【映画】感想:映画「MEGALODON ザ・メガロドン」(2018年:アメリカ)

MEGALODON ザ・メガロドン [DVD]

シン・ゴールデンサメ劇場 https://www.twellv.co.jp/program/drama/shin-golden-jaws/
放送 BS12。2023年4月30日(日)

【※以下ネタバレ】
 

体長40メートルを超える超巨大古代ザメ〈メガロドン〉と人類の激闘を描くパニック・アクション。制作は、『シャークネード』シリーズのアサイラム


ハワイ沖を哨戒中のアメリカ海軍駆逐艦が、沈没したロシア潜水艦を発見。潜水艇で生存者の救助に向かったリンチ中佐は、海底で巨大なサメと遭遇する。それは数百万年前に絶滅したと信じられていた、古代鮫“メガロドン”だった。リンチたちは脱出を図るが、潜水艇ごとメガロドンに飲み込まれてしまう。このままではメガロドンはハワイに到達、恐るべき被害が出ることは間違いない。ヤツの体内から潜水艇を救出し、モンスターを倒せるのか?兵士たちは、壮絶な戦いを挑むが……。

 

あらすじ

 冒頭。ハワイ沖1600Kmの海底でロシア潜水艦が秘密裏に何かの作業を行っていると、突如何かからの攻撃を受ける。


 アメリカ海軍の駆逐艦ショーは、ハワイ沖を航行中に海中からの信号を受信し、ドローンで海底を確認すると、巨大な歯形が付いているロシア潜水艦が沈没していた。ショーから小型潜水艇が救助に向かい、生存者のロシア人三人を収容するものの、潜水艇は浮上中に巨大なサメ「メガロドン」にのみ込まれてしまう


 海上のショーでは、たまたま乗艦してた将軍が、三人のことは無視してこの場を離れるように命令するが、艦長は将軍に反抗し、あくまで救出を行うと宣言する。そして潜水艇を助けるため、電気が流れる仕掛けを作り、生肉でサメを引き付けて電気ショックをくらわす作戦を敢行し、潜水艇を解放する。しかしショーはサメの攻撃で動けなくなってしまった。

 ショー艦内では艦長が潜水艦の艦長イワノフたちを尋問し、海底ケーブルのパイプライン(?)に穴をあけ、情報収集しようとしていたらしいと突き止める。艦長たちはサメを殺すため、潜水艇に爆弾を積み込み遠隔操作で破壊する作戦を立てるが、ロシア人が脱走してリモコン装置を捨てさせ、乗組員たちと銃撃戦になる。その間に、メガロドン潜水艇を飲み込んでしまった。

 艦長は二個目のリモコン装置を作らせるが、それは信号の到達距離が6メートルしか無かった。艦長は乗組員たちを退艦させ、自分がメガロドンと刺し違える覚悟を固める。しかし将軍がイワノフを撃ち殺し、さらに自分がリモコンを操作すると言って強引に艦長も退艦させる。

 最後、メガロドンが艦の横腹を突き破って突っ込んでくるが、将軍がリモコンを起動して爆弾を爆発させ、メガロドンは吹き飛んだ。<完>


感想

 評価は△(真面目過ぎてあんまり面白くない)

 その筋では有名な映画会社アサイラムのサメ映画。しかしバカ映画ではなく、なんか真面目に作っているので、そう悪くはなかったです。良くもなかったですけど。


 さてこの映画、サメ映画のふりをしていますが、内容的には「怪獣映画」でした。軍艦が航行していると海から現れた巨大生物に遭遇、兵士たちは命がけでその生物と戦う……、という昭和30年代くらいのノリの内容で、「怪獣サメラ」とかそんなタイトルがついていてもおかしくないくらい。

 という事で、人間側は軍艦に乗ったタフな軍人ぞろいなので、サメ映画の定番である「登場人物が海で泳いでいると突然襲われて、手や足を食いちぎられて海が血で真っ赤に染まる」的な描写は皆無。サメは登場しますが、これはいわゆるサメ映画ではありません。まあ怪獣映画だととらえ直せば、それはそれで文句はないですけど。

 あと、この映画は、意外に(もしくは不必要に)人間ドラマを盛り込んであり、それがそこそこイケました。例えばハゲの艦長は最初は結構嫌な面が多く、部下のリンチ中佐を高圧的に怒鳴りつける場面が有ったりして、パワハラ上司かと思わせます。

 ところがリンチたちが潜水艇ごとメガロドンに飲み込まれると、上司の将軍の指示に反抗して救出作戦を敢行し男気のある所を見せます。さらに最後は自分がサメと刺し違えるため艦に残ると言い出し、リンチ中佐に「後は頼むぞ、君を育てたのは私の誇りだ」とかなんとかカッコイイことを言うのです。


 さらに良いところどりなのが将軍。かつては艦長の上司だった模様ですが、艦長がリンチ中佐たちを助けると言い出すと「命令を無視するのか、軍法会議にかけてやる!」とか高圧的にわめき、乗組員たちが艦長に同調すると「覚えてろよ」とか捨て台詞を残して監禁されます。

 ところが最後の最後は、自爆覚悟の艦長に「その役目は俺が引き受ける」と言い出して一人で艦に残り、サメが艦の横っ腹を突き破って突っ込んできても動じずサメに吸っていた葉巻を押し付けてから、おもむろに自爆スイッチを入れるというカッコよさでした。最後になって主役を持って行く(笑)


 あと、ロシア人が太平洋でこっそり海底ケーブルの盗聴を目論んでいた、とか、艦内でロシア人と撃ち合い、とかの国際謀略エピソードも有ったりして。


 ということで「サメ」「怪獣映画」「国際謀略軍事アクション」が程よくミックスされた「薄味」の映画でしたが、まあダメでは無かったです。でも「これはサメ映画枠で放送しちゃだめだよなぁ」とは思いましたけど(笑)
 
 

https://www.twellv.co.jp/program/drama/shin-golden-jaws/
シン・ゴールデンサメ劇場
4/30(日)夕方6時30分 『MEGALODON ザ・メガロドン


作品情報
【スタッフ】
監督:ジェームス・トーマス


【出演】
マイケル・マドセン
ドミニク・ペース
キャロライン・ハリス
エゴ・ミティカス
エイミー・ストルト
スコット・C・ロウ

 

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