シン・ゴールデンサメ劇場 https://www.twellv.co.jp/program/drama/shin-golden-jaws/
放送 BS12。2023年4月30日(日)
【※以下ネタバレ】
核実験の影響で最悪の進化を遂げたサメの人類への逆襲!
体内の核エネルギーで熱焔を体内から放ち、海だけではなく上陸して猛威を振るうモンスターは生きとし生けるものを絶望の淵に陥れる。
監督は、「ゴースト・シャーク」「フライング・ジョーズ」のグリフ・ファースト。
太陽が照りつけるカリフォルニア州、サンディエゴのビーチはいつもの賑わいを見せていた。そこに突如浮かび上がった焼死体。さらには焼かれた魚の死骸が波打ち際に打ち上げられていた。ライフセーバーのジーナとカプランはその謎を追っていくが、核実験の影響により進化したサメだと判明。体内に核エネルギーを持つサメは熱焔を放ち、ボートの釣り人、海水浴を楽しむ若者に次々と襲い掛かり犠牲者は増えていく。しかし人類が自らの手によって生み出した悪魔の逆襲は始まったばかりだった……。
あらすじ
冒頭。水上スキーをしていた若い女性が、赤い背びれをしたサメに襲われて殺される。
サンディエゴのビーチで働くライフセーバーのジーナは、海岸に焼け焦げた魚が立て続けに打ち上げられることに嫌なものを感じていた。やがてピーチに赤い背びれのサメが出現し、人々を次々と襲っていく。このサメは赤熱して周囲に異常な熱をまき散らしていた。
さらにサンディエゴの海でとれた魚が大爆発を起こしてレストランが大炎上する事件まで発生する。ジーナは、サメや魚が放射能汚染され、核反応を起こしていると気が付く。さらに50年前にサンディエゴ沖にソ連の原子力潜水艦が沈没したことも解る。
サメ被害についに軍が出動することになったが、ジーナは軍がサメを攻撃すれば核反応で大爆発が起き、カリフォルニアは放射能汚染されてしまうと怖れ、自分たちで退治に乗り出した。
ジーナたちは撒き餌でサメをおびき寄せ退治しようとするが、サメの攻撃で仲間たちは次々と無残に死んでいく。ジーナも海中でサメに襲われるが、命からがら無人島にたどり着いて逃れ、サメは勢い余って陸地に飛び出しそのまま動けなくなる。
ジーナたちは島から離れ、サメは水で冷却されなくなって核反応が止まらなくなり核爆発が起きて死んだ。ジーナと生き残りのカプランが核爆発のきのこ雲を背景にボートの上でキスしていると、放射能の煙に包まれて、咳き込んでおしまい。
感想
評価は△(クソ映画かつ不謹慎)
原題「ATOMIC SHARK」の通り、放射能汚染されたサメが襲って来る映画ですが、品質がもう見るに堪えないレベルの上、マジなのかジョークなのか不明ですが、核についてメチャクチャ適当に処理しており、もうゴミとしか言いようのない映画。
まず基本的にサメ映画としてダメで、ほとんどのシーンで海の上にサメの背びれが映っているだけで、人を襲うシーンもカメラを激しく揺らしたあと赤い何かをぶちまけて誤魔化しており、サメ本体が殆ど映らない手抜きぶり。「サメを映さずに恐怖を煽る演出」などという高尚な物ではなく、単にサメCGを作りたくないだけですよねこれ(確信)
また、核で放射能汚染された突然変異サメというイカレた設定ですが、どうもスタッフは放射能による汚染とかの意味を理解していないらしく「放射能で汚染された魚をレストランで出すと、それを食べた人間が大爆発する」とかの描写があり、もう呆れたぞ。
また最終決戦(?)では、軍がサメを攻撃すると100メガトン級の核爆発を起こすので自分たちが退治するというのですが、退治する方法がやはりサメを爆破して云々といっており、軍の退治方法と何が違うのか解らん!
最後は、サメが自分で陸地の上に飛び出して動けなくなり、そのまま核反応が進んで大爆発! 巨大なキノコ雲が発生し、生き残りの二人もほどなく煙に包まれるのですが、この状況では「この二人はもう放射能に汚染されて助からず、カリフォルニアも人の住めない土地になる」はずですが、映画的にはハッピーエンドのつもりらしく、物凄いモヤモヤ感でした。
あと、どうもジョークらしいシーンが何度も挿入されるのですが笑えないので心底きつかったし。
クソ映画という言葉はあまり使いたくありませんが、この映画はまさにそれ。核や放射能についておちゃらけた姿勢に終始する、つまらないを通り越した不謹慎ゴミ映画でした。
https://www.twellv.co.jp/program/drama/shin-golden-jaws/
シン・ゴールデンサメ劇場
4/30(日)よる8時15分 『シン・ジョーズ』
作品情報
【スタッフ】
監督・原案・製作・出演:グリフ・ファースト
【出演】
役名:キャスト
ジーナ:レイチェル・ブルック・スミス
ロットガー:ジェフ・フェイヒー
フレッチャー:デヴィッド・ファウスティーノ
カプラン:ボビー・カンポ
フェリス:マライア・ボナー
トロイ:イサイア・ラボーデ