感想:海外ドラマ「X-ファイル シーズン9」第2話「リターン・トゥ・ウォーター Part2」

X-ファイル シーズン9 (SEASONSコンパクト・ボックス) [DVD]

■ディーライフ/Dlife X-ファイル シーズン9 http://dlife.disney.co.jp/program/drama/xfile_s9.html
放送 Dlife。全20話。

【※以下ネタバレ】
 
※シーズン9の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら→「X-ファイル シーズン9」あらすじ・感想まとめ
  

第2話 リターン・トゥ・ウォーター Part2 NOTHING IMPORTANT HAPPENED TODAY II

 

あらすじ

 お題は「政府の陰謀」。


 第1話「リターン・トゥ・ウォーター Part1」の続編。

 ドゲットは謎の女に殺されかけるが、目覚めると自宅でその女に介抱されていた。女は、自分の事をシャノン・マクマホンという元軍人で、軍によって作られたバイオ戦士だと説明する。シャノンはノエル・ローラーと同時に作られた最初期の試作品で、不死身で睡眠を必要とせず水中でも呼吸できるのだと言う。シャノンはドゲットをフォーマーたちから逃がすために水中に引きずり込んだのだと弁解し、陰謀を阻止するための協力を依頼してくる。

 シャノンの説明では、政府は水道に消毒剤クロラミンに偽装した別の薬剤を混入して国民に飲ませる計画を進めており、その薬は女性を妊娠しやすくし、同時に胎児に突然変異を引きおこす効果が有った。政府はこの薬で無敵兵士を大量生産するつもりであり、環境庁や水道局が陰謀に加担している。シャノンが環境庁の役人ウォーマスや水道局の人間を殺したのは陰謀の阻止のためだった。

 シャノンは自分がバイオ戦士である証拠として、スカリーたちに首の後ろの付け根のこぶを見せるが、スカリーはシャノンはただの人間に過ぎず、陰謀話も全く信用できないと切り捨てる。

 ドゲットは、ついにFBIから停職処分を受ける。スキナーは、レイエスにドゲットから距離を置くように忠告するが、レイエスは拒否する。やがてレイエスの調査で、シャノンは軍人ではなく司法省の役人で、彼女に殺された二人は、司法省に何かの情報を通報した結果殺されてしまったと判明する。

 同じころ、ボルチモアに、船内で秘密研究を行っている船が到着した。その船の艦長が殺された役人ウォーマスを経由してFBIに連絡したがっていたことが解り、ドゲットたちは艦長に会うため港に向かう。ところが港でノエル・ローラーに襲撃され、さらにそこに現れたシャノンはノエルと戦い、二人は相打ちになって海中に消えた。船は無人だったが、船内では操作した卵子を受胎させる研究の形跡があった。しかし詳しい事を調査する前に船は爆破されてしまう。

 後日。ドゲットはカーシュに面会し、結局事件でなにもつかめかったことを報告する。カーシュはドゲットに、X-ファイル課にウォーマーの死亡記事を届けたこと、自分は何者かに脅されていること、モルダーもその相手に狙われていたため逃げるように忠告したこと、などを語る。ドゲットは半信半疑だったが、何故か停職は免れる。


監督 トニー・ワームビー
脚本 クリス・カーター & フランク・スポトニッツ


感想

 評価は◎。

 シーズン8の終盤から続いてきた、スカリーの息子に関する連作エピソードの一旦の締めくくり話。恐ろしく力が入っており、見どころ満載の充実した回だった。


 今回のエピソードで面食らってしまうのは、宇宙人「代替人間」について全く触れられないことで、その代わりとして、アメリカ軍が50年の研究の末に完成させたという「バイオ戦士/無敵兵士」に関連する陰謀が展開された。この無敵兵士については、シーズン8の最終回「誕生 Part2」において、ノエル・ローラーがドゲットにとうとうと説明していたが、その際は宇宙人の侵略という事実を隠ぺいするため、ノエルが作った出まかせだとばかり思っており、真剣に聞いていなかった。

 ところが、今回には自分も無敵兵士だと名乗るシャノンが現れたり、船内の研究施設で人間の卵子を操作する研究が行われていたり、と、無敵兵士の実在を裏付けるような展開となり、頭が混乱してきた。もしかすると、シーズン9では、宇宙人「代替人間」の話は無かったことにして、『彼らは本当に政府が人工的に開発した無敵兵士たちだった』という真相にしてくるのではないかと思えてきた。

 そういった要素も含めて、今回の展開は謎だらけで、「シャノンは結局何者なのか」「無敵兵士計画は存在するのか、それとも出まかせか」「何故シャノンとノエルは無敵兵士同士で戦ったのか」「船の研究は何だったのか」「カーシュは敵なのか、それとも実は味方なのか」等々が答えのないまま残されてしまった。ここまで謎を振りまかれると、もうこのシーズンでX-ファイルは(一旦)終了することを知っている身としては、最終回までに謎に答えが出るのかと不安で不安で仕方がない。

 それにしても、X-ファイルではお馴染みの「国民を実験材料にした政府の陰謀」というテーマにも関わらず、もうモルダーも、敵役のスモーキングマンも出てこない、という事実に、「X-ファイルという番組は昔とすっかり変わってしまったのだなぁ」と感慨深かった。確かにスカリーもスキナーもいることはいるし、ドゲットもレイエスも頑張ってはいるが、やはりキーパーソンのモルダーやスモーキングマンが欠けたX-ファイルには「画竜点睛を欠く」という言葉が頭にちらついて仕方なかった。

 X-ファイルという番組は、あまりグロ要素は見たことがなかったが、今回は趣向を変えたのか、首を切り落とされた艦長の胴体側の切り口をもろに見せたり、シャノンが背後からノエルにどてっばらを突き破られるシーンを見せたり、と、流血要素が多かった。こんなにナチュラルに血を見せて、テレビの放送コードには引っかからないのかとちょっと不思議だった。

 クライマックスで船が爆破されるシーンは、どう見ても本物の船に本当に火をつけている。さすがに本当に爆沈はさせてはいないものの、確実に船体に本物の火が付いており、アメリカのドラマは予算があるなぁと妙に感心させられた。


 今回ちょっと笑ってしまったのが、キャラクター設定の変更で、ガチガチの現実主義者だったドゲットが今ではすっかり政府の陰謀だの無敵兵士だのを信じる陰謀論/オカルトビリーバーになり果て、逆にシーズン8であれほどドゲットに熱くX-ファイル的事件について語っていたスカリーやスキナーが、すっきり醒めて元通りの性格に戻ってしまっているのに苦笑させられた。

 ドゲットからすれば、一シーズンかけて周囲からX-ファイル事件を信じるように洗脳されたと思ったら、このシーズンは当事者のモルダーやスカリーやスキナーが全員自分から距離を置こうとしてきて、騙されたという気持ちではなかろうか。レイエスには、FBI局内ですっかり浮いてしまったドゲットに親身に付きあってあげてほしいと願わずにはいられない。

一言メモ

 前回と今回のサブタイトルの原題「NOTHING IMPORTANT HAPPENED TODAY」とは、劇中でカーシュが語ったジョージ3世の言葉「本日は何事もなし」のこと。また、番組のオープニングでも、いつもは「THE TRUTH IS OUT THERE」(真実はそこにある)と表示されるところが、今回は「NOTHING~」に置き換えられている。

シーズン9の他のエピソードのあらすじ・感想はこちら

「X-ファイル シーズン9」あらすじ・感想まとめ
 

感想:WEBコミック「キン肉マン」第204話「硬度10♯の行く末!!の巻」


キン肉マン 58 (ジャンプコミックス)

週刊プレイボーイ http://wpb.shueisha.co.jp/comic_novel/

【※以下ネタバレ】
 

第204話 硬度10♯(シャープ)の行く末!!の巻 (2017年4月10日(月)更新)

 

あらすじ

悪魔将軍vsストロング・ザ・武道(ブドー)の闘いも最終局面。ザ・マンに対してのみ発動する、正義超人の友情パワーにも似た無尽蔵に湧きあがる力を手に入れた悪魔将軍。ついに追い求めていた、ダイヤモンドパワーの先、硬度10♯(シャープ)「ロンズデーライトパワー」にたどり着く! 果たして超人閻魔(えんま)を超えることができるのか!? 最後の審判が下される---!!

 「悪魔将軍/ゴールドマン VS ストロング・ザ・武道/超人閻魔」戦。

 武道は再度悪魔将軍に必殺技「完璧・零式奥義 千兵殲滅落とし」を仕掛けるが、悪魔将軍のロンズデーライトパワーの前には通用せず、逆に自分の足の方が砕けてしまう。ダメージで倒れ伏した武道を、悪魔将軍は空中に放り投げ、地獄の断頭台の態勢に入る。


感想

 はぁぁぁ、遂に終わりが来てしまったか……、


攻防

武道:高速スピアー(タックル)

悪魔将軍:跳び箱を飛び越える風にかわす→右足でハイキック

武道:悪魔将軍の右足をつかんでコーナーに投げ飛ばす

悪魔将軍:ロープの反動で舞い戻りロンズデーライトクローズライン

武道:両腕でブロック→悪魔将軍を抱えてジャンプ→完璧・零式奥義 千兵殲滅落とし

悪魔将軍:スピンダブルアーム→地獄の断頭台の態勢


[参考]完璧超人始祖の一覧

番号称号名前ダンベル生死
00完璧・零式(パーフェクト・ゼロ)ザ・マン/超人閻魔無し  
01完璧・壱式(パーフェクト・ファースト)ゴールドマン/悪魔将軍天のダンベル  
02完璧・弐式(パーフェクト・セカンド)シルバーマン地のダンベル 
03完璧・参式(パーフェクト・サード)ミラージュマン氷のダンベル死亡
04完璧・肆式(パーフェクト・フォース)アビスマン焔のダンベル死亡
05完璧・伍式(パーフェクト・フィフス)ペインマン風のダンベル死亡
06完璧・陸式(パーフェクト・シックス)ジャスティスマン光のダンベル  
07完璧・漆式(パーフェクト・セブンス)ガンマン土のダンベル死亡
08完璧・捌式(パーフェクト・エイス)シングマン星のダンベル死亡
09完璧・玖式(パーフェクト・ナインス)カラスマン闇のダンベル死亡
10完璧・拾式(パーフェクト・テンス)サイコマン雷のダンベル消滅
 

他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com


CCP マスキュラー コレクション EX 悪魔将軍 地獄のメリーゴーランド元祖原作カラーアドベントVer.
S.H.Figuarts ビッグ・ザ・武道

感想:アニメ(新番組)「ツインエンジェルBREAK」第1話「十五歳の船出」

【Amazon.co.jp限定】ツインエンジェル BREAK Blu-ray BOX (購入特典:[アニメ描き下ろしB2布ポスター」付)

TVアニメ「ツインエンジェルBREAK」公式サイト http://twinangel-break.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

天真爛漫で正義の味方に憧れる天月めぐると、厳格な如月家に育ちクールな如月すみれ。中学3年生のふたりは、「みるくちゃん」と名乗る謎のハリネズミからの命令でツインエンジェルとして悪と戦うことに!
いつも明るくてちょっと強引なめぐると、人付き合いが苦手なすみれは、すれ違いながらも、共に行動するうちに、少しずつ打ち解けていく。

 

第1話 十五歳の船出

 

あらすじ

 太平洋の孤島・チイチ島に暮らしていた「天月めぐる」は、姉妹校交流のため、東京の聖チェリーヌ学院に編入する。めぐるはたちまちクラスメートと打ち解けるが、クラスで孤高の存在「如月すみれ」とはさっぱり仲良くなれない。めぐるは、その昔海でおぼれていた人を助けた謎の二人組(※先代のツインエンジェル)を見て以来、正義の味方にあこがれていたが、すみれからはそんなことを軽々しく口にするなとたしなめられる。

 ある日、学校に無名の芸能人「ジョン・ガラブシ」(子安武人)が現れ、三味線を弾くと、何故か観客が無気力状態に陥ってしまう。不審に思うめぐるの前に、言葉を話すハリネズミ「みるくちゃん」が現れる。みるくちゃんはガラブシがみなから生気を吸い取っているので倒せと言い、みるくちゃんの指示でめぐるは「ツインエンジェル」の「エンジェルローズ」に変身する。しかしガラブシに苦戦していると、もう一人のツインエンジェル「エンジェルサファイア」が現れ、一人でガラブシを倒した。

 実はエンジェルサファイアの正体はすみれだったが、すみれはめぐるとなれ合う気は無いし、そもそも一度敗れたガラブシを再戦で倒したので、もうツインエンジェルに変身する気も無い、と冷たい態度だった。


脚本 : 伊藤美智子 絵コンテ : 岩崎良明 演出 : ボブ岩崎良明 作画監督 : 高橋みか


感想

 2011年に放送した「快盗天使ツインエンジェル ~キュンキュン☆ときめきパラダイス!!~」の続編的作品。「怪盗天使」が結構面白かったので、新作も期待していたのですが……、こいつぁあかんわ。


 「怪盗天使」は、世界観説明一切なしで正義の味方をしていて、アホっぽい新谷良子声の泥棒とバトルするとか、タキシード仮面みたいなのが助けに来るとか、ハチャメチャというか豪快な世界観が面白かったのですが、新作は真面目に話を展開しようとしているので「ふつう」のアニメになってしまい、面白みが薄い…… というか、ヘンさを無くして真面目に複数変身少女モノをやったら、もう「プリキュアの真似」にしか見えませんよ……、前作の精神はどこに置いてきてしまったんだ。

 すっかり売れっ子になったM・A・Oがこの作品でも主役ですが、何故か「はやみん」こと早見沙織に空耳してしまい仕方なかった……、何故だろう。

 めぐるの変身したあとの姿がナイチチがめっさ強調されていて痛々しい……、もっとひらひらした服にしてあげろよ、と痛烈に思ったっす。

 割と期待していただけに、この出来は残念無念すぎるな……

制作会社
J.C.STAFF


スタッフ情報
監督 岩崎良明
シリーズ構成 伊藤美智子
脚本 伊藤美智子 白根秀樹
キャラクターデザイン 高橋みか
総作画監督 高橋みか 徳田夢之介
美術監督 内田勉 春日美波
色彩設定 舩橋美香
撮影監督 高橋昭裕
編集 後藤正浩(Real-t)
音響監督 明田川仁
音響制作 田中理恵マジックカプセル
音楽 吟 (BUSTED ROSE)
音楽制作担当 株式会社ウェーブマスタ―


音楽
【OP】天月めぐる(CV:M・A・O)&如月すみれ(CV:茅野愛衣)「ラブってジュエリー♪えんじぇる☆ブレイク!!」
【ED】みるくちゃん(CV:釘宮理恵)「ぶれいくるみるくらぶ!」


キャスト
天月めぐる/エンジェルローズ M・A・O
如月すみれ/エンジェルサファイア 茅野愛衣
みるくちゃん 釘宮理恵
ヴェイル 諏訪彩花
ヌイ 藤井ゆきよ
メアリ 伊藤静

感想:アニメ(新番組)「エロマンガ先生」第1話「妹と開かずの間」

『エロマンガ先生』クリアファイル

エロマンガ先生 | アニメ公式サイト http://eromanga-sensei.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

高校生兼ラノベ作家の和泉正宗には、引きこもりの妹がいる。


和泉紗霧。


一年前に妹になった彼女は、全く部屋から出てこない。


そんなある日、衝撃の事実が正宗を襲う。
彼の小説のイラストを描いてくれている
イラストレーター『エロマンガ先生』、
その正体が、なんと妹の紗霧だったのだ!


一つ屋根の下でずっと引きこもっている可愛い妹が、
いかがわしいPNで、えっちなイラストを描いていたなんて!?
俺の妹がこんなに可愛いわけがない』をしのぐ
魅力的なキャラクターが多数登場!


ライトノベル作家の兄と、イラストレーターの妹が織り成す、
業界ドタバタコメディ!

 

第1話 妹と開かずの間 (2017年4月8日(土)深夜放送)

 

あらすじ

 高校生・和泉正宗は、三年前の中学生のころから「和泉マサムネ」というペンネームで、プロのライトノベル作家として収入を得ていた。政宗は義理の妹・紗霧と二人暮らしだが、紗霧は一年前から部屋に引きこもってまるで顔を見せなかった。

 政宗が今まで書いてきた小説のシリーズは「エロマンガ先生」というイラストレーターが絵を描いていたが、「エロマンガ先生」はネットでしか連絡が取れず、政宗も担当編集すらも正体を知らないという謎の人物だった。ある日、政宗は「エロマンガ先生」が動画配信をしていると知り視聴するが、「エロマンガ先生」の部屋の中に、自分が紗霧に差し入れた食器が映っているのを見て驚愕する。

 「エロマンガ先生」は配信を終えた後、カメラを切り忘れて着替えをしているところが中継に流れ始める。政宗は慌てて紗霧の部屋の前でその事を叫び、結局「エロマンガ先生」=紗霧であることが確定する。政宗は自分が小説家「和泉マサムネ」であることを教え。兄妹は初めて小説家とイラストレーターが同じ家に住んでいたことを知る。

 政宗は・紗霧の部屋に入り、一年ぶりに直で話し合うが、紗霧は一緒に暮らしていても家族ではない、とそっけない態度に終始する。


感想

 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作者と絵師による新作のアニメ。電撃大王で連載しているコミック版を熟読しているので、おおよその展開は知っていたのですが……

 うーん、初回はちょっとかったるかったな、と。

 エロマンガ先生の配信ミスをきっかけに、互いの正体を知り合うところまではそこそこ面白いのですが、終盤政宗が紗霧の部屋に入っていろいろ話し合うシーンは、もたついた感が有り、やや退屈でした。いきなり見捨てるほどではないにしろ、やや予想を裏切った立ち上がりであることは否めず。二回目以降で巻き返してくれることに期待しましょうか。


制作会社
A-1 Pictures


スタッフ情報
【原作】伏見つかさエロマンガ先生」(電撃文庫刊)
【原作イラスト】かんざきひろ
【監督】竹下良平
【シリーズ構成】髙橋龍
【キャラクターデザイン】織田広之


音楽
【OP】ClariS「ヒトリゴト」


キャスト
和泉紗霧 : 藤田茜
和泉正宗 : 松岡禎丞
山田エルフ : 高橋未奈美
千寿ムラマサ : 大西沙織
神野めぐみ : 木戸衣吹
高砂智恵 : 石川由依
神楽坂あやめ : 小松未可子
獅童国光 : 島﨑信長

ヒトリゴト(期間生産限定盤)
エロマンガ先生 和泉紗霧 A クリアポスター
エロマンガ先生 和泉紗霧 B クリアポスター
『エロマンガ先生』クリアファイル[2]

感想:アニメ「タイガーマスクW」第22話「ふくわらマスクの野望!」

テレビ朝日系アニメ「タイガーマスクW」オリジナルサウンドトラック

テレビアニメ「タイガーマスクW」公式サイト http://www.toei-anim.co.jp/tv/tigermask_w/

【※以下ネタバレ】
 

第22話 ふくわらマスクの野望!

 

あらすじ

 ふくわらマスクは、地元の商店街の寂れぶりに心を痛め、商工会長に対し、町を活気づけるため、地元でプロレスの興行を行うことを提案する。そして早速宣伝ポスターを作るが、参戦予定と銘打った、タイガーマスク、スプリング・タイガー、永田たちには誰一人まだ連絡をしていなかった。

 春奈はふくわらマスクに、勝手にタイガーの名前を出したことに文句をつけるが、ふくわらからスプリング・タイガーの正体が春奈だと気が付いていると言われてしまい、周囲にそのことを隠している春奈は強いことが言えなくなる。さらに、当日の観客投票で一位になったレスラーには賞金1000万円が出ると聞き、手のひらを返してタイガー共々興行参戦を了承する。

 興行当日。ふくわらはリングと選手をインディ団体のはまなこプロレスから借りる予定だったが、リングとレスラーを運んでいるトラックが渋滞に巻き込まれ、とても間に合わないと判明する。大慌てのふくわらに対し、永田は新日のリングを貸し出すことにする。すると、何故かリングを運んでいたトラックに内藤とイービルが同乗しており、メインに出すなら参戦してやると言ってくるが、ふくわらマスクは願っても無いと喜ぶ。

 こうしてなんとか興行が始まり、スプリング・タイガー、ミント&ミルク、永田&若松龍などが参戦した興行は盛り上がる。メインイベントは、ふくわらマスク・タイガーマスク組対内藤・イービル組。場外カウント無しの特別試合は、会場の外の屋台まで巻き込む大乱戦となるが、最終的にふくわらがイービルを丸め込み快勝した。

 最後、一千万円の行方は、投票の結果ふくわらマスクが獲得することになったが、投票用紙の筆跡がどうみても一人分しかなく、春奈はふくわらが最初から仕組んでいたに違いないとぼやくのだった。


脚本:玉井★豪  演出(絵コンテ):角銅博之/後藤康徳  作画監督小林一三/羽山淳一  美術:西山正紀/木賊美香


感想

 前回黄色タイガーと黒タイガーが乱闘を演じて、これから話がメインストリームに戻るのか、と思いきや、また番外編です……、しかし、これがそこそこ面白かったので始末が悪い(笑)

 参戦の契約もしていないのに、勝手にポスターに名前を出してしまうとか、プロレス業界ありがちネタで、初代UWFの興行でアンドレやハンセンやホーガンの写真が載っていたのに、当日は「全員いません」とかいうオチになった話を思い出しますなぁ(笑)

 内藤とかイービルは、ヒールのはずなのに、ギャラの安い自主興行に自分から参戦を申し出てくれるとか、実に良い人たちじゃん(笑) オチは、ふくわらが試合もギャラも適当に丸め込んでしまうとか、らしかったですな。それにしても春奈ちゃん、普段マネージャー業しかしていないのに、何故そんなにプロレスが上手いのか。


300ピース ジグソーパズル タイガーマスクW 二頭の虎(26x38cm)

感想:アニメ(新番組)「サクラダリセット」第1話「MEMORY in CHILDREN 1/3」


サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY<サクラダリセット> (角川スニーカー文庫)

アニメ「サクラダリセット」公式サイト http://wwwsp.sagrada-anime.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】
 

あの日を取り戻すために、僕らは何度でも「リセット」する。


住人の半数が特別な能力を持つ街、咲良田(さくらだ)。
能力者の監視を行う「管理局」の下、住人は平和に暮らしていた。
「目の前の人の涙を消したい」、「誰かに声を届けたい」。
そんな優しい細やかな“願い”とともに、この街の能力は生まれていった。


過去に体験したすべての記憶を思い出すことができる「記憶保持」の能力を持つ浅井ケイと、〝世界を最大3日分巻き戻す能力〟「リセット」を持った春埼美空。
彼女自身も、「リセット」の影響を受け、記憶を失ってしまうが、どんなことも決して忘れることのないケイと力を合わせることで、二人は過去をやり直し、現在(いま)を変えることができる-。


しかし、その二人にもやり直せない“過去”があった。
それは、二年前に同級生の相麻菫を「リセット」の影響で失ってしまったこと。


二人は「奉仕クラブ」という部活に所属し、生徒たちの様々な依頼をこなす日々を送りながら、相麻菫を生き返らせる方法を探っていた。
そんな彼らのもとにある依頼が舞い込む-「死んだ猫を生き返らせてほしい」。
過去に起こった“悲しみ”を消すために、少年と少女は時を駆け巡り、世界を変えていく-

 

第1話 MEMORY in CHILDREN 1/3

 

あらすじ

 「咲良田市」は、住民の半数が様々な超常の能力を持っているという特殊な町である。能力者がこの町に集まる理由は、咲良田市を離れると自分が能力者であることを忘れてしまい、力を使う事ができなくなるからだった。

 「浅井ケイ」の能力は過去の記憶を完全に持ち続ける力。ある日、ケイはクラス委員の「相麻菫」によって、「春埼美空」という生徒と引き合わされる。美空の能力「リセット」は、世界を最大72時間前に戻す力で、美空が「セーブ」した任意の時点の状態に世界全体を戻してしまう。ただし美空自身の記憶も元通りになってしまうので、彼女自身もリセットをかけたことを覚えていられない。

 ケイはリセットの能力が自分の記憶には及ばない、つまりリセットが実施されたことを覚えていられる唯一の人間だった。菫は思わせぶりに美空とケイでコンビを組ませたがる。

 やがて、ケイは、美空が知り合った7歳の少女「クラカワマリ」は、実は死産でここにいるはずが無いと言い出す。続く。


脚本:高山カツヒコ コンテ:川面真也 演出:川面真也 作監:前田義宏


感想

 うーん(苦笑い)。

 超能力者がいっぱいいる町という時点で設定に苦笑するしかないのですが(超能力者がそんなに公然といたら政府に収容所に放り込まれて実験動物にされているだろう)、さらに主要キャラクター三人が全員中学生らしさの無い老人みたいな内容の事ばかりしゃべっているし、あまつさえ世界(というよりこの世・全宇宙全てを)過去に戻せる超能力とか言い出すし、もう、ねぇ……

 最近久しく見ていなかったタイプの世界観だなぁ。昔は18禁ゲームとかでこういう設定・雰囲気のものが結構あったような気もしますが、2017年にこれは新鮮です。

 一回目でもうついていけない感が強いので、二回目もこんなノリだったら、もう付き合う必要はない気がします。声優は石川界人花澤香菜悠木碧、と豪華なんですけどねぇ……


制作会社
david production


スタッフ情報
【原作】河野裕サクラダリセット」シリーズ(角川文庫、角川スニーカ文庫刊)
【原作イラスト】椎名優
【監督】川面真也
【シリーズ構成・脚本】高山カツヒコ
【キャラクターデザイン】下谷智之
【プロップデザイン】高瀬さやか
【美術設定】谷内優穂
色彩設計】水野愛子
【3Dディレクター】池沼勇人
美術監督】海野有希
【撮影監督】石黒晴嗣
【編集】長谷川舞
【音楽】Rayons
【音響監督】亀山俊樹
【録音調整】内田誠
【音響効果】小山恭正



音楽
【OP】牧野由依「Reset」


キャスト
浅井ケイ:石川界人
春埼美空:花澤香菜
相麻菫:悠木碧
中野智樹江口拓也
皆実未来:山田悠希
村瀬陽香:牧野由依
野々尾盛夏:三澤紗千香

サクラダリセット 上 (角川つばさ文庫)

感想:アニメ(新番組)「世界の闇図鑑」第1話「誘惑の黒い影」

宇宙怪物図鑑 復刻版 (ジャガーバックス)

テレビ東京あにてれ 世界の闇図鑑 http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/yamizukan/
放送 AT-X。5分ショートアニメ。

【※以下ネタバレ】
 

UFO、UMA、呪い、古代文明、超能力、心霊体験、怪事件、異次元世界、都市伝説、
嘘か真か、私達が生きる世界はありとあらゆる闇と隣り合わせ。
そんな世界を紙芝居風アニメーションで表現します。
昭和40~50年代、漫画誌の巻頭カラーページに掲載されていたオカルト特集や小学校の図書室で読み耽った怪奇本のように
おどろおどろしくも懐かしい昭和レトロな雰囲気が漂う劇画タッチの作画で描き、まるで図鑑のページを1枚1枚めくるかのような…オムニバスショートアニメ番組です。

 

第1話 誘惑の黒い影

 

あらすじ

毎夜、夫に黙って外出していく妻。「今夜こそ行き先を暴いてやる!」。意を決し、妻を尾行した夫が見たものとは・・・!

 とある夫婦の話。夫はここ数日妻が夜中にこっそり外出しているのに気が付き、ある夜妻を尾行する。そして森の中で妻が男と出会っているシーンを目撃する。ところがよく見ると、相手は男どころか、身長四メートルはある異形の「何か」だった。さらに、その何かの上空から円盤が現れ、妻も夫も円盤から出てきた金属の手に捕まってしまう。

 ふと気が付くと、夫も妻も奇怪な生物の宇宙船の中にいて、妻は実験材料にされていた。そして夫や、周囲にいる同様に捕まったらしい人々も実験材料にされるのであろう……


感想

 評価は○。

 ウハハハハハ、素晴らしいです。基本的にアニメというより紙芝居という感じの作品ですが、絵柄が昭和40~50年代の子供向けオカルト本のイラストを思わせる不気味っぽいタッチでもうたまりません。

 しかも内容も、「様子がおかしい妻を尾行したら、気持ち悪い宇宙人に捕まって実験材料にされた、おしまい」という、おそろしく古めかしいテイストの一発ネタで、昭和オカルトブームを体験した世代としてはドストライク!(笑)

 正直言って、これ誰得?というか、40歳以上じゃないと面白さが伝わらないんじゃないの? 的作品ですが、私は思いっきり気に入りましたよ。いやー、これはスゴイ作品が来てしまったな。

 

他のエピソードのあらすじ・感想はこちら

「世界の闇図鑑」あらすじ・感想まとめ
 

制作会社
ILCA


スタッフ情報
【総監督】井口昇
【監督】中平一史、飯塚貴士、上野遼平
【企画】山川典夫(テレビ東京)、岩﨑拓矢(ILCA)
【プロデューサー】細谷伸之(テレビ東京) 、船田晃(ILCA)、福井真奈(ワンダーヘッド)
【脚本】吉田ウーロン太
【音楽】福田裕彦
【制作協力】ワンダーヘッド
【製作】「世界の闇図鑑」製作委員会


音楽
【ED】MONO NO AWARE「me to me」(P-VINE, Inc)


キャスト
斎藤工
戸井勝海
伊藤明賢
永滝元太郎
滝口幸広
護あさな
今川碧海
奥田佳弥子
植田慎一郎
石川ゆうや
神門実里(ノーメイクス)
上埜すみれ(ノーメイクス)
伴秀光
渡辺哲

感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第53話(シーズン2 最終話(第25話))「防衛システムを守れ!」

スパイ大作戦 シーズン2<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
スパイ大作戦 パラマウント http://paramount.nbcuni.co.jp/spy-daisakusen/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 
シーズン2(29~53話(全25話))の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ
perry-r.hatenablog.com
 

第53話(シーズン2最終話) 防衛システムを守れ! Recovery (シーズン2・第25話)

 

あらすじ

敵国の手に渡ったフェイルセーフ装置。亡命した科学者が装置を分解する前に、IMFチームは装置と科学者の奪還を図る。


墜落したB-52に搭載されていたフェイルセーフ装置。墜落時には秘密保持のため爆発する設定だったが、無傷で敵国に渡ってしまう。亡命した科学者がこの分解に当たるが、爆発させず容易には分解できない。IMFチームはこれが分解されシステムを解析される前に、装置と科学者の奪還を図る。そのためローラン(マーティン・ランドー)とシナモン(バーバラ・ベイン)が敵基地に潜入する。

※DVD版のタイトルは「恐怖のリモートコントロール」。


【今回の指令】
 東側某国内でアメリカの戦略爆撃機B-52が墜落し、爆撃機に搭載されていた「フェイルセーフ装置」が押収されてしまった。装置は亡命したアメリカ人物理学者シパードが所長を務めるバツィア研究所(the Vatzia Institute)に運び込まれた。もしシパードが装置の分解に成功すれば、アメリカの機密であるフェイルセーフシステム(偶発戦争防止システム)が解明されてしまう。IMFはその前にフェイルセーフ装置を回収し、またシパードをアメリカに連れ戻さなければならない。


【作戦参加メンバー】
 レギュラー:フェルプス、ローラン、シナモン、バーニー、ウィリー
 ゲスト:無し


【作戦の舞台】
 東側の某国


【作戦】
 フェイルセーブ装置は本来は墜落時に自爆するはずだったので、自爆装置が作動しなかった理由を解明するため、IMFは装置を破壊するのではなく、アメリカに持ち帰る必要がある。

 シパードは、フェイルセーフ装置は分解の仕方を間違えると爆発するので、どうすればよいか思案する。そんな時、ローランとシナモンは、アメリカ人の機械関係の教授(車いす使用)とその妻で医者、という設定でバツィア(都市名)を来訪し、シパードと顔見知りになる。

 直後、フェルプスは墜落したB-52の機長という設定でシパードに捕まり、フェイルセーフ装置の解体方法を教えろと脅されるが断固拒否し、知りたいなら装置を作ったミネソタ州の会社にでも聞け、と言い返す。シパードはローランたちがミネソタに住んでいると話していたのを思い出し、ローランこそフェイルセーフ装置の開発者だと見当をつける。そして、二人を研究所に連れてこさせ、装置の側にシナモンを座らせ、ローランに正しい分解方法を教えないと妻が死ぬと脅す。それに屈した(ふりをした)ローランは、マジックハンドで装置の解体を始める。

 一方、ローランの付き添いとして同行してきたバーニーは、建物のダストシュート装置に金属片を放り込んで故障させ、修理を呼ばせる。フェルプスとウィリーは修理業者として研究所に入り込み、フェルプスはダストシュートから装置の置いてある部屋に向かう。

 シナモンはフェルプスが来たことに気が付いてローランに合図し、ローランは心臓発作を起こしたふりをしたため、全員が装置を置いてある部屋から出ていく。その隙にフェルプスは装置を持ち出し、ダストシュートに戻る。

 医務室でシナモンはローランが死んだという演技をする。そのあと、シナモン、バーニー、ローランは、シパードを失神させてローランの変装マスクをかぶせ、逆にローランはシパードに変装する。そしてダストシュートのフェルプスから装置を受け取って車いすに隠す。その後、フェルプスとウィリーは、修理を終えたと言って研究所から出てゆく。またシパードに変装したローランは、研究所の人間をうまく言いくるめて、死んだローラン(実はシパード)、その妻シナモン、バーニーと共に研究所を離れる。そして最後はIMFメンバーが車で逃走するシーンで〆。


監督: ロバート・トッテン
脚本: ウィリアム・リード・ウッドフィールド&アラン・バルター


感想

 評価は◎。

 シーズン2の最終話。IMFが東側某国で盗まれた機密を奪回する、という、超王道系のエピソード。偶然なのか、それとも最終話だから気合を入れたか、とにかくすごく面白い傑作回だった。


 今回のストーリーの主役とも言えるのが「フェイルセーフ装置」。サイズは人間が一抱えするくらいで、外見も色も小型金庫風で、実際表側には金属ダイヤルが付いている。そのダイヤルを回して扉を外すと、その次に機械式のカウンターやトグルスイッチ、押しボタンなどが見え、またごついボルトが周囲にはめ込んでいる。いつものテープでの指令の説明を聞いても、フェイルセーフ装置とは何をする機械なのか全く不明だが、まあとにかく軍事上重要な機械という事で納得すれば良いのであろう。

 そしてフェイルセーフ装置の解体シーンは異様に凝っており、離れたところからマジックハンドを遠隔操作して作業を行うのだが、マジックハンドが銀色の金属を複雑に組み合わせた実にそれっぽいデザインだし、また先端の「指」にあたる部分がぐるぐる回転して金庫のダイヤルを回したり、その他細かい作業ができるなど、実に複雑に作られている。マジックハンドで金属ボルトを回転させながら抜き取るシーンとか、実に緊張する場面で、50年前のドラマにもかかわらず、この解体シーンは今見ても特に古さを感じないし、力の入れ具合には驚かされる。


 IMFのミッションは、今回は特に良く練られており、細部の諸々が細かい。まず機長役のフェルプスがふと漏らした(ふりの)言葉を元に、シパードがローランを研究所に連れて来るように誘導するなど、一々巧みである。またバーニーがダストシュートに金属棒を放り込むと、それでダストシュートが故障し、その結果修理業者が呼ばれ、業者のふりをしたフェルプスたちがやってくる、という具合に、各人の動きが上手く連動しており、見ていて実に愉快である。

 終盤の展開は特に見事で「フェルプスがダストシュートを昇ってくる」→「それに気が付いたローランが発作のふりをして医務室へ全員を誘導」→「フェルプスが出てきて装置をダストシュートに持ち込む」→「ローランたちがダストシュートから装置を回収」→「車いすに隠して外に持ち出す」という様に、キャッチボールのように装置をやり取りして巧みに装置を運び出す展開が本当に美しかった。

 そして傑作だったのが、最後のシパードを外に連れ出すためのシチュエーションである。シパードを失神させて、発作で死んだ設定のローランのマスクをかぶせ、逆にローランはシパードのマスクをかぶり、二人が入れ替わることでシパードを怪しまれずに外に連れ出すというというアイデアが秀逸極まりない。最後シパードの部下がシパード(実はローラン)に「アメリカ人を外に出しても良いのか?」と尋ねると、シパード(ローラン)が「君は論理的思考ができない男だな。夫人に騒がれても全て否定すれば良いんだよ」とか言いくるめてしまうシーンは、心底おかしくて思わず笑い声が漏れてしまった。

 今回はスパイ大作戦の良い所を結集したようなエピソードで、見ていて実に痛快だった。今回はシーズン2のラストなので、出来のいい話で締めくくろうとしたのかもしれない。


参考:今回の指令の入手方法

 フェルプスが駐車場の無人の管理人室に入り、棚からオープンリール式テープレコーダーと大きめの封筒を取り出す。フェルプスはテープを再生して指令を聞きつつ、封筒の中の写真を確認する。指令は最後に「なおこのテープはただちに処分すること」といい、フェルプスがそばの灰皿にテープを置くと、勝手にテープが燃え上がる。(※第41話(シーズン2の第13話)「雲上のマイクロフィルム」のシーンの使いまわし)


参考:指令内容

 おはよう、フェルプス君。昨夜、わが戦略爆撃機B-52が鉄のカーテン内で墜落、その爆撃機にセットされたフェイルセーフ装置がバツィア研究所に押収されてしまった。研究所の所長は、アメリカから亡命した物理学者シパードであるが、彼がこの装置の分解に成功すれば、フェイルセーフシステム、即ちわが国の偶発戦争防止システムの全貌を知られてしまう。

 そこで君の使命だが、フェイルセーフシステムを取り戻すとともに、シパードを連れ帰ることにある。例によって、君もしくは君のメンバーが捕らえられ、あるいは殺されても、当局は一切関知しないからそのつもりで。なお、このテープは直ちに処分すること。成功を祈る。

シーズン2(29~53話)の他のエピソードのあらすじ・感想は、以下のページでどうぞ

perry-r.hatenablog.com