『初心者向けSLG専門誌』を謳う同人誌(発行元:さいたまオフライン)の感想です。
■さいたまゲームサークル
http://www4.atword.jp/saitamagame/
今回の表紙絵は、弓を手にした武士コスプレ(?)のアニメ絵美少女。相変らずズキューンと来る表紙であります。
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□付録ゲーム
(1)吾妻鏡
>平氏討伐と源氏再興のために決起した源頼朝の関東平定戦を扱った戦略級ゲーム。
>頼朝決起から富士川の戦い後までを「太平記システム」で再現しました。
>プレイヤーは源氏・平氏のどちらかとなり、関東平定とその阻止を目指します。
>【ゲームデザイン】天津老師
>【ユニット数】50個
>【マップ】A3サイズ
>【ゲーム時間】10分〜2時間程度
今年の大河ドラマ「平清盛」に連動して、源平テーマのゲームです。この手は1980年代に翔企画がよく使っていましたよね(1990年に太平記とか、1991年に明治維新とか)。
Vol.6の感想でユニットが打ち抜きなら…、と贅沢な事を書いていましたが、なんと本号で実現しました! 凄い! 本+ゲーム+打ち抜きユニットで500円ポッキリですよ?! 凄い大特価。問題(?)は、源平合戦というテーマに、全く思い入れができないことです……、
>プレイヤーは日本軍となり、1941年12月8日から勃発する太平洋戦争を勝ち抜いていくキャンペーンゲームです。
マップを見ると、太平洋の拠点(日本、マリアナ、トラック、ハワイ、その他たくさん)が線で結ばれていて、当たり前ですがヘクスゲームではないみたい。イマイチどんなゲームか解り辛いのですが、前作とおぼしきゲームの説明を見つけましたので、多分こんな感じなのでしょう。
■日本機動部隊の軌跡 - Google Play の Android アプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.alphastrike.taskforce.slg&hl=ja>Androidアプリで珍しい太平洋戦争戦略級シミュレーション。
>限界まで絞った命令体系、直観的なインターフェイスをもち1ゲーム
>20〜30分で1941年から1944年までの太平洋戦争の機動部隊決戦を再現できます。
>歴史のIFにも挑戦し開戦劈頭、真珠湾攻撃が起こらずハワイ沖で米機動部隊と
>決戦を行う「ハワイ沖海戦」が起こったり、
>ミッドウェイ海戦で米機動部隊が登場せず基地攻撃を行う
>など短いながらもバラエティに富んだ戦いが体験できます。
>あなただけの太平洋戦史を刻んで下さい。
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□特集:源平合戦〜平安の終焉と武家社会の勃興
・付録ゲーム「吾妻鏡」リプレイ
・ヒストリカルノート:源平合戦
・吾妻鏡の武将たち
・源平合戦ゲームレビュー
凄く久しぶりに見る源平合戦ゲーム&特集です。同人版ゲームジャーナル57号(確か1999年発行)以来かな?(この号で保元の乱・平治の乱とか福原遷都とか初めて知った)。この時代は、義経の大活躍とか壇ノ浦とかその他、人間ドラマは面白いのですが、ゲームの題材としてはイマイチ思い入れができないなぁ。
□その他
・ゆるげーまーでゆるもでらー(伏見健二)
模型とウォーゲームを同時にネタにした不思議な読み物。お題は模型のマチルダMK.III戦車とゲームの「アドバンスト・トブルク」です。しかし考えてみれば、1980年代の軍事スキーな少年たちはみんな兵器の模型を作っていて、だから模型雑誌のホビージャパンにウォーゲームの広告が載っていたのでありますから、原点回帰みたいなものですかね。あの頃はM3とかSU-85とか主力戦車じゃないものばかり作っていたなぁ。
・[連載]世界のユニット列伝 第9回「極東有事20XX」
あれ、Vol.6でも第9回だったような…、極東を舞台にした近未来架空戦のユニットの紹介。韓国海軍は北朝鮮ではなく海上自衛隊を仮想敵にしているらしい?
・[連載]アニメの中の戦争 第7回「氷菓-日本における学生闘争の考察-」(北見道和)
1960〜70年代の新左翼運動に付いてのお話。当時ゲバ棒を振り回して警官を殴っていたのは大学生だけかと思っていましたが、高校生も大暴れしていたそうで。今からは想像も出来ませんがバイオレンスな時代だったんですなぁ。
あとは、
・[連載]趣味のゲームデザイン第7回「ゲームシステム」(天津老師)
・軍事用ヘリの歴史
・誰得!?作戦研究「東海遊侠伝-次郎長三国志-(CMJ)」(HA)
・シミュレーションゲームのサイコロな話(takoba39714)
・[連載]歴史を支えた兵器たち Heavy Tank "PzkpfwVI-Tiger-"
・[連載]B級ゲーム通信「大人札遊戯 星一徹監修 プロ野球カードゲーム」(バンダイ)
・ゲームレビュー「最後のサムライ 西南戦争(国際通信社)」
と盛りだくさん。
□次回予告
No.8(2013年3月発売予定)は「砂漠の狐 トブルク攻防戦1942」。
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いつもの様に満腹満腹。打ち抜きユニットのゲーム+本で併せて500円とは買っている方が恐縮してしまいます。