【学生ロボコン】感想:科学番組「崩して 積んで 落っことせ! NHK学生ロボコン2022 日本代表決定戦」(2022年7月18日(日)放送)

ロボコンマガジン 2017年 07 月号

NHK ロボコン https://www.nhk.jp/p/robocon/ts/J8Y25YN2QG/
ロボコン”公式ホームページ http://www.official-robocon.com/
放送 NHK総合

【※以下ネタバレ】
 

番組概要

崩して 積んで 落っことせ!学生ロボコン2022日本代表決定
[総合] 2022年07月18日 午前11:00 ~ 午前11:54 (54分)


ロボット作りに熱中する大学生たちの夢の舞台「学生ロボコン2022」。ロボットがボールを発射!ブロックを崩したり積み上げたりして得点を競う。果たして日本一の座は?


ロボット作りに熱中する大学生たちの夢の舞台「学生ロボコン2022」。今年はロボットがボールを発射!ブロックを崩したり、積み上げたりして得点を競う。さらに、相手のロボットの頭上に乗せたボールを直接狙って、得点を阻止。ロボコン史上初となる「ガチバトル」が繰り広げられるのだ。果たして日本一に輝き、世界大会への切符を手にするのはどの大学か?16チームの個性的なロボットが決戦の火花を散らす。


【司会】小島瑠璃子,浅井理,【実況】宮﨑慶太,【解説】ロボテックOB…河村洋一郎,籔内健人

 
 

競技内容、他

https://official-robocon.com/gakusei/
NHK学生ロボコン2022 競技テーマ
LAGORI~ラゴリ~


NHK学生ロボコン2022 日程
2022年6月12日(日)


NHK学生ロボコン2022 会場
大田区総合体育館

 
 ABUロボコン開催地・インドの競技「ラゴリ」をモチーフとした対戦ルール。二チームで、二台のロボット「R1」「R2」でブロック崩し&積み上げとそれの妨害を行う。

 チーム甲と乙が対戦するとして、

チーム甲は
(1)競技フィールドに「ラゴリ」という円筒形のブロック五個が積み上げられているので、チーム甲がフィールドの外にいるR1からボール三個を発射してラゴリを崩す(ラゴリブレイク)。ラゴリ五個全部がフィールドに落下すれば合計25点獲得。

(2)続いてチーム甲のR2がフィールドに入って崩れているラゴリを掴んで台の上に積み上げる(ラゴリパイル)。一個成功すれば10点、五個全て成功すれば50点、を獲得。

(3)以上全てを1分30秒以内に行う。ラゴリブレイクとラゴリパイルを両方成功させれば、チーム甲は合計75点獲得する「パーフェクトラゴリ」となる。

一方チーム乙は、チーム甲がラゴリブレイクした後から妨害が可能になる。
各チームともR1の上部には「ボールオンヘッド」というボールを搭載しているので、フィールドの外からボールで狙い撃って落下せると、落としたR1はそこでラゴリパイル中止となる。

(1)チーム乙のR2がフィールドの端におかれているボール六個を回収して自チームののR1に手渡す。

(2)チーム乙のR1がフィールドの外から、ラゴリパイル中のチーム甲のR1のボールオンヘッドを狙う。ボールオンヘッドを落とすのが早ければ、相手に一個もラゴリパイルさせないことも可能。

 そしてこのあと、チーム甲と乙が役割を入れ替えて対戦し、最終的に獲得した得点が多い方が勝利。
 
 

結果

準決勝第一試合 ○金沢工業大学 VS 東京大学×
準決勝第二試合 ○豊橋技術科学大学 VS 東京工科大学×
決勝      ○豊橋技術科学大学 VS 金沢工業大学×

感想

 この大会、コロナ禍のせいで、2020年はオンライン開催、2021年は会場で開催したものの観客無し、とフル開催できなかったのですが、今年は三年ぶりに観客も入れても完全バージョンで開催できました。やはり観客席からの応援があると盛り上がりますよね。


 今回はロボコンには珍しく対戦相手の直接的な妨害がルールで認められているため、これは盛り上がる! と期待したのですが、見てみると意外とそうでもなく、わりと淡々とした進行に…… かくもロボコンの競技ルール設定は難しいという事なのか……


 そして決勝戦は超ビックリの展開に……、まず金沢がラゴリブレイクで25点獲得したものの、すぐさま豊橋にボールオンヘッドを狙い撃ちされて落とされてしまい25点止まり。そして攻守交代で豊橋もラゴリブレイクして25点獲得したのですが、そのあと何もしない……(;゚Д゚)エエー

 技術トラブルで動かなくなったのかと思ったのですが、これは故意に動かない事を選択した作戦だったのでした。

 というのは、ルールでは「両チームが同点だった場合は、ボールオンヘッドを狙い撃ちして落とした方が勝ち」となっているので、豊橋は下手に動かず、何もしないまま時間切れを待った方が勝ちの確率が高いのでした。そして金沢は必死に豊橋のボールオンヘッドを狙い撃つものの、ただよける事だけに専念した豊橋が簡単にボールをかわして、そのまま時間切れ勝利…… まあ作戦勝ちと言えば勝ちですな…… ということで、頭脳プレイで勝利というかなんというかで豊橋が逃げ切りました。


 なんか釈然としないオチでしたが、そういう勝ち方を見つけて来た方が賢いという事なのでしょう……
 
 
ロボコンマガジン 2017年 05 月号 [雑誌]