感想:アニメ(OVA)「マジンカイザーSKL(スカル)」全3話(2011年)

 アニメ(OVA)「マジンカイザーSKL(スカル)」(全3話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

マジンカイザーSKL 公式サイト
http://www.mazinkaizer-skl.com/index.html

 CS放送AT-Xでの視聴です。


■概要

 過去の「マジンカイザー」物とは一切関係無しの新作マジンカイザー。ジャンルは巨大ロボット物。


■キャスト
海動剣:浅沼晋太郎
真上遼:日野聡
由木翼:早見沙織
キバ:檜山修之
ガラン:銀河万丈
アイラ:田中敦子
ヒミコ:井上喜久子
ハリケーン白石涼子
ファンシー:高橋美佳子
フラッシュ:喜多村英梨
ミスティ:清水愛
スカーレット:浅野真澄


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第1話 『Sect-1 Death caprice』(発売日:2011/01/27)


■あらすじ

 「大戦」後、太平洋上の「奇械島」は「重力カーテン」で周囲から封鎖されていた。ところがある日、奇械島に残された「重力炉」が暴走しており、数十時間以内に炉のメルトダウンで地球が破滅する事が明らかになる。炉を止めるため「由木翼」(ゆうき・つばさ)の所属する部隊が奇械島に突入するが、地上からの攻撃で即座に壊滅し、翼一人が生き残り、女性だけの要塞「八稜郭」(はちりょうかく)のメンバーに救われる。

 奇械島は、大戦後、「八稜郭」の指導者「アイラ」と、「キバ」「ガラン」の三人の勢力が、巨大ロボット軍団で合い争う戦乱の地となっていた。やがて翼は、先行して奇械島に到着していた「デスカプリース隊」の巨大ロボ「マジンカイザーSKL」と遭遇する。カイザーのパイロット「海動剣」と「真上遼」は、どんな戦場でも生き残るが、周りの人間は殺す疫病神と目されていた。カイザーは「八稜郭」に押し寄せたキバの軍団を壊滅させ、キバも一騎討ちで倒す。


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第2話 『Sect-2 Search-and-Kill』(発売日:2011/02/25)


■あらすじ

 ガランは八稜郭に主力部隊を侵攻させた。一方、海動と真上はガランの城に乗り込む。両者は巨大ロボでの一騎打ちとなるが、突然真上が冷静さを失って暴走し、そこを付かれてガランに敗北してしまう。


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第3話 『Sect-3 Final Count』(発売日:2011/04/07)


■あらすじ

 重力炉がついに限界に達し、発生した重力波によりガランの主力部隊は壊滅した。一方、真上は平常に戻り、カイザーで再びガランと対決した。一方、死んだと思われていたキバはガランの城に忍び込み、ガランの副官「ヒミコ」を殺す。それを感じ取ったガランは隙を見せ、カイザーに敗北した。キバはガランの城に隠されていた「アイアンカイザー」を持ち出しマジンカイザーと激突する。その間に、重力炉はメルトダウンし、地下に沈んでいった。もし炉が地球の核に到達すれば、地球は破滅する。翼は、アイアンカイザーの動力が重力炉と同じであると知り、海動と真上にアイアンカイザーを重力炉にぶつけて破壊するように頼むが、それは二人の死を意味していた。海動と真上はアイアンカイザーと共に地下に突入し、重力炉にたたきつけ大爆発を起こさせる。重力炉は対消滅により消え、地球は救われた。

 後日。翼の指揮で、より凶悪っぽいマジンカイザーを駆る海動と真上の姿が有った。完結。


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■感想

 うっはー、こいつぁ面白いや。漫画版をWEBで読んでいて雰囲気は知っていましたが、予想以上の面白さ。悪党主人公二人がマジンカイザーでバッサバッサ敵の巨大ロボをぶっ壊していく痛快ストーリー。特に浅沼晋太郎氏演じる海動のチンピラっぷりがもうたまらない。「俺たちがいるところが地獄なんだよ」とかシビレる台詞がてんこもり。

 あとは永井豪系アニメにお馴染みの「スター制度」といいますかアレをやっていまして、ヒミコはまんまスラムクイーンだし、八稜郭の女の子はキューティーハニーだし、あと軍の上官はマジンガーZの「ボス」だし、モブキャラでデビルマンの主役と女の子(名前忘れた)が出ているし、と、色々やってました。

 30分×3話なので尺としては余裕が有るとは言えないのですが、短いとかそういうことを感じさせないすんばらしいアニメでございました。


☆おまけ

 OVA 2話で真上がブチ切れた理由はついに語られませんでしたが、漫画版を読むとその辺りが解るようになっています…、まあメディアミックスだと前向きに解釈しましょう。