感想:アニメ「ハイスクール・フリート」第3話「パジャマでピンチ!」:戦闘シーンは凝っているけどストーリーは遅遅として進まない……


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TVアニメ「ハイスクール・フリート」公式サイト http://www.hai-furi.com/
放送 BS11

【※以下ネタバレ】

第3話 パジャマでピンチ! (2016年4月23日(土)深夜放送)

あらすじ

 春風は、各所が損傷、機関は不調、弾薬は残りが乏しく、無線は受信しかできない、と満身創痍状態。しかも「海上安全委員会」は晴風の撃沈を許可する内容を発信していた。さらに水中からは男子校の東舞鶴校所属の潜水艦「伊201」が攻撃を仕掛けてくる。春風は、先に拾った謎の金髪少女の助言で伊201を撃退した。

 謎の金髪少女「ヴィルヘルミーナ・ブラウンシュヴァイク・インゲノール・フリーデブルク」(略してミーちゃん)は、アドミラルシュペーの副長で、船員が突然いう事を聞かなくなったので艦長命令で脱出したという。そこに横須賀女子海洋学校からの連絡で、所属艦は全て保護するので戻ってくるようにと通達していた。晴風は母港目指して出発した。

脚本:鈴木貴昭 / 絵コンテ:信田ユウ・笹嶋啓一 / 演出:住吉 嵐 / 作画監督:山根まさひろ・芳賀亮ほか

感想

 うーん、これは無いだろうという展開。晴風が学校に無実を訴えないのは無線の発信の方が故障しているという(都合のいい)理由のためだと解りましたが、とにかく話が進まなさ過ぎ。前回の砲撃戦に続いて、今回は駆逐艦対潜水艦の戦いを(多分)リアルに描いており、速度を落とさないと聴音器が有効に使えないとか、夜戦では明かりを消せとか、そのあたりについては凝っていますが、肝心のストーリー展開は殆ど無し。戦闘シーンが主で、話は付けたしと言うか従と言うか、で、アニメのスタッフは単に船の戦闘シーンを描きたいだけなんじゃないの?(類似例:タクティカルロア


 あまりの話の進まなさに堪忍袋の尾が切れてしまったので、このアニメはちょっと見切り時かなぁと……、突然船員が反乱したとか、それなりに引きの要素も有りますが、とにかく話が進まない事に耐えられそうにないです。


 ところでこのアニメ、ミッションクリア型の海戦シミュレーションゲームみたいな感じだなぁ、と思えてきました。
「ミッション1 教官の船の砲撃を切り抜けろ!」(クリアするとイベントで反乱扱いになり次のステージへ)
「ミッション2 アドミラルシュペーから逃走せよ!」(クリアすると金髪少女が回収できて、武蔵から連絡が入り、次のステージへ)
「ミッション3 潜水艦から逃走せよ」(途中金髪少女が突然助言してくれるイベントあり)

みたく延々と続いていって、ミッション12で母港に無事帰還するとゲームクリア、みたいな。


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