感想:アニメ(新番組)「武装少女マキャヴェリズム」第1話「素晴らしき刃「鬼瓦輪」」

TVアニメ『武装少女マキャヴェリズム』エンディング・テーマ「DECIDE」

TVアニメ「武装少女マキャヴェリズム」公式サイト http://machiavellism-anime.jp/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。

【※以下ネタバレ】
 

自由を愛する高校生・納村不動が転校してきた愛地共生学園では、武装した女子達による無慈悲な男子支配が行われていた! 納村は転校早々、学園を統治する「天下五剣」の一人で「鹿島神傅直心影流」の使い手・鬼瓦輪に目を付けられ、粛清対象として勝負を挑まれることになるのだが……。武装少女達に「無刀」で抗う納村不動の運命は!? そして彼との因縁を匂わす謎多き女帝・天羽斬々の秘密とは!?

 

第1話 『第一節 素晴らしき刃「鬼瓦輪」』 (2017年4月5日(水)放送)(最速放送)

 

あらすじ

 愛地共生学園では、自警団のトップ的存在である五人の女子生徒「天下五剣」が、その日から登校してくる転入生「納村不動」(のむら・ふどう)の処遇について話し合っていた。

 共生学園は、かつて不埒なふるまいを行った男子生徒に対抗するため、女子生徒による自警団的な物が結成された。そして今では学校は完全に女子主導となり、男子生徒は完全に男であることを捨てて女子に服従するような校風となっていた。さらに、今では他校で問題を起こした男子生徒を受け入れ、「矯正」するような体制となっていた。

 納村の「矯正」には五剣の一人「鬼瓦輪」(おにがわら・りん)があたることになったが、そこに五剣ですら一目置く「女帝」こと「天羽斬々」(あもう・きるきる)が顔を出し、五剣に「マダンに気をつけろ」と忠告する。

 納村は教室に入った途端輪たちに取り囲まれ、ホームルーム終了までに「矯正」を受け入れるか、学校を去るか、の二択を突き付けられる。しかし納村は第三の道、つまり逃亡を選び、教室から遁走する。すぐさま追跡した輪は、納村が素手で日本刀と互角にやり合うところから、何らかの武術を身につけていると推測する。納村は輪の剣撃を耐え抜いた後、さらに輪の体に軽く触れた状態からの打撃「魔弾」で輪を吹き飛ばしてKOする。

 しかし直後、納村はアクシデントで輪とキスしてしまい、激怒した輪から「去勢してやる」と宣告されるのだった。


感想

 評価は○。

 原作は月刊少年エースで好評連載中の漫画で、大いにお気に入りの作品。作者コンビの前作「竹刀短し恋せよ乙女しなこいっ」同様、オタク好みの絵柄と、そこにガチの武術要素をミックスした世界観が非常に好みなのですが、アニメも悪くない出来で、初回は結構満足できましたよ。


 メインキャラの声優陣は、フレッシュな陣容というか、正直名前を見てもピンとこない声優ばかりですが、まあ悪くはないかなというところ。絵も原作テイストをまずまず反映しており合格点。技を使う際に「北斗の拳」みたいに技名が出るのも親切でよろしかったです。またオープニングを見ると、スタッフに「アクション監修」という見慣れない役職の人がいて、バトルはリアリティ重視路線らしいのも安心感があります。


 初回は無難にこなしていましたから、今後もこの出来なら、原作ファンとしても特に問題はないでしょう。シリーズ構成が下山健人氏ですから、まあ大外しはしないんではないでしょうか。原作は、巻数を重ねている割に意外に展開が遅いので、アニメは最新時点の一つの山場である納村対女帝がクライマックスというところかな。

 とりあえず、今期手堅く楽しめるタイトルのように見えます。一安心です。

制作会社
SILVER LINK.



スタッフ情報
【原作】黒神遊夜
【作画】神崎かるな(「月刊少年エースKADOKAWA刊)
【監督】橘秀樹
【シリーズ構成】下山健人
【キャラクターデザイン】滝本祥子
美術監督】李凡善
色彩設計】岡亮子
【撮影監督】廣岡岳
【編集】坪根健太郎(REAL-T)
【音響監督】土屋雅紀
【音楽】水谷広実(Team-MAX)
【音楽制作】日本コロムビア



音楽
【OP】伊藤美来「Shocking Blue」
【ED】天下五剣(鬼瓦輪(CV:高田憂希)、亀鶴城メアリ(CV:北原沙弥香)、眼目さとり(CV:西田望見)、花酒蕨(CV:日高里菜)、因幡月夜(CV:日岡なつみ))「DECIDE」



キャスト
納村不道:畠中祐
鬼瓦輪:高田憂希
亀鶴城メアリ:北原沙弥香
眠目さとり:西田望見
花酒蕨:日高里菜
因幡月夜:日岡なつみ
天羽斬々:松井恵理子
百舌鳥野のの:伊藤美来
蝶華・U・薔薇咲:小日向茜
倉崎佐々:花井美春
右井右井:武藤志織
東狐常美:澤田美晴
狸原絹衣:山田悠希
猿渡ニコ:山田奈都美
キョーボー:藤田咲
増子寺楠男:太田哲治

TVアニメ『武装少女マキャヴェリズム』オープニング・テーマ 「Shocking Blue」【通常盤】
武装少女マキャヴェリズム B2タペストリーA
【電子版】武装少女マキャヴェリズム(1)<武装少女マキャヴェリズム> (角川コミックス・エース)

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第49話(シーズン2・第21話)「フェルプス危機一髪!」

スパイ大作戦 シーズン2<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
スパイ大作戦 パラマウント http://paramount.nbcuni.co.jp/spy-daisakusen/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン2(29~53話(全25話))の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ
perry-r.hatenablog.com
 

第49話 フェルプス危機一髪! The Town (シーズン2・第21話)

 

あらすじ

ローラン(マーティン・ランドー)に会いに行く途中、小さな町に寄ったフェルプス(ピーター・グレイブス)。そこで彼はソ連人亡命者を狙った暗殺計画に巻き込まれてしまう。


ローラン(マーティン・ランドー)と山荘で待ち合わせしていたフェルプス(ピーター・グレイブス)は、麓の小さな町のガソリンスタンドでトラブルに巻き込まれ、拘束されてしまう。そこはソ連のスパイたちの町で、その時ソ連亡命者の暗殺計画が進行していた。捜しにきたローランが見たのは、病院で植物状態になったフェルプス。あと2回薬物を注射されると、フェルプスは死んでしまう…。

※DVD版のタイトルは「第三の町」。


 休暇中のフェルプスは、ローランと待ち合わせをしている山荘に車で向かっていたが、途中で休憩のため小さな町に立ち寄る。ところが若い夫婦の荷物の中から毒ガス発生装置が転がり出て来るアクシデントに出くわし、次の瞬間警官に連行され「先生」と呼ばれる町のボスの前に連れていかれる。その町は、町の住民全員が東側某国のスパイで、亡命してきたロケットの権威モスニホフの暗殺をたくらんでいた。フェルプスは「先生」に薬を盛られてしまう。

 ローランはフェルプスがなかなか山荘に来ないため探しに出かけ、小さな町でフェルプスの車を見つけるが、「先生」からフェルプスが卒中で倒れて口も利けない状態だと知らされる。ローランは都会から卒中の権威を呼んでもらうように頼む。しかし、フェルプスの呼吸が変則的なことから、自分に向けて合図をしていることに気が付き、フェルプスのまばたきを介して、フェルプスが病気ではないこと、また医者や警察が信用できないこと、を知る。

 ローランはシナモン宛てに電話をかけ、まず「フェルプス夫人」と呼びかけて盗聴されていることを示した後、フェルプスが倒れたことや、さりげなく他の仲間も連れて来ること、を伝える。電話を盗聴していた町の人間たちは、ローランは何も怪しいことは言わなかったと安心する。

 翌日、ハイヤーに乗ってシナモンと運転手役のバーニーが、またトラックで運転手のウィリーが、そろって町に到着する。IMFはすばやく「先生」を縛り上げ、フェルプスからまばたきでモールス符号を使って意思疎通してもらい、モスニホフ暗殺計画などの全貌をつかむ。

 やがてモスニホフ暗殺に向かった二人から電話がかかるが、ローランは「先生」の声色で待機を指示する。さらにローランは「先生」の変装マスクを作ってそっくりに化ける。そして町の人間にはフェルプスは死んだ(殺した)と説明して霊柩車で「死体」を運び出させ、さらに大事な話があるといって町の人間を一か所に呼び集める。その間に警察が到着しており、ローランがこっそり仲間たちと逃げ出している間に、警官が建物に向かっていった。


監督: マイケル・オハリヒー
脚本: サイ・サルコウィッツ


感想

 評価は○。

 IMFが上司からの指示で活動しない変則系のエピソード。この手の番外編型の話は、過去の経験からすると外れの確率が極めて高いのだが、今回は意外にも当たり回だった。


 今回のエピソードの舞台はもちろん架空の町だが、モスニホフの講演がロサンゼルスで開かれるため、暗殺者が「ニードルズ」→「サンバーナディーノ」→「ロサンゼルス」と車で移動する描写がある。ルートを逆にたどると、どうやら舞台の町はカリフォルニア州の東にあるアリゾナ州のどこか、という設定だと推測される。

 前半はフェルプスが薬で身動きできない状態にされた間に、暗殺者が目的地のロサンゼルスに向かう様が刻々と映し出され、スパイ大作戦とは全く別物のサスペンスドラマのノリである。しかしローランがフェルプスからの合図に気が付き、シナモンに暗号めいた電話をかけるあたりから、いつものスパイ大作戦のミッションといった雰囲気に移行し、以後グッと面白くなってくる。

 これ以降は、IMFが舞台の町に集合すると完全に主導権が入れ代わり、ローランが「先生」にすり替わって暗殺計画をストップさせ、さらに町の人間を建物に集めて外から遮断しておき、その間に警察を呼びこむ、という一連の作戦が流れるように展開する。そして意外にも今回も「作戦終了後、IMFメンバーがそろって車で立ち去る」というおなじみのオチが待っており、ちょっと笑ってしまった。

 過去の番外系の話は、大抵作らないほうが良かった的なイマイチエピソードばかりだったが、今回は満足できる一作だった。


シーズン2(29~53話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com

感想:アニメ(新番組)「アリスと蔵六」第1話「赤の女王、逃げる」(初回一時間SP)

アリスと蔵六(1) (RYU COMICS)

アリスと蔵六 http://alicetozouroku.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

彼女はそれまで“外の世界”を知らなかった。初めて触れるモノ、初めて見る風景、そして初めて出会う人々……


そんな“世界”の広がりに、戸惑い、驚き、目を見開く。名前は紗名(さな)。“研究所”と呼ばれる施設で、“外の世界”を知らずに生まれ育った少女。しかも、あらゆる想像を具現化する――「アリスの夢」と呼ばれる特殊な能力の持ち主でもあった。そして初めての“外”で、彼女はひとりの老人と出会う。名前は樫村蔵六。「曲がったことが大嫌い」で「悪いことは悪い」という頑固じいさん。そんな蔵六との出会いが、紗名の運命を大きく変えていく。紗名を追う謎の組織、次々と現れる能力者たち、そして心優しい人々との出会い……


世間知らずだった“アリス”は、鏡の門(ルッキング・グラス)を 抜けて 、世界の本当の姿を知ることになる。


――そう、これは、私がまだ、自由に夢の国へ行けた頃の話。

 

第1話 赤の女王、逃げる(初回一時間SP)

 

あらすじ

 山奥の研究所から「赤の女王」と呼ばれる少女が逃げ出し、連れ戻すために超能力者をはじめとする研究所の人間が急行するが、別の正体不明の超能力者が現れ、少女に「大きな街に出て騒ぎを起こせ」と逃走を手助けする。

 新宿。暴力団と取引のある怪しげな男・樫村蔵六は、たまたま「赤の女王」と出会ったことで、追手の超能力者のあさひ・よなが姉妹との争いに巻き込まれる。ところが、警察に連行された一行のうち、「赤の女王」は警官たちの前で姿を消し、あさひとよながは上層部からの圧力で釈放され、さらに、あさひとよながに破壊された全てのものがいつの間にか元に戻っており、証拠が無くなったため、蔵六も釈放される。

 その後、また蔵六の前に「赤の女王」が現れ、部下になれば望みを何でもかなえてやると言う。「赤の女王」や、あさひ・よながのような超能力者たちは、山奥の研究所に閉じ込められ実験動物扱いされているので、研究所を潰したいので手を貸せと言ってくる。「赤の女王」には名前は無く、あさひ・よながたちからは「紗名」と呼ばれていた。

 蔵六は紗名の身の上は理解するが、人間は手の届く範囲の事だけやれ、と説教し、紗名に自宅に住ませる代わりに仕事を手伝えと命じる。蔵六の仕事は花屋だった。

 紗名は想像するだけで、空間を作り替えたり、実在するはずの無いような生物を生み出したりする能力を持っていた。研究所は紗名を一刻も早くとらえるため、政府に協力を要請する。


脚本:髙山文彦 絵コンテ:桜美かつし 演出:佐々木純人
作画監督藤井昌宏佐々木貴宏大塚舞、直谷たかし、佐藤真史、舘崎大、河野眞也 手島勇人、中山由美、廣田茜、小松沙奈


感想

 おおう、そこそこは面白かったな。


 「どうせリュウに連載している漫画だから、クセの強い一般受けのしないマニア好みのやつなんでしょ?」とか思っていたら、わりとまともだったですよ。驚いたな。


 初回一時間スペシャルとか張り切っているので「マクロスみたいだな」とか思いましたが、「蔵六の仕事は実は花屋でしたぁ~、偽札の原板でも作っていると思っていたでしょ?」というあの部分を初回のオチにしたかったから頑張ったんですな。


制作会社
J.C.STAFF


スタッフ情報
【原作】今井哲也アリスと蔵六」(「月刊COMICリュウ徳間書店刊)
【監督】桜美かつし
【シリーズ構成】高山文彦
【キャラクターデザイン】岩倉和憲
【音楽】TO-MAS


オープニング主題歌 ORESAMA 「ワンダードライブ」
エンディング主題歌 toi toy toi (kotringo edition) 「Chant」


キャスト
紗名(さな) 大和田仁美
樫村蔵六(かしむらぞうろく) 大塚明夫
樫村早苗(かしむらさなえ) 豊崎愛生
雛霧あさひ(ひなぎりあさひ) 藤原夏海
雛霧よなが(ひなぎりよなが) 鬼頭明里
一条雫(いちじょうしずく) 小清水亜美
内藤竜(ないとうりゅう) 大塚芳忠
山田のり子(やまだのりこ) 広瀬ゆうき
“ミニーC”・タチバナ(みにーしーたちばな) 能登麻美子
鬼頭浩一(きとうこういち) 松風雅也
クレオ(くれお) 内田秀

感想:アニメ(新番組)「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」第1話「やる気のないロクでなし」

ロクでなし魔術講師と禁忌教典<ロクでなし魔術講師と禁忌教典> (富士見ファンタジア文庫)

TVアニメ「ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)」公式サイト http://rokuaka.jp/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。

【※以下ネタバレ】
 

魔術と科学が共に発展した世界――ルヴァフォース。魔導大国・アルザーノ帝国の南部に位置する「アルザーノ帝国魔術学院」はこの世界で最先端の魔術を学べる最高峰の学び舎である。およそ四百年の歴史を有するこの学院は魔術の道を志す全ての者の憧れであり、学院の講師や学生たちも自身がその輩であることに誇りを抱いている。


この由緒正しき学院に突如として赴任して来た非常勤講師、グレン=レーダス。「お前らに、本当の魔術ってもんを教えてやるよ」《ロクでなし》と呼ばれるこの男の破天荒な授業が、今はじまる。

 

第1話 『Lecture I やる気のないロクでなし』 (2017年4月4日(火)放送)(最速放送)

 

あらすじ

 魔法が盛んなことで知られるアルザーノ帝国。そして歴史あるアルザーノ帝国魔術学院は、幾多の高名な魔法使いを輩出したことで知られていた。ある日学院に、教授のセリカ=アルフォネアの推薦で、臨時講師としてグレン=レーダスという男がやってくる。しかしグレンは、いきなり授業で自習を宣言するわ、教え方は拙いわ、生徒の質問にまともに答えられないわ、そもそもやる気が全く見られないわ、と目を覆わんばかりのダメ講師だった。

 ついに我慢の限界に来た生徒のシスティーナ=フィーベルは、グレンに決闘を申し込み、負けた方が相手のいう事を聞くという条件を取り決める。ところが自信満々だったグレンはシスティーナに手も足も出ないまま敗北し、しかもそのあと約束した覚えなど無いと捨て台詞を残して逃亡し、生徒たちを唖然とさせる。


脚本:待田堂子 絵コンテ:和ト湊 演出:高藤聡 作画監督:藤澤俊幸 / なまためやすひろ


感想

 評価は△。

 ああ、うん、初回の評価は限りなく低空飛行です。全く面白いと思うところが無いんだもん。どうせ主人公はやる気のないダメ人間を装っているものの、実は壮絶暗い過去があり、しかも本気を出せば帝国屈指レベルの魔法使い、とかいう設定なのは間違いないしなぁ。しかし今のところそういう正体がわかる日が楽しみだ、という気には全くなれておりません……、次回もこのレベルだったら見切りをつける可能性大。


 ところで、学院の制服なんですが、男子はまともなんですが、女子の制服が「へそ丸出し」ってなんなの? 何かのいかがわしい風俗のお店ですか?


制作会社
ライデンフィルム


スタッフ情報
【原作】羊太郎「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」(ファンタジア文庫刊)
【原作イラスト】三嶋くろね
【監督】和ト湊
【シリーズ構成・脚本】待田堂子
【キャラクターデザイン・総作画監督】木村智
総作画監督】飯野まこと
【プロップデザイン】岩永悦宜
【魔法陣デザイン】江古田ノイヅ
【エフェクト作画監督橋本敬史
美術監督】金子雄司
【背景】青写真
色彩設計】大西峰代
【撮影監督】齊藤崇夫
【撮影】グラフィニカ
【編集】長谷川舞
【音響監督】清水洋史
【音響制作】東北新社
【音楽】堤博明
【音楽制作】KADOKAWA


音楽
【OP】鈴木このみ「Blow out」
【ED】システィーナ=フィーベル(CV:藤田茜)、ルミア=ティンジェル(CV:宮本侑芽)、リィエル=レイフォード(CV:小澤亜李)「Precious You☆」


キャスト
グレン=レーダス:斉藤壮馬
システィーナ=フィーベル:藤田茜
ルミア=ティンジェル:宮本侑芽
リィエル=レイフォード:小澤亜李
アルベルト=フレイザー高橋広樹
セリカ=アルフォネア:喜多村英梨

 
ロクでなし魔術講師と禁忌教典 B2タペストリー

感想:アニメ(新番組)「フレームアームズ・ガール」第1話「轟雷/スティレットとバーゼラルド」

フィギュアJAPAN 『フレームアームズ・ガール』編 (フィギュアジャパン)

TVアニメ『FRAME ARMS GIRLフレームアームズ・ガール】』公式サイト http://www.fagirl.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

ある日の早朝、普通の女子高校生あおの元に届けられた謎の小包。開けるとそこにはフレームアームズ・ガールと呼ばれる完全自律型の小型ロボット『轟雷』が入っていた。


おもちゃだ! プラモデルだ!


しかし轟雷はただのフレームアームズ・ガールではなかった。通常の人工知能以上に高度な、人格を有する人工自我、AS(アーティフィシャル・セルフ)を搭載した最新型の試作機だったのだ。しかも轟雷を起動できたのは世界中であおたった一人。


バトルデータを収集し、感情を学んでいく「フレームアームズ・ガール・轟雷」。フレームアームズ・ガールの知識0(ゼロ)の「少女・あお」。


かくして、あおと轟雷、少女とフレームアームズ・ガールの奇妙で楽しい、きゃっきゃうふふな日常がスタートする!

 

第1話 轟雷/スティレットとバーゼラルド

 

あらすじ

・Aパート 轟雷

 一人暮らしの女子高生「源内あお」の元にある日荷物が届き、開けてみると中には「轟雷」と名乗る小型の女の子型ロボットが入っていた。轟雷は「フレームアームズ・ガール」というロボットの一種らしい。あおは父親が送ってきたのだと考えるが、轟雷の頼みで慣れない手つきでパーツを切り離して装着したりすることに。こうしてあおと轟雷の同居生活が始まった。



・Bパート スティレットとバーゼラルド

 あおの家にまたも荷物が二個届き、中からは新たなフレームアームズ・ガールスティレットとバーゼラルドが現れる。実はフレームアームズ・ガールはファクトリーアドバンスという会社が開発した製品で、轟雷は試供品的に多くの人に提供されたのだが、起動できたのはあおだけだった。そのため轟雷の戦闘データを収集するため、スティレットたちが送られてきたのだった。

 早速轟雷とスティレットは架空空間でバトルすることになり、轟雷はあおの切り離したパーツの合いが悪く大苦戦するものの、ひらめきでスティレットを倒す。あおはこんなバトルが続くと面倒くさいと言うが、ファクトリーアドバンスから報酬が出ると聞き俄然乗り気になるのだった・


脚本:赤尾でこ 絵コンテ:川口敬一郎 演出:川口敬一郎 作画監督:北川大輔


感想

 評価は△。

 なんか思ったよりはるかに軽薄というか安い感じのアニメでした……、


 いきなりロボットが女子高生の家に送られてくるとかいう幕開けが安直すぎるわ、さらに超技術のロボットを簡単に受け入れる女子高生ってどうなんだとか、フレームアームガールはパーツを装着しないといけないという説明臭い台詞とか、コトブキニッパー語りとか、パーツの切り方指南とか、もう何から何まで安っぽい。ホントにおもちゃの販促アニメ~、という感じしかしない。A・Bパートで別の話という、15分二本勝負構成も話のスケールの小ささを強調している感じ。


 あまつさえ後半の、模型が架空世界でバトルするというシチュエーションは、ガンダムビルドファイターズの真似くさいし……


 あと日笠さんがキャビキャビ系の女子高生を演じるってなんか合ってないですよ。さらに日笠さん以外の声優は(山崎エリイ以外は)知らない名前ばっかり。新人育成枠アニメなのでしょうか。


 そもそもこれ、2012年に放送した「武装神姫」と何が違うんだって印象です。女の子型小型ロボットがいっぱい出てきて主人公をマスターと呼ぶとかそのままだし。

武装神姫 公式ホームページ|TBSテレビ
http://www.tbs.co.jp/anime/busou/index-j.html

 ということで、ちょっと期待していたので、あまりの内容に軽くショックを受けております…… うーむむむ。


 ところで轟雷は四六時中パンツ丸出しなんですが、ロボットのパンツをどう受け止めて良いのかよくわからない。

制作会社
ZEXCS、studioA-CAT


スタッフ情報
【原作】壽屋
【監督】川口敬一郎
【FAガールベースデザイン】島田フミカネ柳瀬敬之
【シリーズ構成】赤尾でこ
【キャラクターデザイン原案】島田フミカネ
メカニックデザイン柳瀬敬之
【キャラクターデザイン】川村幸祐
【CGディレクター】後藤優一
【音楽】帆足圭吾MONACA)、石濱翔MONACA
【音響監督】飯田里樹
【制作】ハートビット


キャスト
源内あお:日笠陽子
轟雷:佳穂成美
スティレット:綾瀬有
バーゼラルド:長江里加
マテリア姉妹:山崎エリイ
アーキテクト:山村響
迅雷:樺山ミナミ

感想:アニメ「幼女戦記」第12話(最終回)「勝利の使い方」

幼女戦記 (1) Deus lo vult

TVアニメ「幼女戦記」公式サイト http://youjo-senki.jp/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全12話+総集編1話。

【※以下ネタバレ】
 

第12話(最終回) 『第拾弐話 勝利の使い方』 (2017年3月31日(金)放送)(最速放送)

 

あらすじ

 ターニャは共和国軍が南方大陸に落ちのびる可能性を予見し、上層部に停戦をやめ、直ちに攻撃を行うように進言しようとするが、参謀たちは全員祝杯を挙げるため出払っていた。ターニャはたまたま出会ったレルゲンに不満をぶちまけるものの、何の意味も無かった。

 やがて南方大陸に落ちのびた共和国軍は、ド・ルーゴ将軍以下「自由共和国」を名乗り、帝国への徹底抗戦を宣言した。帝国は仕方なく、少数の部隊を南方へ送ることに決め、ターニャ達がその第一陣として送り込まれる。自棄になったターニャが砂漠で部下たちに檄を飛ばすシーンで〆。


脚本:猪原健太 絵コンテ・演出:春藤佳奈 作画監督:髙田晴仁 / 谷口宏美


感想

 なんか笑えてきた。この間までシュリーフェンプランの話だったのに、一気にドイツアフリカ軍団の話になっちゃうんだもんなぁ。そして主人公がかならず戦争の焦点の(というか話として面白い)戦線に回されている、って小林源文の漫画「バンツァー・フォー」みたいだなぁと(笑)

パンツァーフォー/ソルジャーブルース

パンツァーフォー/ソルジャーブルース

(※バンツァー・フォー=第二次大戦が舞台の戦争漫画。ドイツの戦車兵ハントが、モスクワ侵攻、アフリカ戦線、クルスク、ノルマンディ、ベルリン防衛、等、戦記に登場するような派手な戦場に必ず配属されて活躍する漫画)。


 まあこんなもんだろうなぁ、というオチではありました。


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 転生物+戦争物、という事で、凄くクセが強そうで、見る前は警戒していたのですが、いざ見たらわりと面白かった。ちょっと拾い物って感じでしたね。


 2013年、日本。あるエリートビジネスマンは解雇した社員に恨みを買って殺されかけるが、死の直前神を名乗る存在が尊大に話しかけてきた。だが男は神の存在を認めず正体不明の「存在X」呼ばわりし、さらに現代日本では神を信じる気にはなれないと言い返す。すると自称神は、苦労の多い世界に生まれ変わらせ、嫌でも神への信仰を持たせてやると言い、男を20世紀初頭の欧州風の世界に転生させる。男はターニャという少女として生まれ変わるが、前世からの記憶と生来の魔力、そしてすさまじい上昇志向により、軍隊でたちまちのうちに出世していく……


 「異世界転生テーマ」も「欧州大戦をモデルにした架空世界戦争物」も全く興味が無い、というより反発を覚える方だったので、開始前は全く期待していなかったのですが、見てみたら予想外に面白かった。

 どうせ『トラックにはねられて死んだのに、何故か異世界に転生していて、しかも超スゴイ魔力を持った美少女になっていたので、あっという間に軍隊でエリートとして出世して、人生が楽勝過ぎてウハウハ過ぎる件』みたいなしょうもない話だと思っていたら、「第二の人生でもエリートコースを上り詰めようとしているのに、なぜか毎回トラブルが起きて(;´д`)トホホ~になる話」だったとは。

 軍隊でさっさと出世して後方で楽をしたいと思っているのに、マッドサイエンティストの実験台にされたり、戦争を効率よく進めるための精鋭部隊(ただし損害率は物凄そう)のアイデアを開陳したら自分がまさにその部隊の指揮官を押し付けられたリ、とかいう、ターニャの苦労話がなかなかに面白かったです。

 でもまあ、後半になると、ターニャ個人の話から離れて、やっぱり「欧州風仮想世界の仮想戦記」になっちゃって、ターニャはコマの一つになってしまったので、ちょっと面白みも薄れた感もありましたが……


 しかし、開始前に予想していたよりははるかに面白かったです。まずまず満足でした。


統一暦1923年6月。金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で上空からの観測任務にあたっていた。ターニャは帝国の士官学校で航空魔導師としての研修を終えたばかり。危険も何もないただの観測任務は何事もなく無事に終わるはずだった。


しかし協商連合の越境侵犯をきっかけに帝国と協商連合は戦争状態に突入し、事態は一変する。協商連合による奇襲が発生し、ターニャは敵の魔導師中隊と単独で交戦しなければならない事態に陥ってしまう。多勢に無勢で味方が到着するまで持ちこたえることなどできるわけもなく、しかし逃げようものなら敵前逃亡で死罪は免れないという絶望的な状況。何としても生き延び、上層部に対して最善を尽くしたとアピールするため、ターニャはとある作戦に打って出るのだが……。



スタッフ情報
【原作】カルロ・ゼン幼女戦記」(KADOKAWA/エンターブレイン刊)
【キャラクター原案】篠月しのぶ
【監督】上村泰
【副監督】春藤佳奈
【キャラクターデザイン・総作画監督】細越裕治
【シリーズ構成・脚本】猪原健太
【サブキャラクターデザイン】谷口宏美、牧孝雄、髙田晴仁
【服飾デザイン】谷口宏美
【魔導具デザイン】江畑諒真
【プロップデザイン】森山洋
【銃器デザイン】秋篠Denforword日和、大津直
【キーアニメーター】石橋翔祐、栗田新一、堀内博之
【エフェクトディレクター】橋本敬史
【軍事考証】大藤玲一郎
美術監督】平栁悟
色彩設計】中村千穂
【撮影監督】頓所信二
【3DCGIディレクター】高橋将人
【編集】神宮司由美
【音響監督】岩浪美和
【音楽】片山修志


音楽
【OP】MYTH&ROID「JINGO JUNGLE
【ED】ターニャ・デグレチャフ(CV:悠木碧)「Los! Los! Los!」


キャスト
ターニャ・デグレチャフ悠木碧
ヴィーシャ:早見沙織
レルゲン:三木眞一郎
ゼートゥーア:大塚芳忠
ルーデルドルフ:玄田哲章

幼女戦記 2 Plus Ultra<幼女戦記>

感想:アニメ「幼女戦記」第11話「抵抗者」


幼女戦記 (1) Deus lo vult

TVアニメ「幼女戦記」公式サイト http://youjo-senki.jp/
放送 AT-XAT-Xが最速放送)。全12話+総集編1話。

【※以下ネタバレ】
 

第11話 『第拾壱話 抵抗者』 (2017年3月24日(金)放送)(最速放送)

 

あらすじ

 ターニャたち魔導大隊は、アンソン大佐率いる王国の魔導部隊の襲撃を受け大苦戦するものの、ターニャはアンソン大佐を仕留め、なんとか危機を脱した。一方、帝国軍はライン戦線で共和国軍を包囲殲滅後、共和国軍首都パリースィィ占領を達成する。

 帝国では、軍も市民ももう戦争は終わりという祝賀ムードに包まれていたが、共和国軍の一部はブレスト軍港から脱出の準備を進めていた。ターニャは共和国軍が南方大陸に落ちのびる可能性を予見し、上層部にさらなる攻撃を進言するが却下され歯噛みする。

脚本:猪原健太 絵コンテ:立川譲 演出:立川譲 作画監督:牧孝雄


感想

 第一次大戦と第二次大戦の展開が入り混じってきました……、転生物つーより昔大流行した仮想戦記物みたいになってきましたな。

 Aパート。敵の攻撃を受けてターニャの部下たちがどんどん死んでいき……、と悲惨ムードを醸し出していたのに、実は全員墜落しただけで生きてました、とかインチキだろう。


幼女戦記 2 Plus Ultra<幼女戦記>

感想:アニメ「クラシカロイド」第25話(最終回)「宇宙(そら)からのアンコール」

クラシカロイド クリアファイル

アニメ「クラシカロイド」HP http://www.classicaloid.net/
放送 NHK Eテレ。土曜日17:30~18:00。全25話。

【※以下ネタバレ】
 

第25話(最終回) 『♪25 宇宙(そら)からのアンコール』 (2017年4月1日(土)放送)

 

あらすじ

 ハママツをはじめとして、世界各地の上空に巨大UFOが出現した。バッハは、かねてから自分の音楽が宇宙の誰かに聞かれていることを感じていたと言い、その相手がクラシカロイドの音楽を求めてついに地球にやってきたのだと説明する。そして応急修理したオクトヴァを音羽館の庭に運び込み、宇宙人たちを満足させるためには、クラシカロイド八人がオクトヴァでムジークを奏でる必要があると言う。

 ところが、バッハの熱い説得にもかかわらず、他の七人は反発したり興味を示さなかったりで、誰もオクトヴァを使おうとしない。その隙に奏助はUFOに乗り込み、自慢の曲「ぼくは奏助」を演奏するが、そのあまりのひどさに宇宙人は明らかに激怒してしまう。その怒りの影響で音羽館は崩壊の危機に陥り、歌苗はクラシカロイドたちに宇宙人を止めるように頼むと、さっきとはうって変わって七人はそれぞれ了承する。

 そしてクラシカロイドたち八人がオクトヴァでムジークを奏でた結果、宇宙人たちは大満足する。しかし応急修理したオクトヴァがついに壊れてしまい、演奏が途中で途切れたため、不満を示した巨大UFOがハママツ上空に集結し、大破壊を開始した。奏助はその様を、観客がアンコールして演奏の続きを求めているのだと説明するが、アンコールに応えようにも、もうオクトヴァは使用できない。

 ベートーヴェンモーツァルトはムジークで歌苗と演助を一種のスピーカー代わりにして、二人をUFOに突入させ、クラシカロイド八人のムジークを宇宙人の観客たちに聞かせる。そしてムジークに大満足した宇宙人たちは、壊したものをきちんと元に戻したあと、地球を立ち去って行った。かくして人類の危機は回避された。

 UFO騒ぎの後。響吾は相変わらず放浪生活をを続け、バッハはプロデューサー業に復帰し、チャイコとバダは三弦をマネージャーにクラスキークラスキーとしての活動を続けていた。他の五人のクラシカロイドたちは、世界に興味を持ち、それぞれ音羽館を離れて旅立った。歌苗が同居人が居なくなって寂しいなぁとか独白していると、次の瞬間あっという間に五人が帰ってきて、以前のように大騒ぎを始め、最終的にまた歌苗に怒鳴られるというオチで〆。第一期完結。


脚本:こぐれ京/絵コンテ:松下周平、河村智之/演出:越田知明/演出補:平沼加名/総作画監督:橋本誠一/作画監督奥田淳、前田清明、小暮昌広、山本美佳、江森真理子、稲熊一晃/作監補:藤井真澄


感想

 前回で主役コンビがバッハの野望(?)を粉砕したので、今回は宇宙人を出してふざけてみたおまけ回かと思っていたら、今回こそが真のラストだったという凄い回でした。宇宙人の要望に応えてクラシカロイド八人が力を合わせるというクライマックスは、戦闘シーン(風の描写)とか、UFO内でのアンコール演奏とか、もう徹底的に盛り上がって大満足でしたよ。

 それにしても最後に告知された、10月からの第二期放送のお知らせには心底仰天したなぁ。嬉しい話ですけど、こんなパワフルな内容のアニメの続きって作れるのかしら?


総括

 評価は○(まずまず面白かった)。

 クラシックでお馴染みの大音楽家たちが現代に蘇って大騒ぎに!! というシチュエーションのコメディアニメ。最初はノリがつかめませんでしたが、内容になじんでくると、とても楽しいアニメでした。


 女子高生・音羽歌苗は、元々は資産家の家柄でしたが、いい加減な父が財産を使い果たした挙句出奔してしまい、今は厳しい生活。祖母との想い出の残る屋敷「音羽館」をシェアハウスにして、なんとかお金を稼ごうとしていますが、勝手に住みついている二人組、ベトことベートーヴェンとモツことモーツァルトは、騒ぎを起こすばかりで家賃を入れてくれません。さらに二人につられる様に、さらにリスト、ショパンシューベルトといった人たちまでが現れて……


 序盤はムジークの描写が幻想的過ぎすぎるし(車がロボットに変形したりとか)、ベートーヴェンはギョーザーギョーザーうるさいし、と、このアニメは一体何を目指しているのか理解できずおっかなびっくり気味だったのですが、第6話くらいで、クラシカロイドのなんたるかとかが解ってきたあたりからようやく面白さが伝わってきました。

 まあ、モーツァルトが野生化する話とか、シューベルトがますになっちゃう話とか、微妙な回もありはしましたが、その反対に、かなえのアイドルデビュー話とか、ベトとモツがバイトを色々試した挙句ヤ●ザになる話とか、学園祭話とか、ベートーヴェンのコーヒーマニア話とか、爆笑回も多々あり、ひっくるめれば質の高いお笑いアニメだったと評価しています。

 クライマックスはバッハの世界改変計画をベトモツコンビが粉砕するアクション話で締めるのかと思いきや、さらにその後にもう一段宇宙人襲来話で盛り上げるなど、全体の構成も巧みでした。

 ということで、パワフルに半年間を駆け抜けたアニメでラストもきっちり締めたので、評価はかなり高いアニメとなりました。放送終了後、半年後の第二期放送が告知されて仰天しましたが、この大成功した第一期を超えられるのかどうか、期待と不安が半分ずつですねぇ。でも楽しみに待ちたいところです。

※他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com

音楽で町おこしをする地方都市に住む高校生・歌苗(かなえ)と奏助(そうすけ)の前にベートーヴェンモーツァルトがあらわれた! “クラシカロイド”を名乗る、このあやしいふたりが奏でる音楽“ムジーク”には奇妙な力が…。星が降ったり、巨大ロボがあらわれたりと、毎日大騒ぎ! バッハ、ショパンシューベルトと次々あらわれるクラシカロイド。彼らの力に秘められた大いなる謎とは?クラシカロイドは人類の敵か味方かそれとも…?!



制作会社
サンライズ


スタッフ情報
【キャラクター原案】土林誠
【監督】藤田陽一
【キャラクターデザイン】橋本誠一
【シリーズ構成】榊一郎土屋理敬
【脚本】松原秀、こぐれ京、きだつよし、浅川美也
【音楽】浜渦正志
【ムジークプロデューサー】布袋寅泰tofubeatsつんく♂浅倉大介



キャスト
ベートーヴェン 杉田智和
モーツァルト 梶裕貴
歌苗 小松未可子
奏助 島﨑信長
ショパン 鳥海浩輔
リスト 能登麻美子
シューベルト 前野智昭
チャイコフスキー 遠藤綾
バダジェフスカ M・A・O
バッハ 楠大典
パッド君 石田彰

 
クラシカロイド MUSIK Collection Vol.1