感想:アニメ「LASTEXILE(ラストエグザイル)-銀翼のファム-」第21話(最終回)「Grand master」


 アニメ「LASTEXILEラストエグザイル)-銀翼のファム-」(本編全21話+総集編2回)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

ラストエグザイル銀翼のファム― 公式ホームページ
http://www.lastexile-fam.com/

 CS放送・AT-Xでの視聴です。

第21話(最終回) Grand master


■あらすじ

 統合軍はグラン・エグザイル内に侵入し、内部からの破壊を開始した。同じ頃、ファムとジゼルはルスキニアと対面し、グラン・エグザイルの成り立ちを知る。それはかつてこの星に置き去りにされた人々が宇宙に旅立とうと作ったものの、途中で放棄された移民船だった。巨大な火砲と思われたものは推進機関であり、それを無理に攻撃に使ったことで、グラン・エグザイルは自壊し始めていた。ルスキニアはサーラを二人に託すと、自分はその場に残った。サドリ元帥も孫のファムへのロケット(=ファムの母親の写真入り)を残してグラン・エグザイルと運命を共にした。力尽きたグラン・エグザイルは墜落し、戦いは終った。

 後日。グラン・レイクにサーラを始めとする各国の代表が集まり、和平が結ばれた。サーラの補佐にはオーランがつくことになった。平和になった世界で、ファムたちが待ち望んだグラン・レースが再び行なわれるのだった。完。


■感想

 グラン・エグザイルの「主砲」が実はエンジンだったという事は、グラン・エグザイルって前後逆に飛行していたの? 凄い話だ。

 1クール目の終わりまではストーリー進行がちまちますぎて、今後一体どうなる事かと思いましたが、2クール目に入った途端、アデス連邦が勝手に分裂して、なし崩しで世界は平和になってしまいました…、なんか騙されたような釈然としない思いが…

 戦争が終って、念願のグラン・レースが開催できてバンザーイ!と言いたいところですが、ルスキニアやリリアーナが危惧していた「帰還民がどんどん増えたら資源が足りなくなる」とか「元々いた住民を帰還民が追い出したという領土問題」とか、全く解決していないのでは…、まあ、その辺りは『今後はみんなで力を合わせて諸問題を解決していくだろう』という事かもしれませんが、魔女と呼ばれてまでその問題を憂いていたリリアーナの立場が…

 なんか、声優が一杯登場して壮大っぽい世界設定の割には、こじんまりしたお話だったなぁ、という気がします。特に悪いイメージは有りませんが、物凄い資源を投入した割には大作感のないアニメだったな、というのが正直な感想ですね。


★蛇足

 サーラが目覚めた時ルスキニアともう一人誰かの行方を心配していたのですが、聞き取れない…、ルスキニア以外に行方を気にするべき人なんていたっけ。