感想:海外ドラマ「スパイ大作戦」第4話(シーズン1 第4話)「刑務所突破作戦(前編)」

スパイ大作戦 シーズン1<トク選BOX> [DVD]

スパイ大作戦BSジャパン http://www.bs-j.co.jp/missionimpossible/
放送 BSジャパン

【※以下ネタバレ】
 

第4話 刑務所突破作戦(前編) Old Man Out (Part 1)

 

あらすじ

自由主義のために戦っていた枢機卿が東ヨーロッパの刑務所に拘束されてしまった。救出に際し、警備兵の注意をひくため、IMFチームはサーカス団に扮する。


自由主義のために戦っていた枢機卿が東ヨーロッパの刑務所に拘束されてしまった。救出に際し、警備兵の注意をひくため、IMFチームはサーカス団に扮する。ローラン・ハンド(マーティン・ランドー)が刑務所へ潜入。枢機卿の救出作戦は予定通りに進行していた。しかし突然、枢機卿処刑の命令が下る…。

【今回の指令】
 東欧某国では、枢機卿アントン・ヴォセックが、80歳という高齢にも関わらず自由主義運動のリーダーとして活躍していた。ところが枢機卿はついに政府に逮捕され、刑務所に収監されてしまった。IMFは東欧随一の警備を誇る刑務所から枢機卿を救出しなくてはならない。



【作戦】
 IMFメンバーはサーカス団に変装して、刑務所に隣接する広場で興行を開始した。そしてローランがスリでわざと逮捕され、刑務所に侵入する。ローランはすぐさま独房を抜け出し、枢機卿接触して脱走の手はずを整えた。ところが、翌日、作戦を実行しようとすると、枢機卿が独房からいなくなってしまっていた。続く。


感想

 評価は、まあなんとか○

 テーマは要人救出ミッションだが、初期作品だからか、スパイ大作戦の特徴だと考えている「大芝居で関係者を騙して目的を達する」という要素が希薄で、面白さはもう一つだった。

 今回の作戦でゲストとして参加するのが、クリスタル・ウォーカー(メリー・アン・モブレイ)。過去何度もブリックスと仕事をしているようで、個人的に親しいらしく、ブリックスも作戦参加要請時に機嫌を取るような台詞を口にしている。他のメンバーとは少し立ち位置が違う感じのメンバーだった。

 それにしても、今回のミッションは、基本的に刑務所に入り込んだローランがほぼ一人で活躍して、他のメンバーは外で出てくるのを今か今かと待つだけ、というのは、ちょっと仕事の割り振りに問題があるのではと思ってしまった。あと、今回のエピソードを前後編にする必然性がイマイチ不明である。内容が濃くて前後編、なのではなく、個々のシーンをいつもより長めにしたり、メンバー間の軽口シーンを挿入したりして、水増しをしている感じがしたのが残念だった。

 ところで、今回のミッションの指令は映画で上映されるというスベシャル版だったが、音声を収録したオープンリールテープはブリックスが燃やしたのだが、映像の方のフィルムはどうなったのか気になって仕方なかった(まあ、冒頭でブリックスと会話をした男が処分したのだろうが……)。

 劇中で何度も時計で「7時」が強調される。朝の7時だとしたらそんな時間帯からサーカスの興行をやっているのは変な話だが、午後の7時にしても真昼間の様な日差しの照り付け方で、どっちなのかさっぱりわからなかった。東欧の人は朝が早いのか、または日没が遅いのか?


参考:今回の指令の入手方法

 ブリックスが小さな映画館に出かけ、関係者と合言葉を交わした後、無人の部屋に案内される。椅子にはテープレコーダーが置いてある。ブリックスがテープの再生を始めると同時に、映画が上映され、映像と音声で指令が再生される。最後、「このテープの処理は係の指示に従うこと」と言われるが、ブリックスが自分で灰皿で火をつけて燃やす。


他のエピソードのあらすじ・感想

perry-r.hatenablog.com