・S・バディイ
脚本: リー・ヴァンス


感想

 評価は○。

 核戦争の勃発という途方もない大芝居を仕掛けてターゲットをひっかける、という痛快エピソード。IMFチームが相手を騙すときは、変にリアリティがあるより突拍子もない設定の方が視聴者としては楽しいが、今回はその好例だった。

 ターゲットから銀行の口座番号を聞き出すのに、他の手もいくらでもあったとは思うが、今回IMFチームが選んだのは「第三次世界大戦の勃発」という大ネタなのが実に嬉しい。「第三次世界大戦」は、2017年時点では、もうSFの範疇に入る空想じみた設定でしかないが、1980年代末まではリアルに「明日起こるかもしれない出来事」だった。放送時点(1969年)はキューバ危機(1962年)から10年も経っていないのだから、リアリティは21世紀とは比較にならないだろう。そんな背景を考えると、冷戦時代を体験している世代とそれ以降では、今同じ番組を見ていても受け取り方が違うのだろうなぁ、と妙に感慨にふけってしまった。

 核戦争が勃発したという設定で、外部から隔絶されたシェルターの中でターゲットを騙して秘密を聞き出す、という展開は、第43話(シーズン2 第15話)「焦土作戦」で一度使われたネタではある。しかし今回は、シチュエーションは似ていても、フェルプスとパリスの対立を見せておいて、それを餌に相手を上手く釣り上げる、という展開で違いを出しており、とくに二番煎じ感は無かった。

 今回はゲストメンバーとして、トレーシー(リー・メリーウェザー)が登場する。トレーシーは、序盤のIMFチームの作戦会議のところから参加しており、看護師に化けて屋敷の中で工作を行うなど、1~3シーズン目のシナモンと同じくらい活躍していた。

 またいつもは裏方のウィリーも、今回は弁護士役でエバやデネシュを騙す役を担当しており、いつもの回の5倍くらいは喋っていたのが新鮮だった。

 今回はIMFチームの助っ人として、第78話「尋問」(シーズン3 最終話(第25話))に登場していた「ハートフォード劇団」が再登場して、また兵士役を演じてくれていた。基本的にIMFの実行チームは、リーダーのフェルプスがミッションの内容に応じて、手持ちファイルから適したメンバーを選抜して編成するが、冒頭のシーンを見る限り、この劇団は「劇団員全員でワンセット」という形で呼び出される様である。兵士役のモブが必要なミッション専用で契約しているのかもしれない。

 トレーシーたちは、ゴーラン将軍を地下壕に運んだあと、エバたちの目をごまかすため、ゴーランそっくりのダミー人形をベッドに寝かせる。これは空気を入れて膨らませると人間大になるという空気人形なのだが、顔がびっくりするほど精巧にできており、膨らませるシーンを見せられなければ、作り物だとは信じられなかっただろう。

 今回はIMFチームは特に人死にも出さずにマイルドに作戦を終了させるが、チームが立ち去った後、ゴーランとエバが地下壕で腑抜けた表情でぼんやり座り込んでいるオチがなんとも印象的だった。


 今回のサブタイトルの原題「The Numbers Game」とは、数字を当てるタイプの宝くじのこと。口座番号を宝くじの数字に見立てて、当りの数字を見つけ出そう、という意味合いかもしれない。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスが港に設置されている望遠鏡に近寄り、望遠鏡の基部に鍵を差し込みふたを開けると、オープンリール式テープレコーダーが入っている。フェルプスはテープを再生して指令を聞きつつ望遠鏡を覗いていると、写真が映し出される。指令は最後に「なお、この録音は自動的に消滅する」といい、望遠鏡の中の写真が燃え上がる。


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。ラグザニアの元独裁者ラドス・ゴーラン将軍は、公職追放後五年を経た今、権力奪回のための反乱を決意、このような反乱は現民主主義体制を覆し、内戦に持ち込むことによって成功する。

 そこで君の使命だが、ゴーラン将軍の意図を粉砕することにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。成功を祈る。
 

シーズン4(79~104話)の他のエピソードのあらすじ・感想は以下のページでどうぞ

海外ドラマ「スパイ大作戦 シーズン4」あらすじ・感想まとめ
 
 

感想:アニメ「ナイツ&マジック」第3話「Scrap & Build」


ナイツ&マジック 1

ナイツ&マジック│TVアニメ公式サイト http://knights-magic.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

第3話 『第3章 Scrap & Build』

 

あらすじ

 エルはベヒモスを討ち取った功労者という事で、国王にお目通りを許される。そしてエルは国王から望む褒美を問われ、シルエットナイトの動力源エーテルリアクタの作り方を教えてもらおうとするが、さすがに国家機密に当たる製法が明かされるわけもなかった。エルに興味を持った国王は何故製法を知りたいのかと問い、エルは趣味で自分でシルエットナイトを作ってみたいからと回答する。その答えに興じた国王は、自分が認めるような機体を作ってみれば考えると答える。

 エルは、シルエットナイトの筋力を向上させる工夫をまず提案し、続いてシルエットナイトの簡易版ともいうべき鎧・シルエットギアを考える。さらにシルエットナイトが剣と(遠距離兵器の)杖を一々持ち替えて戦うのは無駄だと考え、杖を持つための専用の腕を持つ、四本腕の機体を提案する。

 エルのアイデアに基づいて作られた試作機エルストーレは、ヘルヴィが試乗してエドガーのシルエットナイトと動作試験を兼ねた試合を行う。この試合でエルストーレは剣と杖の同時使用のメリットを生かし、エドガーを追い込んで見せる。

 しかし、エルたちの動きを何やら怪しい集団が監視していた。


脚本:横手美智子/絵コンテ:山本裕介/演出:森 義博/作画監督山内則康


感想

 3回見て大体ノリはわかったです。めっちゃ面白いわけではないけど、そこそこは行けそう、というレベル。しかしまあ、主人公が女の子顔のカワイイ男の子で良かったよ。これが「ふう、やれやれ」とか言うようなすかした兄ちゃんだったら、もう見る気力が出なかったに違いない。


 と・こ・ろ・で、今回エルが作ったエルストーレですが、「背中側にも小型の手が付いていて、その手で長距離攻撃用の武器を持って剣と一緒に使用する」って……、それ重戦機エルガイムに出てきた(アニメ版)アシュラテンプルじゃん! 想えば、第二話の「超優秀パイロットのスピードに機体が付いていけない」という展開も、初代ガンダムのマグネットコーティング話を連想させるし……、

 この原作って過去のロボットアニメの諸々を入れ込んでないですか? それとも私が考えすぎなんでしょうか?
 
ナイツ&マジック 2
 
アシュラテンプル
ROBOT魂 SIDE HM アシュラ・テンプル フィギュア