感想:少女漫画誌「月刊flowers(フラワーズ)2013年3月号」(2013年1月28日発売)


 発売日:2013年1月28日(毎月28日発売)
(※以下、雑誌の内容に触れていますのでご注意ください)

小学館コミック -フラワーズ- 最新号
http://flowers.shogakukan.co.jp/magazine/index.html

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エンジェル・トランペット 赤石路代

 過去編続き。地震で製薬会社からもれたウイルスにより、子供は次々と超能力を得て周囲の人を傷つけることになった。政府は感染した子供たちを一見遊戯施設のような場所に集めるが、そこは実質強制収容所だった。

 ようやくまりもと凜の秘密、何故追われているか、が明らかに…、こういう暗い話を、しかし陰惨さをさほど感じさせずに描けるのが赤石先生の匠の技です。このネタが篠原千絵先生バージョンなら、それこそものすごい暗さだろうなぁと思ったりして(だってほら「闇のパープルアイ」とか、もうね)。

 今気がつきましたが、この作品のタイトルは「ヨハネの黙示録」の「天使のラッパ」のこと?



レディ シノワズリ 波津彬子

 最終回。1939年、ナチスドイツのポーランド侵攻のあと。ウィリアムはまたレディ・シノワズリと再会するが彼女はもう会えないという。その理由は、戦争によって世界が、そして人間が変わってしまうからだった。レディ・シノワズリはウィリアムにキスして去り、その後ウィリアムは老いても彼女のことを思い出していた。完。

 波津彬子先生の「波津彬子風味」が全開の漫画が最終回。まあ一話完結形式でしたのでいつ終わっても不思議ではないような作品でしたが、なんとなく寂しいですね。
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