感想:NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」『File-03』(2013年7月12日(金)放送)

 NHK番組「幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■幻解!超常ファイル ダークサイド・ミステリー - NHK
http://www4.nhk.or.jp/darkside/

 衛星放送・NHK BSプレミアムでの視聴です。(放送日:2013年7月12日(金) 21:00〜22:00)。


■概要

>UFO、ネッシー、雪男、予言&占い、心霊現象、超古代文明、妖怪、吸血鬼、魔女…。闇の魅力がもつ妖しげな幻に対して、「今、何がどこまでわかっているのか?」を徹底検証!そこから浮かぶのは、自然の神秘、私たちの脳や心の不思議なメカニズム、社会のからくり、昔の人の驚くべき技術と想像力…。ダークサイドの向こうの“本物の不思議”をワクワクしながら楽しんでいただく、NHKならではの超常現象ガチンコ検証番組!


>出演者 栗山 千明 (くりやま ちあき)
>オープニング・テーマ“Arcadiaアルカディア)” & エンディング・テーマ:志方あきこ
>語り:中田譲治

『File-03』


■内容

03 超能力&ツタンカーメンの呪い

アメリカ軍やCIAの超能力実験の真相は?すでに実証されたという噂は本当か?最新研究の現場を直撃!発掘関係者が次々死亡!?呪いの正体とは?当時の記録から徹底検証!

超能力は現在、どこまで科学的に実証されているのか?アメリカでは長年、軍や情報機関、学術組織が数多くの実験を行い、激しい議論を戦わせてきた。テレビに登場する超能力の裏話から、私たちの常識を超えた最新研究まで、神秘の力に迫る!▽黄金のマスクで有名なツタンカーメン。墓を発掘した関係者を襲ったという謎の連続死は、王のミイラの呪いか?数年前に起きた呪いの最新事件とは?古代のロマンと恐怖に満ちた謎を検証する。


(1)超能力

・超能力者の歴史。御船千鶴子ユリ・ゲラーのスプーン曲げなど。

ト学会山本弘氏また登場。テレビに出てくる超能力者は大抵偽者か、もしくはテレビ局が仕掛けたヤラセであると言い切り。

・Daigoが、超能力を使わず、普通に筋力と錯覚の利用だけでフォークやスプーンを曲げたり折ったり。例えば手をまっすぐに伸ばしてスプーンの柄をもち、反対の手でスフーンの頭を持って力を入れると簡単に曲がる。それは指先では無くより強力な「背筋」を使うからごく当たり前のことなのだが、それが超能力に見える。

アメリカではCIAなどが超能力者による情報収集を研究していたが、第三者機関のチェックで「有効とは認められない」と切り捨てられ、1995年に研究中止。

・現在大学から派生した組織が超能力研究を進めている。しかし、何か超能力的なものがあるのかもしれないが今のところは明確な成果はなにもない。しかし科学の世界で100年などたいした単位ではない。例えば地動説は今のように常識になるまで千年以上かかっている。超能力研究もまだまだこれからかも。


(2)ツタンカーメンの呪い

ツタンカーメンの発掘に関係した人が十数人も死んでしまった。

・墓には「墓を暴くものを呪う」という言葉が有った。

・ところが実際には呪いの言葉は他のファラオの墓の話で、ツタンカーメンの墓にはそんなものは無かった。

・いわゆるツタンカーメンの呪いは、新聞社が話題を作ろうとしたデマ的なもの。最初に亡くなった発掘のスポンサーのカーナボン卿は病気がちだったし、あとは、無関係な人の死まで強引に関係付けて「呪いだ!」とか言ってネタにしたに過ぎない。

・実はツタンカーメンの発掘作業はロンドンタイムスの独占記事となっており、他社はネタがなかった。そこで「呪い」とかこじつけて話題を作ろうとした、らしい。


(3)有名人の名言

 アダム・スミス(イギリスの経済学者)
 私たちの暮らしで科学が何の役に立つのかを示した言葉
 「科学とは、熱狂と迷信という毒に対する最良の解毒剤である」


■感想

 むーん、今回は超能力ネタに50分くらい使っていたのですが、それがイマイチ面白くなかったなぁ。


 ツタンカーメンの方は「そもそも発掘のリーダーのハワード・カーターが長生きしている」という時点で呪いもなにもないだろというのは前々から明白でしたが、番組中で「ロンドン・タイムスに対する、他社の嫉妬が生み出したヨタ話」というところまで解明しているのがこの番組らしくて良かったですね。


 次回8/14の放送のネタはビッグフットと呪いのトンネルだそうです。