感想:アニメ「キャプテン・アース」第24話「オーベロン」


 アニメ「キャプテン・アース」(全25話)の感想です。
(※以下、今回の話の結末まで書いてありますのでご注意ください)

■TVアニメ「キャプテン・アース」公式サイト
http://captain-earth.net/

 BS11での視聴です。

第24話 オーベロン


■あらすじ

 ブルーメは何故か土星近傍でエンタングルリンク(超空間航法)が停止して実体化してしまう。エンタングルリンクの成否は乗員の精神状態も関係しており、出発時に遊星歯車装置がダイチやアカリの精神に干渉して妨害をかけてきたらしい。そこには丁度バグベアが待ち構えていたが、テッペイはブーステッド・プラズマグナムでバグベアをコアブロックごと吹き飛ばす。

 続いてブルーメは今度こそ天王星傍に実体化し、オーペロンに突入するが、そこには遊星歯車装置のキルトガングが総出で待ち構えていた。アマラはダイチたちに自分たちの仲間になれば永遠の命が手に入るといって懐柔しようとするが、ダイチは拒否し交戦を開始する。ところがオーベロンの中枢「コクーン」がいきなりパックに乗っ取られ、パックはキルトガングも自分の武器だと宣言し、銀河系支配の野望を口にする。ダイチはブーステッドでコクーンを砲撃するが、全く効いていなかった。


■感想

※以下、辛口の感想になっておりますので、本作品が好きな方はご注意ください。


 ウハハハハハハッ。今まで真面目に見ていたのが馬鹿らしくなってきた。「STAR DRIVER 輝きのタクト」とまったく同じような流れ。ちゃんと2クール用意されて余裕があったはずなのに、途中で無駄話で寄り道を繰り返した挙句、ラストに無理やり詰め込んだバタバタした苦笑い展開。


 前半、初登場のバグベアがあっさり始末されて「おいおいバグベアの出番これだけかよ」と苦笑いしたのですが、後半セイレーン様がいきなり復活させたのにはもっと笑った。遊星歯車装置はエゴブロックを破壊出来ない→破壊されたらおしまい、という前提のはずだったのに、特撮怪人が一旦やられた後巨大化して復活するがごとくに戻って来るんだもん。

 そもそも、今まで出番も無かったキルトガングたちが、いきなり大集結しても「今さらねぇ」という感じ。こういうのは前ふりをして盛り上げておいて、その末に最終決戦だからノレるのであって、設定だけあって出番も無かった連中が集まっても……、リンとか全然出番がないままここまで来て、ラストバトルでも早々に脱落かよ!と、もう呆れた。


 そして今までただの通りすがり的立ち位置だったパックがラスボス化……、まあ確かに以前に「グローブとキルトガングが手を組んで、ラスボスのパックと大決戦」(http://d.hatena.ne.jp/Perry-R/20140729/p4)とか予想したこともありましたが、それはパックがちゃんと仕事をして、遊星歯車装置を裏切る過程を見せていく、という前提での予想でした。それがやることと言えば秘書やらに手を出して女遊びをしているだけだったのに、最後にラスボス面で「銀河系を征服してやる〜」とか寝ぼけるな。


 前回の「夢」は遊星歯車装置の干渉だったらしいと説明がありましたが、だったらその時に解るようにしておくものでしょう。解らないから無駄話にしか思えなかったし、今回がこんなドタバタ話になるくらいなら、夢はサクッと5分くらいで終わらせるとかして、最終決戦に余裕を持たせるべきだったのでは。とにかく2クールのストーリーのバランスの取れた起承転結とかそういうのを殆ど考慮していないように見える。作っている人たちは「STAR DRIVER 輝きのタクト」から何も進歩してなかった……