感想:小説「アルキストの英雄」(宇宙英雄ローダン・シリーズ 511巻)(2015年12月18日(金)発売)


アルキストの英雄 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-511 宇宙英雄ローダン・シリーズ 511)

アルキストの英雄 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-511 宇宙英雄ローダン・シリーズ 511)

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アルキストの英雄 (ハヤカワ文庫 SF ロ 1-511 宇宙英雄ローダン・シリーズ 511) 文庫 2015/12/18
H・G・フランシス (著), エルンスト・ヴルチェク (著), 工藤 稜 (イラスト), シドラ房子 (翻訳)


ラニア・シティの美術展に招かれたイホ・トロトを待ち受けていた予想外の事態とは?


長い年月をへて、深淵の騎士ジェン・サリクが地球に帰還した。ペリー・ローダンはサリクの言葉から、監視騎士団に伝わる三つの究極の謎について知り、その解明に向けて動こうとしている。一方、テラニア・シティの芸術家の町ガルブス地区で美術展が開催され、ハルト人イホ・トロトが招待客としてスピーチすることになった。ところが、トロトは美術展会場へと向かう途中、未知の力に脳を支配され、理性を失ってしまった!


発売日 = 2015年12月18日(金)
サイクル= 第16サイクル「宇宙ハンザ」


【※以下ネタバレ】


内容

◇1021話 ハルト人の暴走(H・G・フランシス)(訳者:シドラ房子((初登場))

 テラニアを訪問中のイホ・トロトは、地球外からの未知の力に支配され街を破壊し始め!?

 内容が空っぽ。120ページも使って、ただ「トロトがおかしくなった」ということを書いているだけです。これはないですよ。まあ次サイクルの重要キーワード「デポ」が登場したのだけはちょっとだけ興奮しましたけど。



◆1022話 アルキストの英雄(エルンスト・ヴルチェク)(訳者:シドラ房子)

 最後まで読まないとサブタイトルの意味がつかめないのですが、解ってみると凄い皮肉なタイトルでした。英雄の最後が哀れすぎ。そして前半に続いてこちらも中身が薄くて崩れ落ちそうでした。書いてある内容が、「惑星アルキストは大変な事になりました」だけですからねえ。ため息をつきたくなりましたわ。



 前半・後半ともスカスカで不満爆発の一冊でした。



表紙絵

 暴れるイホ・トロトとグッキーの対決シーン。ちなみに本の中にこんなシーンはありません。


あとがきにかえて

 担当は翻訳陣に新規参加した「シドラ房子」氏。全7ページ。スイス在住という話から始まって、スイス人ベルトラン・ピカールの紹介。


次巻予告

 次巻は512巻「隔離船団」(ペーター・テリド&H・G・フランシス)(2016年1月8日(金)発売予定)。


おまけ

 あらすじネタバレ版はこちらへ。

ペリー・ローダンへの道
http://homepage2.nifty.com/archduke/PRSindex.htm