感想:ウォーゲーム同人誌「SLGamer vol.12」『特集:空戦ゲーム』(2018年4月1日発売)

零戦 (学研M文庫)


 『初心者向けSLG専門誌』を謳う同人誌「SLGamer」(発行元:さいたまオフライン)の新刊が発売になりました。Vol.11が2015年5月発売で、同号の予告ではVol.12は「2016年3月発売予定」だったのですが……、結局3年待たされてしまいました…… トホホ。
 

内容

internet - OnlineGameMarket / SLGamer Vol.12 Samurais of the Sky
http://www.boardwalk.co.jp/iogm/products/detail.php?product_id=24134
【メーカー】さいたまオフライン
【著 作 者】takoba39714(付録ゲーム)
【種別仕様】ゲーム付初心者SLG専門誌
【プレイ人数】2人
【プレイ時間】30分以上
【商品説明】初心者のプレイヤーにもシミュレーションゲームに親しんでもらうことを目的に製作された。ゲーム付、シミュレーションゲーム紹介&サポート誌です。


 今回の付録ゲームは、太平洋戦争初期から中期におけるゼロ戦と連合軍戦闘機の空中戦を再現します。
 機体の機動は、移動前に機動カードを移動力の範囲内で配置することで決めますから、空中戦らしい敵味方の機動の読み合いを楽しむことができます。


 本誌は零戦の生い立ちと性能、付録ゲーム「Samurais of the Sky」の作戦研究、今でも入手可能な空戦ボードゲーム紹介、航空作戦の各種ゲーム紹介、バトル・オブ・ブリテンを彩った航空機ユニット列伝、米国のゾンビ文化・ゾンビウォーゲーム考等、幅広いゲーム紹介は気軽に読んでもらうことを主眼に構成されています。


【Samurais of the Sky】
マップ:1枚、カウンター:50個、カード:32枚、シナリオ:5本、ルール:8p

 
◆付録ゲーム

Samurais of the Sky(takoba39714デザイン)
 
 ヘクスマップでの空戦シミュレーション。プレイヤーはそれぞれ数機ずつの機体を操る。ルールが増えがちな空戦シミュレーションを出来るだけシンプルに仕上げた物、の模様。とはいえ、ルールブックは8ページと過去最高。



◆特集 空戦ゲーム

ゼロ戦神話について
・付録ゲーム紹介
・空戦ゲーム色々紹介
[連載]世界のユニット列伝 … バトル・オブ・ブリテンに参加した英独の機体について紹介



◆その他

・米国のゾンビ文化・ゾンビウォーゲーム考(前編)

 アメリカではゾンビゲームが大はやりなばかりか、ゾンビが発生した時には生き残るためのサバイバルマニュアルだの、ゾンビと戦うための武器を大真面目で銃器メーカーが発売しているだの、ホームセンターにゾンビ対策グッズがマジで売られているだの、の現状を紹介。アメリカ人はどうかしている模様。


[連載]アニメの中の戦争

 大戦中のプロバガンダアニメについて。ドナルドが「ジ●ップを殺せ」とか言っていた時代もあったのです……、



◆次号予告

 付録ゲームは「シチリア上陸作戦」。発売日は未定。


感想

 相変わらず「ノウハウを取り戻す旅路」は続いているそうです……、まあ作り手にも色々あるのでしょうが、以前よりは読みごたえが無くなったよなあ、という失望感は否めません。以前が面白すぎたのかもしれませんけど。
 
 
零戦 その誕生と栄光の記録 (角川文庫)