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感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン9」第9話「神託 Part1」

X-ファイル シーズン9 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン9 http://dlife.disney.co.jp/program/drama/xfile_s9.html
放送 Dlife。全20話。

【※以下ネタバレ】
 
※シーズン9の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「X-ファイル シーズン9」あらすじ・感想まとめ
 

第9話 神託 Part1 PROVENANCE

 

あらすじ

 お題は「異星人の宇宙船」。

 カナダからバイクで不法入国した男が、国境パトロールに追跡された末に崖から転落したが、有るはずの死体は見つからなかった。スカリーはカーシュたちに男が所持していた物を見せられるが、それはスカリーが2年前にアフリカで発見した異星人の宇宙船の外壁に刻まれていた文字の写しだった。しかしスカリーは何も知らないとしらを切る。

 やがて問題の男はFBIの捜査官コーマーで、カナダで活動しているUFOカルト集団に潜入していたが、連絡が取れなくなっていたことが判明する。また、スカリーは、コーマーの持っていた文字の写しが、かつてスカリーが手に入れたものとは異なることに気が付く。つまりUFOカルト集団は二隻目のエイリアン宇宙船を発見したことになる。

 やがてコーマーがスカリーの家に押し入り、ウィリアムを殺そうとしたため、スカリーはコーマーを撃つ。コーマーはウィリアムは死ななくてはならないと口走っていた。コーマーは病院に運ばれるが、彼の服からはエイリアン宇宙船の外壁の断片(遺物:アーティファクト)が見つかる。

 スカリーはスキナーから、コーマーが連絡を絶つ前、「モルダーは死んだ」と連絡してきたことを伝えられる。スカリーの家では、宇宙船の断片が突然動き出し、ウィリアムのベッドの真上まで飛行して静止する。スカリーはウィリアムを守るため、ローンガンメンの三人を呼び出し、ウィリアムを保護してくれるように頼む。しかしUFOカルトの構成員の女がスカリーたちを監視しており、ドゲットは車で跳ね飛ばされ、ローンガンメンも襲撃される。そして女がバイヤースの頭に銃を突きつける。続く。→第10話「神託 Part2


監督 キム・マナーズ
脚本 クリス・カーター & フランク・スポトニッツ


感想

 評価は◎。

 久々の宇宙人関係エピソード。やはりX-ファイルは宇宙人ネタを扱ってこそ、という感じで、久々に大当たりの回だった。やはり「無敵兵士」関係より宇宙人云々ネタの方が、オカルト好きとしては胸が躍ると言わざるを得ない。


 今回は、スカリーが2年前にアフリカで見つけたエイリアン宇宙船の文字云々が重要な役割を果たしているが、これは、シーズン6・第22話(最終回)「創世記」、シーズン7・第1話「第六の絶滅 Part1」、第2話「第六の絶滅 Part2」、の三部作で展開されたエピソードで、久々の復活は物凄く懐かしかった。

 この三部作は、「宇宙人が地球人に聖書やコーランをもたらした」という強烈な設定で、シーズン7以降の「神話」エピソードの新方針を提示したと思っていたのだが、その後全く顧みられることもないまま忘れられてしまい、もはや「無かったこと」にされていたので、ここに来ての突然の復活はなんとも驚かされた。何故今更このネタを? という疑問はあるものの、宇宙人関係エピソードの復活は心底嬉しかった。

 UFOカルトの連中が、地中に埋まったエイリアン宇宙船(デルタ翼機風)をせっせと掘り出しているシーンは、実にぞくぞくさせられたが、それにしても、宇宙人は何故船の外壁にわざわざ聖書やコーランや元素周期表を刻み込んだりするのだろうか。文字通り宇宙人のすることだからか、理由が全く理解できない。


 今回はスカリーが精神的に追い詰められているのか、「エイリアンの宇宙船について調べれば、ウィリアムのことが解るはず」とか脈絡のないことを言い出すのには笑ってしまった。UFOカルトの連中が、何か狂信的な教えに基づき赤ん坊のウィリアムを殺しに来るのはまあ理解できなくもないが、現実派のスカリーがこんなことを言い出しては、もう止める人が居なくなってしまう。

 またドゲットも、夜中にスキナーのオフィスに忍び込んで机をあさった挙句、勝手に資料を持ち出して、レイエスには「黙って借りてきた」としれっと告白するシーンには苦笑しきりだった。こういうルール破り行為はモルダーの得意技だったが、X-ファイル課の活動をしていると、この手の行動が自然と身についてしまうのかもしれない。


 今回のゲストキャラ・コーマー捜査官は、がけから転落した際に血まみれになっていたのに、その後完全復活してスカリー宅に押し入ってウィリアムを狙ってみせた。つまりいわゆる「無敵兵士」風味の体質のようだが、ここにきてやはり「無敵兵士云々は、政府の秘密兵器ではなく、ずばり宇宙人の事だった」と軌道修正したのだろうか。いい加減謎だらけで気を持たされるのも飽きてきたので、さっさと方向性を確定してほしい物である。


一言メモ

 サブタイトルの「PROVENANCE」とは「起源」という意味。

シーズン9の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら

「X-ファイル シーズン9」あらすじ・感想まとめ