感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第44話「女スパイを出し抜け!」


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【※以下ネタバレ】
 
シーズン2(29~53話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ
perry-r.hatenablog.com
 

第44話 女スパイを出し抜け! The Spy (シーズン2・第16話)

 

あらすじ

敵側の女スパイの計画を阻止するため、IMFチームはNATOミサイル防衛配置図を盗み、偽の配置図を作成する。


NATOミサイル防衛配置図の1枚が敵側女スパイの手に渡った!幸いなことにその図面は1枚では役に立たず、2枚揃って初めて図面として役に立つのだが、もう1枚についてもその女スパイは国防省の大尉を抱き込み、盗み出す計画を進めているという。IMFチームは先んじてもう1枚の防衛配置図を盗み出し、この図面をエサに女スパイと接触、彼女にしっぽを出させる計画を進める。

※DVD版のタイトルは「第2の防衛配置図」。


【今回の指令】
 ヨーロッパのとある国で行われるNATOの会議のため、重要機密である「ミサイル防衛配置図」が二枚に分けられて送り出された。そして一枚はその国に無事に到着したが、もう一枚は敵国の女スパイ・フェリーシア・バーバラに奪われてしまった。配置図は二枚一組でなければ用をなさないので、フェリーシアはもう一枚を手に入れようと、その国の軍人チアノー大尉を買収した。IMFはフェリーシアの企みを阻止し、防衛配置図を守らねばならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、ローラン、シナモン、バーニー、ウィリー
 ゲスト:無し


【作戦の舞台】
 ヨーロッパのどこかの国


【作戦】
 IMFはフェリーシアたちが国防省に潜入して配置図を盗み出す日時まで突き止めており、その直前にフェルプスが兵士に変装して国防省ビルに入り込み、金庫を破って配置図の写真を撮影する。そして建物の外で待ち構えていたローランにフィルムを渡すのに成功するが、フェルプス自身はチアノー大尉たちに捕まってしまう。

 ローランは逃走時のアクシデントのふりをして、フェリーシアの車に押し入り、逃亡の手助けをさせる。フェリーシアはローランが国防省から配置図の半分を撮影してきたと察し、フィルムを買い取りたいと申し出る。その一方で部下たちにローランを殺させようとするが、ローランはことごとく切り抜け、フェリーシアに俺を甘く見るなと警告した後、取引場所としてある工場を指定する。

 一方、チアノー大尉は、本来はフェリーシアたちが国防省から配置図を盗み出すのをサポートするだけの役割だったが、フェルプスから配置図の写真を手に入れ、それをフェリーシアに売りつけることができれば大金が手に入ると皮算用する。そしてフェルプスを締め上げ、仲間(ローラン)がいる工場の場所を聞き出す。

 またシナモンは、アメリカの諜報員と名乗ってチアノー大尉の上司の大佐に接触し、配置図の手掛かりがあったと言って工場に案内する。そして大佐たちの目の前で、ローラン、チアノー、フェリーシアが勢ぞろいするが、フェリシアはチアノーを射殺し、直後フェリーシア自身は大佐に撃ち殺される。

 一件落着となり、一行は工場を立ち去るが、最後にローランがフェリーシアの死に顔を見て悲しげな表情を浮かべて〆。


監督: ポール・スタンレイ
脚本: バーニー・スレイター


感想

 評価は△。

 IMFチームが西側の軍事上の重要機密を守るというエピソードだが、ストーリー展開に必然性が感じられず、また痛快と思えるシーンも皆無で、辛い評価となってしまった。


 そもそも今回の一件は、声だけの上司が、敵のスパイの名前(フェリーシア・バーバラ)、チアノー大尉が買収されていること、いつ国防省が襲撃されるか、等々を事細かく把握しているのだから、IMFチームが活躍しなくても、その国の官憲に情報を伝えてやれば勝手に解決してくれるものと思われる。フェルプスたちがわざわざその国に赴いてミッションを行う必然性はほぼゼロとしか感じられない。

 そのことを無視するとしても、フェルプスがチアノーに尋問されるあたりが実にかったるいし、またローランとフェリーシアのやり取りも特に緊迫感も面白みも無く、要するにミッションそのものが退屈極まりなかった。今回のエピソードは正直外れとしか言いようがなかった。


 ちなみに、重要機密である「ミサイル防衛配置図」は、実にところ、おおざっぱなヨーロッパの地図の上に、無造作に何本かの線が引いてあるだけの代物でした。この「配置図」を見ていると、地理のテストで出題される「この山脈の名前を答えよ」といった問いが頭にちらついて仕方なかったです。こんな子供だましの代物を大の大人がまじめに奪い合うというシチュエーションにはちょっと笑ってしまいました。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスがビルの屋上にやってきて、壁にある金属製の扉に長さ20センチほどの金属棒を差し込んでひねると扉が開き、中にはオープンリール式テープレコーダーと大きめの封筒が入っている。フェルプスはテープを再生して指令を聞きつつ、封筒の中の写真を確認する。指令は最後に「なおこの録音は自動的に消滅する」といい、テープから煙が吹き上がる。(※第31話(シーズン2の第3話)「地下室からの脱出」のシーンの使いまわし)


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。NATOのトップシークレット、ミサイル防衛配置図が二枚ではじめて完全なものになるように二つに分けられ、極秘のうちに二人の男によって近くNATOの会議が開かれるヨーロッパのある国へ送られた。ところがその一人が、フェリーシア・バーバラという敵側スパイの罠に落ち、途中で配置図を奪われてしまったのだ。一方、フェリーシア・バーバラは、もう一枚を手に入れるべく会議が開かれる国の国防省付将校チアノー大尉を抱き込んだ。

 そこで君の使命だが、第二の防衛配置図が敵側スパイ・バーバラの手に入らぬようにすることにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、この録音は自動的に消滅する。成功を祈る。


シーズン2(29~53話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

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