感想:ウォーゲーム雑誌「Game Journal(ゲームジャーナル) No.46」『特集:謙信上洛』(2013年3月1日発売)

ゲームジャーナル46号 謙信上洛

 発売日:2013年3月1日(3,6,9,12月の1日発売)

ゲームジャーナル公式サイト
http://www.gamejournal.net/


■付録ゲーム

謙信上洛(ゲームデザイン:中澤孝継)

>「謙信上洛」は、平成2年に出版された、「もし上杉謙信が京に上ったら」という仮定に基づき、戦国時代の戦いを再現したシミュレーショングームである。

>本作は同社の名作「信玄上洛」と並ぶ人気作であり、長年再販が待望されていたにもかかわらず、長期間入手困難な状態が続いていた。今回、その幻の名作が実に23年の時を経て、ついに蘇る!

 ツクダホビーから1990年に発売された、戦国群雄伝シリーズとは別口の戦国物。翔企画版シミュレイター誌にデザイナーズノート的なものが載っていたのを読んだ覚えがあります。あの作品が戻ってくるとは…、



□特集:謙信上洛

 小説風のゲーム開始時の状況説明、上田洋一氏によるヒストリカルノート(というか、現実的に謙信上洛はありえたか、という分析)、松田大秀氏のリプレイ漫画、8ページにもわたるリプレイ、ゲームのプレイ指針、デザイナーズノート、謙信が出てくるゲーム紹介、など、総力特集という感じ。これはイイ。



□その他

[連載]第二次大戦 各国軍隊 部隊編制研究シリーズ 古谷晋作

 「1944年のドイツ陸軍歩兵師団」その4。今回は歩兵大隊の戦力分析。

 師団、中隊、大隊と色々なレベルで分析しているのは解りますが、なんか、こう毎回同じことばかりしているような気がして…、季刊雑誌でこの調子で連載されると変わりばえがしなさ過ぎてどーも飽きてきた…



[連載]データで見る日米海戦史 MOR

 お題は「戦闘機の評価と空戦ゲーム」。史実を追ってきた今までとはガラッと方向性を変え、今回から「Air Force」などのゲーム中の戦闘機のデータを分析し、デザイナーが実機をどう評価したのか、という事を見ていきます。Air Force以外知らないけど、あの同心円を組み合わせたようなチャートは雑誌で見てよく覚えてる…


□次回予告

 No.47(2013年6月1日発売予定)の特集/付録ゲームは「突撃!スターリングラード電撃戦」。「激闘!マンシュタイン軍集団」システムの三作目だそーです。なんか、失礼ながらタイトルを見てノリに笑ってしまう…(漫画の「パッパラ隊」を思い出して…)。また、さらに今後このシステムで「バルバロッサ電撃戦」三部作を年一ペースで作っていくそうで、最終的には北方・中央・南方を連結する巨大ゲームになるとのことです。GJがそれまで潰れないと良いんですが、こういう壮大な構想を聞くとつい「実現するまでに休刊してしまい、連結構想は未完で終わった…」とか失礼な未来を連想してしまいまして…


 今回は謙信上洛総力特集というかそういう感じでした。GJは特集と謳いながら中身が食い足りないことがままあるのですが、今回はGoodでした。