【映画】感想:映画「原子力潜水艦浮上せず」(1978年:アメリカ)

原子力潜水艦浮上せず [Blu-ray]

映画「原子力潜水艦浮上せず」 | 無料ドラマ・映画 | BS無料放送ならBS12(トゥエルビ)
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放送 BS12。2023年12月29日(金)。

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【※以下ネタバレ】
 

チャールトン・ヘストン主演、海底の原子力潜水艦からの救出劇をスリリングに描く。


ベン・ハー』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、70年代パニック映画ブームを牽引したスター、チャールトン・ヘストン主演。1400フィートの海底で、原子力潜水艦の艦内に閉じ込められた乗務員たちの救出劇をスリリングに描く。また、『スーパーマン』でブレイクする直前のクリストファー・リーヴの初出演作となる。(英語・日本語字幕)

 

あらすじ

 アメリカ海軍の原子力潜水艦ネプチューン号は母港に向けて帰還の途に就いていた。ポール・ブランチャード艦長(チャールトン・ヘストン)は今回の航海を最後に昇進のため艦を離れることになっており、後任には副長のデイブが昇格することになっていたため艦内は祝福ムードに包まれていた。

 やがてネプチューンは濃霧の海上に浮上したが、レーダーが故障したノルウェーの大型貨物船に衝突され、乗組員が脱出する間もなく沈没してしまう。ネプチューンは1400フィート(426メートル)の海底に着底するが、その場所は海溝のすぐそばだった。

 デイブはブランチャードがなんの意味もなくネプチューンを浮上させたので事故が起きたと非難し、二人の間に険悪な空気が流れ始めた。

 アメリカ海軍はノルウェー貨物船からの連絡を受けて事態を把握し、すぐさま救助作業のためベネット大佐(ステイシー・キーチ)を指揮官とする軍艦ナッソーを現場海域に送り込んだ。救助隊は海底のネプチューンとの連絡に成功したものの、海溝そばの海底が崩れてネプチューン上部のハッチを埋めてしまい、救助潜航艇DSRVが使用できない状態になってしまう。

 海軍は海底での作業に使用できると思われる特殊潜航艇スナークを、開発者のゲイツ大佐(デビッド・キャラダイン)と相棒のミッキー(ネッド・ビーティ)と共に派遣した。ゲイツたちは着底しているネプチューンを発見すると、すぐさまハッチ上の土砂を取り除き始めたが、直後に海底地すべりが発生し、ネプチューンは70度と横倒しになったため、もはやDSRVでの救助は不可能となった。

 ブランチャードは貴重な予備空気を使って左舷のタンクから排水しネプチューンの姿勢を元に戻すという賭けに出る事を決める。直後艦内にさらに浸水し始め、デイブともう一人の乗組員が自分たちが犠牲となり残りの乗員の命を救った。しかしタンクを排水したにもかかわらず、艦は岩につかえて姿勢は元に戻らず、試みは失敗に終わる。

 救助隊の間に悲痛な空気が流れる中、ベネットはスナークでネプチューンがつかえている岩に爆弾を仕掛けて爆破する、という計画を立案する。爆破は成功してネプチューンの姿勢は回復し、すぐさまDSRVによる救助が開始された。

 DSRVによる一回目の救助は成功し、すぐさま残りの乗員の救出にとりかかったが、またも海底地すべりが発生し、ネプチューンDSRVごと海溝に向かって滑り落ち始めた。それを見たゲイツはスナークをネプチューンの下に突っ込ませ自分を犠牲にすることでネプチューンの転落を阻止した。そしてDSRVがブランチャードたちを救助した直後、ネプチューンとスナークの残骸は海溝の奥底へと沈んで行った。最後は救助されたブランチャードが厳しい表情で海面を眺めるところで〆。


感想

 評価は○(面白かった)。

 1978年と46年前の映画で画質もかなり厳しいものがありましたが、古き良きパニック映画という感じで結構楽しめました


 ストーリー自体は非常に面白く、沈没したネプチューン内での艦長・副長の対立あり、次から次から襲い掛かってくるトラブルあり、と波乱万丈の内容で2時間があっという間の娯楽作品でした。

 しかし……、同時期(1970年代)に量産されたパニック映画(ビル火災とか航空機物とか色々)と比較すると、やはり潜水艦からの救出物というテーマは内容が地味で、強烈なインパクトが欠けた感は否めない……、というか私自身がこの映画をおそらく数十年前に見ていたのに、そのことを完璧に忘れてました(てへぺろ

 終盤に副長のデイブが浸水から皆を救うために自分が犠牲になって、浸水側の部屋に入りハッチを押し上げるシーンを見てようやく「あ……、これ見てたわ……」と思い出したくらいでして。

 あと(ありがちな)沈没船の乗組員の家族の描写というものをバッサリ省いており、艦長の奥さんもテニス中に知り合いが悲痛な顔で訪ねてきたので「沈んだの?」と尋ねるシーンがあるだけ。まあプロの軍人たちによる救出劇に注力していて好ましいともいえるのですが……


 感覚的にはテレビ映画というか二時間ドラマというかそんな感じでした。悪い作品ではなかったですけど、やはりこのテーマでは厳しかったか。
 
 

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12月29日(金)夕方 6:00~8:05


【ストーリー】
本土を目指して浮上した米国海軍原子力潜水艦ネプチューンが、レーダーが故障したノルウェーの貨物船と激突。船尾を大きく裂かれたネプチューンは見る間に海中に没し、一気に限界深度をはるかに超えた1400フィートの海底に沈んだ。ブランチャード艦長(チャールトン・ヘストン)以下、乗組員41名は奇跡的に生存を続けていたが、艦内に残された酸素の量は36時間分。SOSを受信した海軍は、直ちに深海救助艇DSRVを使った決死の救助作戦を開始するのだが……。
浸水、地すべり、酸欠――艦内に閉じ込められた乗組員に次々と襲い掛かる恐怖。生と死の間をさまよう原潜の乗組員たちと、彼らを救おうと命を賭ける勇敢な海の男たちの姿が、息詰まるサスペンスの中に描かれる。


【スタッフ】
監督:デヴィッド・グリーン


【キャスト】
役名:キャスト
ポール・ブランチャード艦長:チャールトン・ヘストン
ゲイツ大佐:デヴィッド・キャラダイン
ミッキー:ネッド・ビーティ
ベネット大佐:ステイシー・キーチ
マーフィー:スティーヴン・マクハティ
サミュエルソン副長:ロニー・コックス
フィリップス:クリストファー・リーヴ
ヴィッキー:ローズマリーフォーサイス

 

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