感想:映画(アニメ)「サマーウォーズ」(2009年)


 本日地上波放送した映画。


■概要

 「時をかける少女」の細田守監督の最新作。


■あらすじ

 夏休み。主人公の健二は、先輩の夏希からの依頼で、理由も解らないままに彼女の長野の実家に連れて行かれる。夏希の一族は毎夏曾祖母の誕生日を祝うため一族郎党が集まっていたが、健二は一同の前で夏希の婚約者だと紹介されてしまう。夏希は以前病で臥せっていた曾祖母を安心させるため、夏にはフィアンセを連れて行くと約束していたのだった。夏希の懇願で健二はニセフィアンセ役を引き受けることに・・・、しかし翌朝健二が目を覚ますと、自分がインターネット上の仮想空間「OZ」をハッキングした容疑でニュースに出ていることに気がつき・・・


■感想

 「田舎の旧家に大家族が集まってのドラマ」「放蕩息子(正確には孫ですが)の突然の帰還と、それに戸惑う親族」という40〜50年位前の邦画みたいな設定(注:私の主観的イメージ)に、インターネット上の仮想空間でのAIとのバトル、というSF要素を組み入れて、なおかつそれを無理なく見せてしまった快作。

 数学に強いオタクがコンピュータを駆使して人工知能と戦う云々は使い古された設定ですが、お世話になっている先の一族の男衆みんなが何らかの得意分野を持っていて、協力して戦うという構図が新鮮かつ燃えました。最後に世界中の人間が救援に来るというあたりはちょっとクサい感じもしましたが、こういうお約束展開だったからこそ盛り上がったとも言えましょうか。なるほど、評価が高かったのも納得、という映画でありました。