感想:特撮「怪奇大作戦」(1968年)「呪いの壺」(2014年2月27日(木)放送)

 特撮「怪奇大作戦」の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

怪奇大作戦
http://www.nhk.or.jp/kaiki/

 NHK BSプレミアムでの視聴です(放送日:2014年2月27日(木) 15:25〜15:50)。


■キャスト
的矢忠 (原保美)…SRI所長
牧史郎(岸田森)…SRI所員
三沢京助(勝呂誉)…SRI所員
野村洋(松山省二)…SRI所員
小川さおり(小橋玲子)…SRI所員
町田大蔵(小林昭二)…警視庁

呪いの壺


■あらすじ

 京都で古美術品の壷を買った客が次々と怪死した。被害者はいずれも神経が変質し、特に目の部分は焼ききれた状態だった。

 町田警部とSRIは壷を売った古美術商を訪ねるが、主人と店員「日野統三」との間はお世辞にも良好ではなかった。実は日野家は代々店のために贋作の壷を作らされており、それが我慢できない統三は壷に人が死ぬ仕掛けをする事で、店を潰そうとしていた。

 SRIは統三が山中から何か砂を掘り出しているのを見つけ、それが危険な「リュート物質」だと突き止める。リュート物質は太陽の光に当ると危険な「リュート線」を放出する。統三は壷の中にリュート物質を塗りこんでおり、壷の持ち主は壷を太陽の光で見ようとして、リュート線を浴びて死んでいたのだった。

 警察は統三の逮捕に向かうが、統三は逃げ出し、古刹の前でリュート物質を太陽に晒し自殺した。またその影響で古刹も焼け落ちた。統三がリュート物質を掘り出した場所は、太平洋戦争中に軍隊の研究所があった場所だった。最後に統三の死を知った父親が製作中の贋作を狂ったように叩き割っていくシーンで〆。


■感想

 有名な実相寺昭雄監督の京都二部作一つ。演出はいかにもの実相寺タッチで、また実質統三が主役となる展開も含めて、年少視聴者は視野に無かったとしか思えません(なんか松本清張物とか、そういう感じだ)。

 この作品は京都話のもう一方「京都買います」とセットで評価が高いし、確かに大人テイストの良くできた話なのですが、私としては「怪奇大作戦」という番組としては変化球過ぎという印象が強く、持ち上げるには抵抗があるところです。