感想:アニメ「獣の奏者エリン」第50話(最終回)「獣の奏者」


 アニメ「獣の奏者(そうじゃ)エリン」の感想です。

■公式サイト
http://www3.nhk.or.jp/anime/erin/

 NHK教育での視聴です。

第50話(最終回) 獣の奏者


■あらすじ

 エリンはリランとともにヌガンの闘蛇軍に突入し、大混乱に陥れた後シュナンの元に駆けつけた。しかしエリンは矢に射られて倒れてしまい、必死にシュナンをリランに乗せセイミヤの所へ送り返した。取り残されたエリンは再び進撃してきた闘蛇軍に飲み込まれそうになるが、最後の瞬間自らの意思で戻ってきたリランがエリンを救い、エリンとリランは何処かへと飛び去っていった。セイミヤとシュナンは手を取り合って行く事を誓い、ダミヤは二人に襲い掛かるがイアルに倒された。そしてセイミヤとシュナンは結婚した。

 時が経ち、エリンはどこかの地で我が子と共に幸せに暮らしていた(完)。


■感想

 はー、ホントに長かったアニメもいよいよ完結です(今時、一年ぶっ続けで放送するアニメはなくなってしまいましたもんね)。最終回は色々な形でエリンと母親ソヨンを重ねていましたね(闘蛇の大群に襲われるシーンとかラストの子供とのシーンとか)。第1話では子供だったエリンがぐるっと一周して最後は人の親になったわけで、見ているほうも「エリン成長したなぁ(しみじみ)」と感慨にふけること必至の場面でございました。

 作者は「21世紀の名作アニメ」を目指したそうで、確かに今風の作りでない(=オタクが絶対に食いつかない)内容でありました。でもまあ、メインターゲットだった子供にはがっちり支持されていたようですし、大成功だったのでしょう。こんなDVDが売れそうも無いアニメ、NHK以外じゃ絶対作れませんよねぇ。してみるとこの作品についてはNHKさまさまと拝んでおくべきかな。

 熱狂する内容では有りませんでしたが、原作がキッチリしているからか(推測)、なかなかに味わいの良い作品でありました。


・おまけ

●エリン こぼれ話――原作者のアニメ監修日誌――』第14回 エリンの香り
http://www.nhk.or.jp/anime-blog/0040/

★蛇足

 最終回に次回予告があるので驚愕しましたが、来年からは全10回の総集編が放送されるそうです。大河ドラマと同じ手ですな。NHKってホントにこういうやり方が好きね。