特撮「仮面ライダーディケイド」の感想です。
■公式サイト（テレビ朝日版）
http://www.tv-asahi.co.jp/decade/
第１話（新番組） ライダー大戦
■あらすじ
主人公「門矢 士」（かどや・つかさ）はどこからか街にやってきて「光写真館」に住み着いた流れ者。士の撮る写真は何時も妙に歪んでいるが、士は「世界が撮られたがっていない」等とうそぶいていた。
ある日世界が半透明の壁のような物で仕切られ、奇怪な怪物が街に溢れ出した。士は偶然手に入れた謎のベルトの力で「ディケイド」に変身する。ディケイドはカードを駆使する事で様々なライダーに変化する事が出来、その力で怪物たちを撃退する｡士は何故かベルトの使い方を知っていた。
そして士の前に謎の男「渡」が現われ現状を説明する｡渡の言葉によれば、過去９人の仮面ライダーが存在した独立した別の世界が、今一つに融合しつつあるというのだ。士は創造のため、過去の９人のライダーの世界を旅し、それらを破壊しなければならないという。
困惑した士が光写真館に戻ると、館主「栄次郎」が写真の背景となる絵を広げる。次の瞬間、士たちは「仮面ライダークウガ」の世界に移動していた。その世界では未確認生命体とクウガの戦いの真っ最中だった。
■感想
２０００年の「クウガ」から始まった２０００年代ライダーシリーズも早１０作目。という事で「クウガ以降の全てのライダーが一堂に会する」という超豪華（もしくは噴飯物）企画が華々しくスタートしました。これを考えの浅いアホ企画と見るか、もしくは「永遠のチャンピオン」シリーズみたいに壮大な構想と見るか、は意見の分かれるところであると思いますが、後者であると信じたいですな。
出だしではいきなりあらゆるライダーと支援メカやら何やらが荒野を突っ走るという、時代劇の戦場みたいなシーンから入り、「おおお、金かけているなぁ」と感心しました。
主人公の演技は久々にダイコンです。あーあ、最近は主役も演技のできる若手が起用されていたのですが、久々に外れです（ブレイドの主役の兄ちゃんよりはマシですけど）。
怪人はめったやたらと出てきますが、要するに過去のシリーズのキャラクターの再利用ですからコストゼロの地球に優しいエコ企画です・・・、ですよね？ もしかして今回の番組のためにクウガとか未確認生命体とか一から作り直したとか？
うわぁ、クウガ役の役者ひでぇ・・・、そりゃ今更オダギリジョーを連れて来いとかムチャをいう気はさらさら無いのですが、もう少しハンサムな人を呼んでくださいよ。
全体的に言って「無茶苦茶すぎて却って先が気になる」企画です｡もうココまでアレだと「ディケイドのデザインがダサすぎる」とか何とかはもう枝葉末節というかなんというかで、この奇跡のごった煮企画がどこに着陸できるのかが楽しみで仕方ないです（今からもう半年後の着地点は大体見えてますけど）。というか半年物ですよね？ こんなの一年も放送しないよね？
