感想:ドラマ「刑事コロンボ」『策謀の結末』(1977-78年)


 ドラマ「刑事コロンボ」の感想です。

■NHK海外ドラマホームページ・刑事コロンボ
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/columbo/

 NHK BShi(BSハイビジョン)での視聴です。

「策謀の結末」  THE CONSPIRATORS (最終回)


■あらすじ

 アイルランド出身の詩人ジョーデブリン(クライブ・レビル)は、アイルランド過激派の一人であり、平和目的で集めた募金で銃を買い付け、故国の仲間に送っていた。ところが次の武器の取引相手ポーリーが金だけ持ち逃げしようとしている事に気が付き、裏切り者として処刑する。デブリンとポーリーのつながりは誰も知らないはずだったが、事件の翌日コロンボデブリンの自宅に現われ・・・


■感想

 放映時間は1時間37分。これ3回目くらい見てますね。

 コロンボの声は小池朝雄氏。マニアの間では有名な話らしいのですが、昔NHKが放送していた小池朝雄吹き替え版は、版権会社が何時の間にかなくしてしまい、以後は石田太郎吹き替え版のみが使われていて、小池朝雄吹き替え版は幻のバージョンと化していたのですが、この度ファンが家庭用ビデオに保存していた物をベースに小池版を再生したとの事です。まさしくラッキー、ということですね。

 この話で60-70年代版コロンボはおしまいですが、ラストを飾るに相応しい作品。デブリンが、コロンボに知恵を貸すふりをして適当にそれらしい事を言って追い払おうとするのですが、コロンボがぐいぐい真相に近づいてきてその度にデブリンが驚く、という展開が楽しい。ラストの武器の密輸のトリックも(既に知っていても)コロンボがそこにたどり着く過程に思わず手に汗握る、という感じでした。

 いやー、これでコロンボは「新」も含めて全作品制覇しました。いや楽しかった。