感想:アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」第61話「神を呑みこみし者」


 アニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の感想です。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 公式ホームページ
http://www.hagaren.jp/index.html

 地上波・TBS系での視聴です。

第61話 神を呑みこみし者


■あらすじ

 ”お父様”は、神を地上に引きずり落として体内に取り込み、エドに似た姿を持つ究極の存在となった。しかしホーエンハイムはあらかじめ体内の賢者の石を利用してアメストリス全土を使う巨大な練成陣を用意しており、その力で”お父様”の体内に呑み込まれていたアメストリス国民の魂は肉体に舞い戻った。結果、”お父様”の力が半減し、体内の神の力が制御できなくなり始める。

 一方、スカーはキング・ブラッドレイを倒し、兄が用意した、国土練成陣を上書きする巨大練成陣を発動させた。この練成陣の力で錬金術師たちは今までとは比較にならないほどの力が発揮できるようになった。

 ”お父様”は地上に逃れ、周りの人間を手当たり次第に殺し、再度賢者の石を作り始めた。プライドは器の「セリム」が崩壊し始めたため、エドの体を乗っ取ろうとするが、以前取り込んでいたキンブリーの魂が、その行為を美しくないと断じて動きを妨害する。その隙にエドはプライドを消滅させた。


■感想

 ・・・、今回の話(というか今回と前回の話でセットで)、どう考えても話の作り方が間違っていると思う。

 原作漫画では「お父様が神を引きずり下ろす」→「エドたちが目覚める」→「ああっ、あそこにエドそっくりのキャラが座っている!?」というところで来月に続く、でした。こういう見せ方だと「ああ、練成陣発動の阻止に失敗してしまったぁぁ、これからどうすれば!?」という絶望感が演出され、翌月まで不安でドキドキでした(ちと大げさ)。アニメも先週のラストでそこまで進めれば文句なしでした。

 ところが、アニメ版は半端なところで切ってしまい、結果として今回の冒頭に「お父様がエドそっくりの人間になる」をもってきたため、次の瞬間に術が失敗だったことが明かされ、結果お父様が勝ち誇るシーン(視聴者が心配する時間)は殆ど無し。こういう流れで見せられると、「太陽だって操れる」とか余裕だったお父様がただのマヌケに思えて仕方なくて・・・、その辺り、考えて作って欲しかったなぁ。

 それはそうと、今週ここまで進行したなら、次回お父様が負けても良いくらいですね。7月4日最終回なら余裕のスケジュールですわ、こりゃ。