【歴史】感想:歴史番組「ダークサイドミステリー」シーズン4(2022年版)「サメ映画!サメブーム!未確認巨大ザメ! 潜入!ディープなサメの世界」(2022年7月14日(木)放送)

ゆるゆるサメ図鑑

ダークサイドミステリー NHK https://www.nhk.jp/p/darkside/ts/4847XJM6K8/
放送 NHK BSプレミアム。毎週木曜夜9時放送。

www.nhk.jp
【※以下ネタバレ】
 

他の回の内容・感想

perry-r.hatenablog.com
 

本当の謎は、人間の闇


シーズン4スタートしました!
今年度はなんと、地上波・Eテレで毎週(火)夜10:45放送の、名作の数々のコンパクト29分版と同時期放送です!
背筋がゾワゾワ、心がドキドキ、怖いからこそ見たくなる。世界はそんなミステリーに満ちている。世間を揺るがした未解決の事件、常識を越えた自然の脅威、いにしえの不思議な伝説、怪しい歴史の記録、作家の驚異の創造力…。
人智を超えた謎に迫る「幻解!超常ファイル」のスピンオフ!
栗山千明中田譲治志方あきこのダークなトライアングルに加え、伊藤海彦アナウンサーも参加!

 

サメ映画!サメブーム!未確認巨大ザメ! 潜入!ディープなサメの世界 (2022年7月14日(木)放送)

 

内容

ダークサイドミステリー「サメ映画!サメブーム!メガロドン!ディープなサメ世界」
[BSプレミアム] 2022年07月14日 午後9:00 ~ 午後10:00 (60分)


あなたの知らないサメの世界!1驚きと笑いで大ブレイクのB級サメ映画、人気の秘密。2「かわいい!」若い女子・男子にディープなサメブーム!3超巨大メガロドン生存説?


今、サメがアツい!“海の殺し屋”のイメージが強いサメが、驚きの理由で大人気!いったい何が起きているのか?1空を飛び!地を駆ける!トンデモB級サメ映画が大ブレイク!「なんじゃこりゃ?」とぶっ飛ぶアイデアの秘密とは?2「「かわいい!」「美しい!」若い女子・男子にサメブーム。あなたの知らない魅力と驚きの生態のすべて。3体長15m!古代未確認巨大ザメ・メガロドンは今も生きている?証拠映像の数々を徹底検証!


【出演】栗山千明,【ゲスト】沖縄美ら島財団 総合研究センター研究員…冨田武照,小説家…雪富千晶紀,【語り】中田譲治,【司会】伊藤海彦

 
 今回のテーマは「サメについて色々」


●サメ映画の歴史

 1975年6月20日、サメ映画「ジョーズ」が公開された。この映画は全世界で興行収入4億7000万ドル(1400億円)を稼ぐ、当時世界最高記録の大ヒットとなった。

 ジョーズは最初はロボットサメ「ブルース」を使って撮影する予定だったが、このブルースが故障ばかりでまともに動かず、さらに海相手の撮影のため、予定通りに進まなかった。監督のスティーブン・スピルバーグ(当時27歳)は発想を転換し「サメが出てこないサメ映画」を作ることにした。そして「出て来る雰囲気だけ盛り上げてサメは見せない」という演出でサスペンスを盛り上げる映画を完成させた。ここに、いきなりサメ映画の頂点が誕生してしまったのである。

 「ジョーズ」のヒットのあと、後続のサメ映画が次々と作られるが、海での撮影は大変でどれもジョーズ超えはならず。本物のサメを使った映画もあったがサメは思い通りには動いてくれず……


 しかし、1999年、ついにジョーズ以来の大ヒットサメ映画「ディープ・ブルー」が誕生する。この映画はサメをCGで動かしており、演出の希望通りに自由自在に動かせるサメを手に入れたことで、興行収入1億6000万ドルの大ヒットとなった。

 だが、その後続映画は不作続き。何故ならサメには「人間が海に入ってこないと襲えない」という致命的な弱点があり、シチュエーションが限定されたからである。


 しかし2009年、そんな制約を打ち破るサメ映画が現れた。その名は「メガ・シャークvsジャイアント・オクトパス」。全長150メートルの巨大サメが橋に食いついて破壊し、航空機を撃墜し、と大暴れする。制作費はわずか25万ドル(2800万円)。この映画は映画館で公開せず、DVD販売専用タイトルとして売り出すと、日本のB級映画ファンにバカ受けし、制作費の五倍を売り上げる大ヒットに!

 製作したのは当時マイナー会社のアサイラム社で、日本の配給会社から「サメとタコが戦う映画は作れないか?」と提案されて、挑戦してみたという。製作費用はディープブルーの1/240という低価格。安く上がった理由は、一つはCGソフトが安くなっていたこと。もうひとつは実はサメはCGで扱いやすい生物だったこと。何故なら手足が無いし、体毛も無く皮膚はつるつるしているので、背骨にそってくねらせればいいだけで、トカゲなどを動かすより安く作れる。

 その後、サメ映画は大増殖。2011年「シャーク・アタック!!」では戦車がサメと戦い、2012年「スノーシャーク」では雪原を泳ぎ回るサメが人間を襲う。2012年の「ダブルヘッド・ジョーズ」では双頭のサメが、2018年の「シックスヘッド・ジョーズ」では頭が六個のサメが、それぞれ襲い掛かってきた。


 そして2013年7月にサメ映画の金字塔「シャークネード」が誕生する。サメが嵐で吸い上げられて空から降って来るのに対し、主人公はチェーンソーを振り回して対抗する、というゾンビ映画の要素をサメ映画に持ち込んだ作品。ケーブルテレビで視聴率の取れそうにない水曜日の夜に放送されたが、放送後、ネットでセレブがネタにして大盛り上がり。あの○リーポッターシリーズの主役の人が「シャークネードに出演したい」とつぶやいたり、レディーガ○が「シャークネードが頭から離れない」と言ったり、と大人気に。

 そして、その後も次々と変なサメ映画が作られ続けている。

 ちなみにアサイラムのプロデューサーは、今のサメ映画はバカ路線なので、そのうち原点回帰して怖いサメ映画がつくられるようになるのでは、と予想している。



●今サメが大ブームに!

 日本では今サメブームが到来している。水族館ではサメは大人気、ネット動画でサメについて発信している人もいるし、サメの愛好家の集まりも開かれている。ちなみにマニアの間では、サメの骨格標本を作るのが流行とのこと。

 魚は「硬骨魚類」と「軟骨魚類」に分けられるが、軟骨魚類の大半を占めるのが「サメ」と「エイ」。そのため一口にサメと言っても、種類はとても多く500種類もいる。獰猛なサメばかりではなく、美しいサメ、可愛いサメ、等たくさんいる。


 サメの常識を超えた生態をいくつか。

(1)過酷! 生まれる前から生存競争

 シロワニの母親はおなかの中に産卵し、子宮の中で子供が孵化する。しかしそこには食べ物が無いので、シロワニの子供は他の子供と共食いして、生き残った一匹だけが外に出られる。これを「子宮内共食い」という。


(2)江戸時代から生きているサメ?

 北極海に住むニシオンデンザメ。2016年漁船が捕獲した二匹のニシオンデンザメをデンマークの大学が調査すると、一匹は335歳、もう一匹は392歳、と推定された。つまり江戸時代初期から生きていたことになる。北極海は冷たくエサも少ないので、省エネ体質になり長寿になったと考えられる。


(3)メスだけで繁殖できるサメ!?

 2016年、富山県の水族館でドチザメの子供が生まれたが、水槽にはメスしかいなかった。「単為生殖」、つまりメスだけで子供を作ったらしい。ただし単為生殖は遺伝子の多様性が生まれないので、環境の変化に対応できないというデメリットがある。



メガロドンは生きている?

 2018年の映画「MEG ザ・モンスター」に登場した超巨大ザメ「メガロドン」。映画では誇張されていたが、メガロドンは実在のサメで、口の大きさだけで2メートルあった。軟骨魚類は口以外の骨の化石が残らないため、サイズは不明だが、おそらく全長は15~20メートルあったと推測される。


 メガロドンは300万年前に絶滅したはずだが、実は現在でも生存の可能性を示す証拠が次々と上がっている。

(1)南アフリカケープタウン沖 ドイツ軍潜水艦を狙うメガロドン!?

 1942年にケープタウン沖を航行するドイツ海軍の潜水艦Uボートが写っている写真に、サメのひれが二つ写り込んでいる。もし二匹のサメだとして、推測サイズは10メートル。もし一匹のサメの背びれと尾びれだとすれば、全長は20メートルはあることに?!


(2)オーストラリア メガロドンの痕跡が釣り上げられる?

 2019年。オーストラリアで漁師がアオザメを釣り上げた際、頭だけ残して体が何かに食い千切られていた。アオザメを食い千切るような巨大な生き物はメガロドンしかあり得ない?


(3)アメリカ・ニューイングランド沖 大勢の人が同時に目撃したメガロドン

 2021年。アメリカ・ニューイングランド沖で10メートルはある巨大なサメが泳いでいる映像が撮影された。これぞメガロドン生存の証拠か?


 しかし、実は(1)はフェイク画像。アメリカのテレビ局がフェイクドキュメンタリーで本物のUボートの映像にサメのひれを付け足したもの。(2)は一口で食い千切られたのではなく、複数のサメにかじられた跡と推測される。そして(3)は体の特徴からしてウバザメで間違いない。

 実はメガロドンホオジロザメと生態的地位が同じところにあり、体が小さく俊敏なホオジロザメに生存競争で負けて滅びた、という可能性が考えられている。

 「もしも深海ならひっそり生きているのでは?」と考えたいところだが、実は学者は海底にカメラを設置して近づいてくる生物を撮影することをよくやっており、しかしメガロドンは見つかっていないので、深海に暮らしている可能性も低い。

 いるとすれば、海面から200メートル、海底より上、の間「中層」で、ここならカメラが設置しにくいため、未知の領域であり、生存している可能性は無くはない。しかし300万年前以降メガロドンの歯の化石が出なくなっているので、専門家でメガロドン生存を信じている人はいないそう。


感想

 夏に相応しいサメ特集で、これはこれで面白かったのですが……、どこが「ダークサイドミステリー」なのかわからん!(笑) どこからどう見ても「歴史の闇を取り上げる番組」の内容じゃないですよコレ(笑)

 サメ映画特集とかサメブームネタは単なるエンタメ紹介だし、メガロドン生存か?!はオカルトの類なので「幻解!超常ファイル」の方の守備範囲ですし、「歴史」の要素ゼロですやん!(笑) 

 まあ面白かったから良いか(笑)
 

光と闇のナビゲーター 栗山千明
語り 中田譲治
テーマ音楽 志方あきこ
司会 伊藤海彦 (アナウンサー)

 
 

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