感想:アニメ(新番組)「くまみこ」第1話「クマと少女 お別れのとき」:原作読み派も概ね安心の出来栄え


くまみこ 1 (MFコミックス)

TVアニメ「くまみこ」公式サイト http://kmmk.tv/index.html
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全12話。

【※以下ネタバレ】

東北地方のとある山奥、
中学生のまちは熊を奉る神社に巫女として仕えていました。
ある日、まちは後見人(人?)であるクマのナツに
「都会の学校に行きたい」と訴えます。
やる気はあっても根気はない、世間知らずのまちに、
心配性のナツは都会で生きていくために必要なあらゆる試練を与えていくのですが…。

http://www.at-x.com/program/detail/7073

第1話 『第壱話 クマと少女 お別れのとき」(2016年4月3日(日)放送)

■あらすじ

熊を奉る神社に巫女として仕えている雨宿まちは、都会に憧れる中学生。ある日、幼少の頃より共に育ってきた後見人(人?)の喋るヒグマ・クマ井ナツへ「都会の高校へ行きたい」と訴えます。ところがナツは大反対!長きにわたる山育ちで、都会の常識を知らないまちの事が心配なのです。でも、どうしても「村を出て広い世界が見てみたい」と言うまち。そこでナツは都会で生きるために必要な知識をクイズで出題するのですが・・・。

・Aパート

 東北のとある村に住む少女・雨宿まち(14歳)は、何もない村の暮らしがイヤで、高校は都会の学校に行きたいと熱望していた。そしてそれを後見人的なクマ・ナツに相談するが、まちには都会の暮らしは無理だとやんわり止められる。それでも駄々をこねるまちに、ナツは「都会っ子クイズ」が全問正解できたら許可しても良い、と条件を出す。まちは、電車に乗るときに駅で使うものが「リンゴ」でも「バナナ」でもなく「スイカ」だとあてずっぽうで正解するが、「○I○I」の読み方がわからず終わってしまうのだった。



・Bパート

 村の役所に勤める良夫(まちの従兄弟)は、9歳になった子供三人を集め、村に伝わる昔話の「真実」を語る。子供向けバージョンでは、村から生贄を取っていた熊を神様が改心させた、ということになっていたが、実際には熊が生贄の娘とXXXして子供が生まれ、その子孫「クマ井」一族と村の人間の仲を巫女が取り持っていた。そして巫女のまちとクマ井の代表ナツが紹介されるが、まちは子供から「既にクマとXXXしたの」的なことを聞かれて大赤面しておしまい。


感想

 コミックフラッパーで連載中のゆるゆるコメディ漫画のアニメ化。


 原作漫画は愛読していますが、そのワタシから見ても文句の無い出来栄え。ナツの声が「え……、こういう声なの……」といささか違和感があったものの、他のキャラは問題ないし、原作のノリも上手い具合に再現して概ね満足。キャスト表を見ると、ツンデレキャラの響の声がキタエリというところなんか、かなりニクい人選だし。

 小学生女子(石上静香)が、ちょいエロの昔話を切り出されて「ハラスメェェェント!!」といきり立つところも面白かったし。

 これは結構イケそうですな。

スタッフ情報
【原作】吉元ますめくまみこ」(「月刊コミックフラッパーKADOKAWA刊)
【監督】松田清
【脚本】ピエール杉浦、池谷雅夫
【キャラクターデザイン】齊田博之
総作画監督】齊田博之
美術監督】森川篤
色彩設計】吉村智恵
【撮影監督】鈴木麻予
【編集】定松剛
【音響監督】たなかかずや
【音楽】立山秋航
【音楽制作】KADOKAWA



音楽
【OP】花谷麻妃だって、ギュってして。
【ED】雨宿まち(CV:日岡なつみ)、クマ井ナツ(CV:安元洋貴)「KUMAMIKO DANSING」


キャスト
雨宿まち:日岡なつみ
クマ井ナツ:安元洋貴
雨宿良夫:興津和幸
酒田響:喜多村英梨

TVアニメ「 くまみこ 」エンディングテーマ「 KUMAMIKO DANCING 」