感想:アニメ「猫物語(黒)」(2012年12月31日放送)


 アニメ「猫物語(黒)」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

猫物語(黒) アニメ公式サイト
http://www.nekomonogatarikuro-anime.com/

 BSデジタル放送BS11での視聴です(放送:2012年12月31日(月) 22:00〜00:00)。


■概要

 「化物語」関連の同名小説(原作:西尾維新)のアニメ化作品。「化物語」の前日譚。2時間特番アニメ。


■キャスト
阿良々木暦神谷浩史
羽川翼堀江由衣
忍野メメ櫻井孝宏
旧キスショット: 坂本真綾
阿良々木火憐喜多村英梨
阿良々木月火井口裕香



■あらすじ

 暦の高校三年のゴールデンウィーク初日。暦は忍野から翼に異変が無いか尋ねられ、暦は翼の様子を確かめに出かける。忍野の危惧とおり、翼は妖怪「障り猫」に取り付かれて猫化しており、(全然血縁の無い)両親をエナジードレインしたあと、暦の腕を引きちぎって逃走した。以後街では障り猫が人間を襲撃する事件が連続して発生する。忍野は障り猫退治に乗り出すが、本来なら低級怪異のはずの障り猫は、翼の頭脳と知識を得ることで超難敵と化しており、プロの忍野ですら全く歯が立たない。暦は翼の寒気がするような家庭環境を知り、自分で事件に幕を引くため、吸血鬼ちゃんに土下座して怪異退治の刀を貸してもらう。暦は電話で翼を呼び出し、実は「障り猫」と呼んでいたものが、怪異の体と翼の意識を持つ存在だと確かめる。暦は文字通り捨て身で刀を使い翼/障り猫を斬るが、上手く怪異が分離できず、最終的に吸血鬼ちゃんが翼/触り猫の血を吸うことでまともな状態に戻した。忍野は翼&障り猫の融合状態を「ブラック羽川」と命名した。翼にはブラック状態の時の記憶は一切残っておらず、事件は暦たちだけが覚えているだけとなった。


■感想

 原作小説は未読で、情報ゼロで視聴。

 アニメの「化物語」の第11話「つばさキャット 其ノ壹」で回想的に語られていた「ゴールデンウイークの時の事件云々」を描いたお話です。

 既に二シリーズアニメ化されているだけに、質は鉄板で、声優さんの演技も、絵も、「キャラが突然ギャグ調になる」とか「わけのわからないことをくだくだとトークする」とかの演出も、全てがお馴染で安心の世界でした。

 し・か・し、話がねぇ…、いや、つまらなくはなかったんですよ? いつもの「化物語」テイストで十分お勧めレベルでした。ですが、既に「つばさキャット」で『暦と猫の怪異と化した羽川が絡むエピソード』は一度見ているし、あまつさえ「最後は吸血鬼ちゃんが血を吸って猫を押さえ込んで解決」というオチまで一緒だったので、最初から最後まで「つばさキャット」のリメイクを見ているような気分でした。悪くは無いですが新鮮味が無かったということですね。残念というより「そういう原作だったのだから仕方ない」と言うべきなのかな。


★おまけ

 何の演出か不明ですが、「CM明け→1分ほど放送→またCM」とか、民放のスポーツ中継みたいなことをされてちょっとイラッときましたです、ハイ。